🔵議員秘書が語る｢選挙余剰金｣のすさまじい実態


⏺️現役3人が匿名回答｢報告書はまったく違う｣


取材チームは、国会議員を最も間近で支える現職の秘書たちに接触を試みた。


ここから詳しく説明します。


⬛️「法律で特段の報告の義務もない」


⏹️選挙で余ったお金の行方


公開資料で確認できない衆参両院の現職国会議員267人


➡️多くの議員がこのフレーズを使って回答。


⚠️そこに与野党の違いはありません。


➡️余剰金は一体、どこにいったのか。


⏹️「実態を打ち明けるなら、匿名が絶対条件」


➡️秘書が知る本当の余剰金の使い道とは。


⬛️「絶対匿名」の条件で明かされた内実


⏹️国会議員の秘書


「公設秘書」


「私設秘書」


➡️この２つに分かれる。


【公設秘書】


国費で給与が支払われるため、法律上の身分は国家公務員と同じ立場


議員1人当たり3人まで、と国会法で決まっています。


【私設秘書】


議員が私的に雇うため人数に制限はない。


➡️永田町の国会議員会館や地元事務所などで働く秘書は、総勢で3000人近くいる計算です。


⬛️秘書の仕事は多岐にわたる


・議員のスケジュール管理


・国会質疑のための資料集め


・陳情の処理


・政治資金パーティーの運営


・出席者の確保


⏹️選挙の場合


効果的に主張を伝える広報戦略を立てたり、後援会組織を立ち上げたりする。


【最も重要な仕事】


➡️選挙資金の収集と支持票の確保。


・「選挙運動費用の収支」


・「余剰金の行方」


➡️これらについても実態を熟知している。


⬛️X議員の秘書 余剰金は「票のとりまとめ」にも


⏹️自民党のX国会議員のベテラン秘書。


何人かの議員の秘書を経験。


X議員の余剰金は5万円未満。


調査・分析の「対象外」としている。


➡️この秘書の語る「余剰金の実態」はすさまじいもであった。


⏹️「選挙運動費用収支報告書に載せられない支出に使った


⚠️余剰金はたしか、数万円だったと思うが、実は余った金はもっと多かったと引き継ぎを受けている。


➡️（本当の余剰金は）数百万だったと聞いている


⚠️支援してくれる方が、領収書なしでいいと言って、寄付の形でお金を渡してくれる。


➡️もちろん現金にて。


・振り込みは記録に残ってしまうから。


・振り込みの金はしっかり説明できるところに使う。


⏹️領収書を発行しないお金


➡️選挙の時、かなり沢山集まる。

・余剰金


票のとりまとめをお願いする意味を込めて、企業幹部や自治会関係者などの接待に使う。


選挙の手伝いに来てくれた方たちへの差し入れや弁当代、飲食代。


➡️公選法では報酬をもらえる人数や額が決まっているので、報酬を渡せない人たちへのお礼として使っている。


⏹️選挙運動費用収支報告書の数字は、デタラメなのか


・政治資金パーティーの収支報告と一緒


➡️ザルであり、収支報告の数字が全部正しいわけではない。


例、


⏹️パーティーの場合


政治資金収支報告書の収入を少なく記載する。


現金でパーティー券を10枚とかまとめて買ってくれる。


➡️領収書も要らない、と言ってくれる中小企業の社長さんは多い。


⚠️そういう金は収支報告書に載せられないので、表に出ない金となる


裏金、、、そう、裏。


⏹️選挙資金の収支報告書の場合


公費負担額は変更できなく、収入部分をいじる。


➡️いわゆる少なくする。


領収書を出してしまうと、（先方の）企業会計との関係で、こちらもしっかり（報告書の収入に）記載しないといけない。


➡️領収書をもらわない形でお金をもらえるようにするのがポイント。


※世間のみなさんからはご批判を受けるが、秘書の力の見せどころである。


⏹️領収書を発行しないお金


➡️正々堂々説明できない使われ方をしていると言っても良い。


⬛️Y議員の秘書 「手伝ってくれた人にお礼必要」


⏹️参院自民党のY議員の秘書。


Y議員は今回の調査対象となった選挙で、100万円前後の余剰金を出している。


【取材チームの質問に対して】


「余剰金の使途に規制はない」


「報告義務はないが、適正に処理」


➡️この様な内容の回答を寄せていた。


⏹️秘書にとって一番ありがたいお金


・振り込み入金など金融機関を通じた金銭でなく、現金である。


・選挙になると秘書は、とにかく寄付してもらえるようにお願いして歩き回る。


・選挙を手伝ってくれたのに、公選法上支払いができないみなさんに使う。


➡️主に食事代として。


ミニ集会開催を企画してくれたり、演説の人集めを助けてくれたりした人。


⏹️甘えてばかりいると問題もある


『あの事務所は義理を知らない』


『弁当すら出さない』


➡️地方ほど、こうした傾向は強い。


⚠️支払いができないことを説明することもあるが、気持ちの問題なので法律論を説明して終わりではない。


⏹️お礼として数十万円の現金を渡すケースも


1万円とかの飲食代。


➡️あっという間に数十万になってしまう。


余剰金100万円は、そうやって使ったと記憶。


⚠️報告書に収入の記載義務がある政治団体に戻すことはできない。


➡️手元に残っていないから。


⏹️飲食に使った際、手帳などに誰にいくら使ったかの記録はしない


➡️見つかったら、証拠になる。
な

⬛️Z議員の秘書 公選法の“抜け穴”は「承知」


⏹️現職秘書、自民党のZ衆院議員に仕えている


Z議員は2014年選挙で数百万円の余剰金を出している。


➡️行き先は公開資料で確認できない。


・「報告義務がない」


・「会計担当は私ではないのでわからない部分もあるが、200万～300万円は議員に戻したと思う。


➡️との回答。

⏹️選挙運動費用収支報告書上、余剰金はもっとあり、残りは？


・選挙を助けてくれた人たちへのお礼に使用。


・現金は生々しいので飲食代を負担。


・お店を用意して、支払いはあとで事務所が負担するようにしている。


・選挙後の会合代とかに使った。



・余剰金の説明

（余剰金を政治団体に戻せば、その収支報告書の支出に記載しなければならないが、余剰金の使途は定められていないため、戻さずに使えば）


➡️即ち、報告書の支出欄に載せないで済む。


⚠️公選法が変更されて、余剰金の処理方法が決まっても、なるべく領収書の要らないお金を集めて、同じことをする。


⬛️元秘書の男性 「政治改革で使い道を透明にすればよかった」


⏹️X、Y、Zの3議員に仕える秘書たちが語った余剰金の実態


【選挙運動費用収支報告書の内容】


➡️選挙で使ったお金の動きとまったく合っていない、という事実。


⏹️余剰金がゼロの人


①それなりに当選回数を重ねている人が多い。


②慣れている秘書がいるか、議員が選挙慣れしている。


③余剰金はゼロにしておいたほうがいい。


ゼロにするテクニックは（会計担当者や秘書が）それぞれで持っている。


⏹️使い切るためには


例、


・付き合いのある後援者に（物品などを）発注


➡️後に（収支を合わせることができる額の）請求書を出してもらう。


⬛️永田町を生き抜いてきた元秘書の男性


かつての政治改革では、政治資金を小選挙区の話にすり替えた。


政治のお金をガラス張りにすればいいだけの話。


【使い道を透明にする法律】


➡️政治改革では、それを小選挙区の話にすり替えて、公費で政党助成をするという話にしてしまった。


🌸X、Y、Zの3議員の現職秘書もそろって、公選法の“抜け穴”を使って余剰金を使っていることを明かした。


➡️報告書の内容と実態が全く合致していないことを赤裸々に語っている。

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