幻想 エレクトリック・ドラゴン
冬が好きだ。
空が澄んで星が冴えるように
私の五感も澄み冴える気がする。
暖かいリビングのハンモックに身を委ねながら
オルゴールの音を浴び、
万華鏡の色に溺れる。
音には色があると思う。
色には音があると思う。
聴こえない音を聞きながら色を見るのも
見えない色を視ながら音を聴くのもいいけれど
音の色を探し
色の音を求めなくてはいられないこの渇きが唯一残った飢餓だから
私はこれを趣味と呼ぶ。失くしたくない愛おしい飢餓。
今宵もオルゴールの奏でる色と模様を万華鏡の中に出