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【映画】えんとつ町のプペルの暴力描写を子供に見せるか?暴行、暗殺、血溜まり、イジメ軽視

こんにちは!

プペルを4歳児連れて観てきました。原作者が子供向けにと推す映画プペル。4歳児に観せて正解だったでしょうか?

ストーリーの一部には触れますが結末のネタバレは無いようにお伝えしたいと思います。

シアターは違いますが東野さんと同じ日時回だった模様です。平日の日中に時間が取れる人は、空いていることを期待する回ですね。


何故プペルを観に行ったか

その前に軽く自己紹介をします。

娘・りぜりぜ(4)

お姫様:◎
グロ耐性:⚪︎ 手術画像が何故か好き
ホラー:◎ ホラーゲーム実況が大好き
悪意:× 禰󠄀豆子は好きだけど鬼滅はep1でリタイア
FPS:?
HSP:大きな音が苦手

Kawaii大好きファンシー娘。乗り物大好き鉄子な一面も。最近ついに念願のYouTuberデビューを果たしました。


筆者(40)

お姫様:× 元々はアンチディズニー。ピーチ姫よりクッパに転生する所存
グロ耐性:⚪︎ 人のみ可。動物は無理
ホラー:◎ 大好き。SIREN信者
悪意:△
FPS:◎ 昔SOCOMオンラインにハマっていた。格ゲー弱いけど好き
HSP:雑踏なども苦手

グロも悪意も、「現実にあるならば知らなければいけない」というスタンスで過去にグロ画像や残酷記事を漁っていた時期あり(長期高二病)。
好きではない。でもHELLSINGとベルセルクは教科書。

対戦ゲームが好き。しかし対人以外は辛くて、モンスターハンターは爬虫類に暴行しているように感じるので無理。
YouTubeではMinecraftで動物をボコボコ殴り殺すシーンを流していますが、毎回「食べるためだから!有り難く食べるからね!」と葛藤しながら屠っています。
子供が痛めつけられるのもとても辛いので、「自分より弱い」と認識しているものを痛め付けるのが苦手なんですね。ゾンビ相手でも安易に殺せるとそう認識して、嫌になってしまいます。

鬼滅と幼児ついても別途書きたいですが、主旨は良く言われている「グロ」ではなく、「悪意」だという意見です。

今回はプペルについてです。

私たちはコロナ前も映画館に行くのは年に1回程度で元々映画館にはあまり行きません。このコロナの渦中、他にも娘が観たがった映画はありますがどれも我慢して、アナと雪の女王2以来の、1年ちょいぶりの映画館になります。

プペルを観に行く熱が高まった舞台はトイレです。

子供が居るお家のトイレの装飾って、トイレトレが良く進むことを願って子供好みになりますよね。
でも年齢によっていつのまにか飽きたりとか、需要把握が難しいんです。

そこで我が家のトイレで開発したのは【映画のチラシを並べて貼る】

映画のチラシって、映画制作陣の熱意に加えて、デザイナー、コピーライターといったプロが色々考え抜いた最善が凝縮されているので、観ていて飽きないんですよね。想像が掻き立てられる。

それをトイレの壁に並べると子供も大人も楽しいことに気付いて、近所のモールの映画階近くに寄った時には物色して持っていきます。

プリキュアなどのキャラ物が子供に喜ばれるのは勿論のこと、意外と渋いチラシにも興味を持ち、漢字を覚えて読んだり、違う時代や海外の文化に少し触れることができるのでとてもオススメのトイレハックです。

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最後に持ち帰ったチラシはシン・ヱヴァンゲリオン(ヱヴァ)とプペル。ほうっておいてもチラシなんか無くても皆殺到するであろうヱヴァ。不親切なチラシです。でも好きだぞ!

西野製作総指揮初作品となるプペルは対象的で、情報がこれでもかと詰まっています。
元々映像の一画面の情報量が多いですね。

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正直西野さんの言動が苦手な私ですが、絵本やアートには機会があれば観たいと思っていました。しかし結局絵本も読んでいませんでした。

ですのでストーリーも初見として楽しめそうでした。

娘もプペルのチラシが気に入り、キャラクターの名前、ストーリー紹介、何度も読み返して興味を募らせていました。

「プペル観たい」

加えて、私のスマホのネットニュースでは連日プペルネタが話題になっています。
西野さんのサロンのことも絡め、前代未聞の事象が並びます。

気になる…

しかも、サロンの方々が、しかるべき人の手に渡るようストックしていらっしゃるそう!

ということで、お譲りいただいた安心価格に後押しされて娘と鑑賞に至ります。

コロナ対策に一席おきの座席、小さい子や二人以上の家族鑑賞にはつらい

作品ではなく、子供連れで映画を鑑賞する場合の問題点です。

コロナ前ならどうしても、隣の席に手を伸ばして子供のお世話をしますよね。離れて座ったら座ったままでは手が届きません。

ありがちな暗黙の了解で、家族は纏まっても良い、そのほうが他人とは遠くなるという家族のみクローズ席利用OKが通じるかと思いきや、イオンシネマの私が行ったシアターはクローズ席が紐でがっちりガード。

仕方ないので4歳児を膝抱きにしてもう片方の席は荷物置きにしました。

結局、後述の轟音問題があったので膝抱きで正解でした。
ですが例えば5歳児、3歳児を連れて行った時、3歳児を膝抱きにしたまま一席離れた5歳児のお世話をするのはかなり苦しいでしょうね。
5歳児が母親に何かを伝えたい時、少し大声になるかもしれません。周りに気を使う子連れ映画鑑賞、更に気を使うこと間違いありません。シアターによっては親子ペア、トリプル席などもしかしたらあるのかもしれません。

音がうるさい…耳を塞ぐ娘

館内が完全に消灯すると、わくわくします。しかし開始からドカバキドカバキ、最初からすごい轟音(苦笑)

轟音で始まる映画は、求心力といった効果があるのか(我々には逆効果でした)、昭和の少年向けアニメ映画に多い印象です。

例えば天空の城ラピュタも飛空艇でのバトルから始まります。

その時も娘は辛そうでした。

ラピュタは、飛空艇のワンシーンがうるさいですが、比較的すぐに落下のシーンに移行するので、対象的な美しく静かなシーンに惹き込まれます。

しかし、プペルの冒頭の轟音シーンはかなり継続します。ダンスのシーンも入れると3シーン分くらいずっと轟音がめまぐるしく続きます。

大人の私でも思わず耳を塞ぎました

なにせ、映画が始まったばかりなので、デフォルトの大音量にすら全く慣れていないのです。

序盤から私に顔を埋める娘。これは子供には相当きついです。耳の塞ぎ方を教えてあげました。大丈夫なカットは、ほら、と言って誘導しましたが、序盤シーンは、楽しめていないというか娘は殆ど観ていません。

シーン自体はアトラクションを彷彿とさせ楽しいので、物語に惹き込まれて映画のデフォルト大音量にも慣れたところに持ってきてくれたら、と思いました。

雰囲気は最高!レトロ電脳都市、スチームパンクfeat.昭和

街の雰囲気は最高です。スチームパンクというと中世ヨーロッパが基になる場合が多いですが、チラシのスチーム・サイバー街にちらほら日本式の屋根が見える全景にとても惹かれていました。

スチームな中に日本式家屋の外装だけでなく、看板や昭和インテリアが満載!
細かいディテールまで描かれています。

スチームパンクfeat.昭和

素敵です。街のディテールだけでも、観にきた甲斐はありましたよ。STUDIO 4°C!
しかし娘親衛隊長、役職ママとしては厳しく審査させてください。

【レッドカード】暴力がシリアスすぎる

ここで、「アニメにおける2種類の暴力」を解説したいと思います。

A・「鬼滅の刃」の暴力/ジャンプ作品アニメの暴力
B・ディズニーアニメの暴力/ドラえもんやアンパンマンの暴力

話題になった「鬼滅の刃」の暴力とは、つまり少年ジャンプ作品アニメと同じ種類の暴力です。

これは、私は「殺陣としての暴力」だと解説しています。

殺陣は、暴力のようで暴力でない。
その主旨は美しさであり、カッコ良さ。
ドラゴンボールが、鬼滅の刃が戦闘で魅せたいものはそれ。少年が求め、少年誌が少年に与えるのは、いじめでも、虐殺でもありません。

それは要するに「殺陣」なのです。
古くは伝統芸能から時代劇に受け継がれ、現代において鬼滅の刃など少年漫画や少年アニメに伝わった不思議な魅力的な舞踊です。

慣れれば、怖がる子供にも「大丈夫、諦めないで力を出す、もしくは味方が助けるから見てな」と励ませるのです。

A・少年ジャンプアニメの暴力=殺陣

主人公が悪い暴力の相手を美しく蹴散らすことが特徴です。

それでは、B・ディズニーや幼児アニメの暴力はなんでしょうか。

ディズニーアニメでも、バトルが多く出てきます。

ラプンツェルはバトルシーンが激しくも面白いですね。

昔のドラえもんにもいじめや暴力が毎回ありましたね。こちらも種類は同じです。

ディズニーアニメの暴力シーンは、古くはネズミであるミッキーマウスが外敵からひらりひらりと身をかわすところが始まりでしょうか。

アメリカアニメを見慣れない私としてはいつも、ひらりひらり、ぴょんぴょん、暴行を避け、思いがけない知力や運で反撃をしたり上手いこと逃げ出す目まぐるしい描写に驚きます。
痛そうでも、瞬時に治ります。まさに「コミカル」。

ドラえもんは毎話暴力のいじめがありますが、1話の中ですぐ反撃や回避に成功しているので、逃げ場のある暴力です。

プペルに向けられる暴力は、真っ直ぐです。
画面いっぱいに映されたプペルのジャイアンから観客に拳が飛んできます。
そして拳を受けて、大げさに跳んだり、バウンドしたりしません。
デフォルメされることなく、ややリアルな音で、身体と心に「入ります」

駆け込めばすぐにどうにかしてくれるドラえもんも居ません。戦隊ヒーローも来ません。デフォルメされない暴力が身体と心に入った痛みを、終盤まで隠して一人で抱えます

ちゃんとした暴行の描写ですね。

で、それを誰に観せるの?

子供じゃなかったんですか。

リアルで逃げ場の無い、飾りも無いストレートな暴力

引きました。

ルビッチの小さなキャラクターデザインで、同じ背格好の子供でも楽しめる子供向け映画だと思ったのですが、そうではなかったようです。

C・映画プペルの暴力=ストレートで逃げ場のない中のただの暴力

暴力描写がリアルでも、アンパンマン 、ドラえもん、戦隊ヒーロー、プリキュアが助けに来てくれると解っていれば、良いんですけどね。
ハッピーエンドが多分待っているというのも、幼児にはまだわからない。

「ねえ、もう終わり?(帰りたい)…」

うーん、星が観れるまで観ようか…
そう言うしかありません。

昔のジブリアニメも同様に一方的な避けられない暴力は多かったですね。先述した、シータを追う黒服達もそうです。「少年向けアニメとはこう」という時流があったように思います。
しかしジブリアニメは新しくなるにつれ人による暴力自体が殆ど無くなってゆきます。

子供に大人気な「千と千尋の神隠し」での暴力は少なく、一番の流血シーンも相手は式神、こちらは龍の姿ということによってかなり緩和されています。

怒鳴る男、暴力的な男、そういったものに据えられた悪役の正体は、戦争の影かもしれません。
それらが恒久的に悪役である必要性があったなら、彼らは現役で居たでしょう。

古い悪役の姿です。

プペルのジャイアンが、終盤に改心し手を貸して来ようとも、何度も何度も殴ってトドメに踏みにじったストレートな暴力を許せる訳ないですよ。

「新しい映画タイトルの度に良心的になりパワータンクとして仲間を助ける」くらい何年も続けないと印象良くならないですよ。
続編映画が出るとしたらがんばれ。

一方で、プペルジャイアンの隣に居たカースト上位女子は現代のいじめっ子の代表として適材かもしれません。

親切キャラの裏切り殺人未遂がショックすぎる

親切を装った大人の裏切り、私としては薄々気づいていましたが、それでも「あの裏切り方」はショック。

「暗殺」しに来ましたよ、「暗殺」。ほぼ成功して、流血、意識消失。お医者さんの力で一命を取り留めました。

良い人そうだっただけにその絵面が本当にショック。

そのシーンの感想は娘は語りませんが、トラウマになっておかしくはありません。

多少の裏切りならともかく殺そうとするなよ……!

もう一度訊きますが、それを誰に観せるの?

子供じゃなかったんですか……。

劇中歌が多すぎるので想起不可逆

劇中歌ってアニメ制作の必殺技。最近では鬼滅の刃ep19の劇中歌シーンに世界中のオタクが号泣リアクション動画を上げています。

その必殺技である劇中歌をプペルは何回やっとるんじゃw

3回でしょうか。

どれも良い曲

良い曲だけど……

多過ぎて、「この曲聴いたらプペル思い出される〜」が出来まっせん。

「考えさせるお言葉シーン」がツーパターンで何度も繰り返し

これも、日本アニメでうわぁと赤面してしまうのです。

「その場の空気を変える私一人きりで大正義マイノリティを叫ぶ!」
ハッ…?!ソウダソウダー

……日本のやはり古いアニメの重要シーンで多い印象です。

不思議と、ディズニー映画、欧米映画では見かけません。欧米では、孤独な大演説が重要な転換になることは歴史映画でもなければ無いのではないでしょうか。そういう時は、行動で示す、さもなくば歌ってアピールすることが多いようです(笑)

アナ雪の「見つけーたー」と歌うシーンは、意味が解らないのに泣きましたが、プペルママのごもっともな正論では泣けませんでした。

ホームルームで一人立ち上がって反対意見を叫ぶ。それ自体を美徳とするような。

反対意見を叫ぶ女子痛いクスクス、ではなくて、大勢の中で反対意見を言うの当たり前じゃない?
色んな意見があって当たり前じゃない?

声を上げるだけで感極まる。

理性的なディベートに慣れていない小学生を観るようです。それが小さい子キャラクターなら合っていたかも。

大多数の中で一人で異なる意見に手を挙げる。

大の大人なのに、手を挙げるだけで凄いこと……という描写。

日本独特の脚本のように感じます。

ハッ、私は小学生の時解る問題で毎回一人手を挙げていたらいじめられた事を思い出しました。
すっかり忘れていました。

名言でしょって言う言葉を真っ直ぐ突きつける

これも、プペルへの暴力シーンと同じでストレートなんですよね。

「本」でいいじゃん。と思いました。ディズニー映画ではだいたい叫びながら何かする、何かしながら叫ぶ、ジブリでの名言はきっぱり一言。今、サラっと言ったけどかっこいいみたいな。映画だからこその表現の中だから名言が光ります。最初から用意されている名言をキャラに喋らせてる感には、本で良いよと寒くなります。

ただ立ち上がって「はい今一生懸命伝えましたー!」というのが何度も透けて恥ずかしかったです。
これはプペルだけではなく、日本アニメで私が苦手な表現です。

もう一つのパターンが、お父さんのモノローグです。お父さんのお言葉のモノローグのシーン、これも何回有ったでしょうか。

一回だけなら良いシーンですが、何度もお父さんモノローグが差し込まれるので笑えます。

クール式アニメなら良かった

・劇中歌シーンが何度もあり混濁した
・良いお言葉シーンが同じようなパターンで何度もあり混濁した


このようなことになるのであれば、クールサイズで作ったら良かったのでは?

「ep10のあの劇中歌のシーン良かったよね!」
「ep13の劇中歌のシーンのほうが凄いんだって!」

という風になったかもしれません。

劇中歌、名言シーン、それぞれ一度消して、お風呂で思い出したいじゃないですか。
そうするとお風呂で名シーンが再生されるじゃないですか

一回の映画にそれらを詰め込まれたらやっぱり濁ります。勿体ない。

3〜4歳児が映画館出たがった回数集計結果比較

参考にどうぞ。

3歳児の娘がアナ雪2で映画館を出たがった回数→2回

4歳児の娘がプペルで映画館を出たがった回数→10回以上

結論

良い映画ではありますが、【事前に自分で観ていたら子供には観せなかった】

見た目ルビッチと同じくらいの5歳前後の子供には早い映画、どちらかと言うと暴力描写と大音量に耐性のある大人向けです。

映像美は最高。

ストーリー自体も良かったのに、ルビッチの見た目の小さな子供を主人公にして子供向けアニメとして宣伝するなら、中身を暴力や裏切りをデフォルメして子供向けにしてくれたら良かったのに、と思います。

それがSTUDIO 4°Cだからか、西野さんだからかなのかは不明。

ですが私は、悪意が最も苦手なファンシー娘(4)には観せたくなかった。西村ひろゆきさんに言われなくともこれは私の感想です。

「ストレートでラストまで逃げ場の無い暴力」

「優しかった大人が裏切り暗殺計画実行、流血重篤」

けれどもあくまで子供向け映画の体をとっているので、幼児にもそれら観せたほうが良いと言う西野さんのお考えなのかもしれません。

どのように作られた作品なら大人も幼児も楽しめるか

ここまで辛口で言うからには、どのように作れば大人も子供も楽しめる映画になったか、ということを考えて行きたいと思います。

【必須1】幼児が苦手なシーンに必ず同行するお守り役

アナ雪のオラフがそうです。アナ雪の怖いシーン、不気味なシーン、シリアスなシーン、そのような時ほど前に出ます。

【必須2】子供のために一画面内で同時進行する二つの世界

千と千尋の神隠しで、ハクが傷付き、千が湯婆婆の姉の所に行くかどうかを釜爺と話し合うシリアスなシーンがあります。
対話のみで進める、シリアスで地味なシーンです。そんなに長く無い地味シーンを宮崎監督は見逃しません。

死ぬか生きるか、シリアスな対話の内容を他所に映された床ではススワタリ、まっくろくろすけ達と坊ネズミが千尋の名シーンを寸劇にして盛り上がっています

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違うシーンですが公式ヨリ

大人は、対話のシリアスな内容を楽しめるし、子供は小さな生き物の可愛い様子から目が離せません。

同時進行する二つの世界が描かれているのです。

これに気付くと、上手いなあ、そりゃ全世界で大人気だよ……と感服せずにはおられません。

ただこのやり方を意識しさえすれば、子供も大人も全てのシーンを観ることができるはずで、難しい理論ではありません。

ディズニーアニメやジブリアニメ、世界の子供達に喜ばれるアニメの共通点は、ほぼ全てのシーンにユーモアがあることです。


大人には普通にオススメできる映画

娘の祖母らぶりん(68)は、鬼滅の刃のアニメも映画もコンプリートしています。プペルのテイストは好きそうなので私はこのように勧めました。

「子供アニメの皮を被ったAKIRAだよ」

大友克洋さん原作の「MEMORIES」を映画化していたのがSTUDIO 4°Cさんなんですね。どおりで。

辛口になってしまった気がしますが、雰囲気も描写も、挿入歌も素晴らしく、芸術的欲求を満足させてくれます。

冒頭も映画館ではうるさくて堪えましたが、ダンスもアクションも面白いです。自宅で音量を調節して観たら素直に楽しめると思います。

(オチ追記)4歳娘に今一度「プペルどうだった?」と尋ねたところ

この投稿後、改めて尋ねました。答えはこれです。

「楽しかった」

はい!!ここまで酷評した気がしますがコレです。そういう娘です。

めっちゃ顔を背けて何度も途中退場しそうになったったやんけ。でも、ちゃんと映画の良いところを娘は受け取りました。

暴力以外の描写は秀逸だったし、なにより声優陣が良かったです。いつもアニメを観ると半数の声に違和感を感じてしまうのですが、ここまでほとんどのCVが良いと思う作品は希少です。

【自分で先に観ていたら娘に見せなかった】ことと、娘自身が振り返って楽しかったかは別です。

大人による暴力と怒鳴り声はエンターテイメントに必要無いと思うし、現に減った。まだまだ多いと私は思うから、これからもっと減るでしょう。

その中で子供は自分に必要なものを吸収して行く。もちろんそれこそが正解です。

……リゼさんの「楽しかった」が出たぜ。今日の所はこれで勘弁してやらぁ!

すっかり悪役の気分です。私だって面白かったって言ってるのに……。


↓本題





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