DWEで英語を話せるようになるか

将来、自分の子どもが「英語を流暢に話せるようになって欲しい」という漠然とした思いで始めたディズニー英語システム、本当に効果があるかどうか個人的な偏見をもとに評価してみたいと思います。
以下、簡単にですが私の子どもたちの紹介です。

・娘(6歳)
2017.9 DWE開始
2020.2 千葉県内インターナショナルプリスクール慣らし保育開始
2020.4 千葉県内インターナショナルプリスクール Kinder 1年生として入園
2022.4 都内インターナショナルプリスクール Kinder 2年生として入園
2023.4 都内インターナショナルスクール G1 (IB PYP)入学

・息子(5歳)
2018.6 DWE開始
2021.1 インターナショナルプリスクール慣らし保育開始
2021.4 インターナショナルプリスクール Nurseryとして入園
2022.4 インターナショナルプリスクール Kinder 1年生として入園

参考までに両親の英語力についてです。
・父:日本人。英語の読書きOK。日常会話程度ならOK。
・母:日本人。英文科卒。英語には抵抗なし。

現時点での子どもたちの英語力ですが、おそらく「流暢に話せている」と評価できるレベルだと思ってます。映画(「アナと雪の女王」や「モアナ」など)も英語のまま鑑賞できており、ストーリーも理解できています。姉弟同士で話すときは、ほとんど英語で会話を行っており、親や日本人と話すときは日本語を使います。私の感覚では7:3で英語を使っている印象です。学校ではオールイングリッシュなので1日の大半を英語で過ごす環境と言えます。

DWEを始めた最初の頃(一番モチベーションが高いときですね)、ひたすらPlay alog! Sing along! のDVDをエンドレスで流しました。正直これしかしていません。勿論、他の教材も使って欲しかったのですが、TACや本は破くだけ、タッチペンも投げて遊ぶのみで本来の使い方とは程遠い状況でした。会員であれば交換はできるものの、送料を何度も負担しなければなりませんし手間もかかるので、あまり積極的に使わせたいとは思いませんでした。
タッチペンは、3歳頃から要領がわかってきたのか少しずつ使い始めました。気が向いたらやるという感じです。ただ、姉弟で本の取り合いになるので、勢い余って教材を破くというのもしょっちゅう繰り返していました。
また、イベントに参加したのは1回のみです。DWEの先生方と話せるのはとても魅力的なのですが、長蛇の列に並ばないといけないですし、話せる時間も少なく、イベント中も子どもはじっとしていないので、親である私たちが疲れてしまって2回目の参加の足が重くなってしまいました。
テレホンイングリッシュは、未経験です。週1回の20分、平日のしかも時間帯指定なので幼稚園・保育園の時間とバッティングしてしまい無理でした。
CAPも全く取っていません。挑戦すらしていません。

もう本当にDWE挫折パターンの典型です。完全に言い訳ですが、子育てをしながらDWEをやらせるのは相当な気力が必要です。その中でも以下は頑張りました。
・ひたすらDVDを流し続ける
・英語で子どもに話しかける
ただ、DVDは親が飽きてきます。子どもは、その間も他の遊びや玩具に夢中でした。合間に「おかあさんといっしょ」や「英語であそぼ!」を見せたり、Youtubeの「JoJo」や「Dave and Ava」を並行して見せたりしました。英語も3歳までは発語すらなく、「What's your name?」と聞いてもおうむ返しするだけの状態でした。生後10ヶ月から始めたDWE、それから2年間ひたすらDVDとYoutubeを流し続けましたが、特に目立った成果はありませんでした。

転機が訪れたのは、プリスクールに通い始めたときです。
子どもたちが通った最初のプリスクールは、老舗インターや外国人が多いインターナショナルスクールではなく、最近よくある日本人向けのインターナショナルスクールという感じの園で、クラスの子もほとんど日本人で構成されていました。勿論先生はネイティブですが、園内でも日本語が飛び交う環境でガッツリ英語という状況ではありませんでしたが、アウトプットの機会が大幅に増えたことがきっかけになったのか、Kinder1年の後半から急に英語を喋るようになりました。元々、人とコミュニケーションをとることが好きだった性格も相まって、自分が話す言葉が先生に通じる、先生の話す内容が理解できることの喜びを覚えたのか、会話能力は飛躍的にアップしました。

Youtubeは、英語の動画を率先して見るようになり(Peppa PigやPaw Patrolなど)、語彙力をどんどん吸収してからの伸びは相当なものでした。

正直、ここまで話せるようになるとは全く思ってなかったので、親である私たちがびっくりしています。おそらく、DWEやその他英語の動画を見せ続けて2〜3年間インプットを続けたこと、プリスクールでアウトプットの機会が大幅に増えたこと、日常会話で子ども達に英語で話しかける機会を多く持ったこと、プリスクールのクライスメイトの子たちも比較的英語を話す子が多かったこと、テレビやYoutubeがほぼ英語だったことが積み重なったのだと分析しています。

ちなみに、プリスクールに通ってるお子さんでDWEユーザーはそれなりにいらっしゃいました。英語のレベルも様々です。DWEやってるけど、あまり会話ができない子も沢山いらっしゃいます。いくらプリスクールとはいえ、日本人の友達と日本語で話していたら英語は上達しませんし、家の中でも英語を話す機会がなければ話せるようにはなりません。英語を話せるお子さんのご両親は、ほぼ例外なく英語をある程度話せる方が多いですし、学校での会話も積極的に英語を使っている子とそうでない子は、差は歴然としてあるように思います。

DWEも同じだと思います。インプットをし続けている間は忍耐が必要で、効果があるのか全く分かりませんが、根気強く継続できるか、そしてアウトプットの機会をいかに作ってあげるかが肝だと思います。
中にはDWEだけでハマって勝手に成長していく子もいらっしゃるようですが、私の観測範囲では稀ですし再現性は高くないと考えています。

DWEは、継続していくのが「人の根気や努力」に頼る要素が大きく、またアウトプットの機会をDWEだけで完結しようとすると、決して安くないイベント参加費用ににお金を継続的に支払い続ける必要性があり、挫折しやすいのかなと感じます。私たちが、特に根気のない親なので余計にそう思うのかも知れません。

DWEは、インプットとして使い、アウトプットはDWE以外で補う方が良いと思います。
とはいえ、プリスクールやインターナショナルスクールは、とにかく学費がべらぼうに高いので、どうやったらコスパよくアウトプットの機会を増やすことができるか、別の記事で書いてみたいと思います。

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