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東京から「京都」に移住したら、想像以上によかった話。

昨年の11月に東京から「京都」に引っ越し、流行りの表現で言うと「移住」してみた。

コロナの流行と同時にリモートワークとなり、今やほぼすべての仕事がオンラインで完結するようになった。

出社体制に戻す企業が増えている中、私の環境ではこれからもリモートワークが続く。

日に日に、「東京に住んでる意味あるのかな」「どこに住んでも変わらないなら、気になる街に住んだ方が楽しくなるのでは」

と感じるようになり、思い切ってみた。

とはいえ京都には縁もゆかりもなかった。さすがにサクッと行動できなくて、決断してから半年ほど時間をかけて情報を集め、悩みに悩みまくった……。

けれど4ヶ月経った今、もっと早く行動すればよかったと思うくらい、日々の暮らしが充実している。

四条通

観光地を除けば、ごちゃごちゃし過ぎているわけでもなく寂しいわけでもない。適度な賑わいがあって、生活に必要なお店も揃っている。散歩しやすい整備された歩道が多くて、綺麗な河や静かなお寺でひとりになれる。

今日はそんな「住む街としての京都」のいいところを綴っていく。

プロフィール
東京都内のIT企業で働くアラサー会社員。以前は東京のオフィス街に住んでいた。一人暮らし。現在は東京の会社でリモートワークをしながら、京都市で暮らしている。

便利で静かな街、京都

私が引っ越してきたのは京都府京都市。少し歩けば京都一の繁華街「河原町」があり、暮らしに必要なお店は大体このエリアに集中している。京都市はとてもコンパクトで、徒歩でもいろんな場所に行けてしまう。暮らすのになんの不便もない、めちゃくちゃ都会なエリアだ。

おまけに中心部には、北から南へと流れるとてもキレイで広大な「鴨川」という河川がある。東京で言うと、渋谷や新宿とかの駅近に立派すぎる河が流れているようなもん。すごい。

去年の秋に撮った鴨川

私は都心でしか暮らしたことがない。昨今の「移住」でイメージされがちな豊かな自然に囲まれた田舎暮らしはハードライフになることが予想できた。移住先はある程度、発達した街であることが必須だった。

とはいえ、便利でありながらも身近な場所にホッと一息できる自然環境が欲しかった。山や川、海、広大な青空……ふらっと散歩した先に一人で静かに自然を感じられる場所。

そんな都合の良い街……が、まさに京都市だった。

「鴨川」の自由さ

京都移住の決め手となったのは、鴨川だった。

去年の秋、情報収集のために京都市内を歩いていた時、ちょうど雨上がりの虹がかかっていてその絶景に心奪われた。

それから吸い寄せられるように河へ降りると、本当にいろんな人がいた。

水遊びをしている家族、ギターを弾いている若者、笛を吹いてるおじいちゃん、演劇の練習をしている人、読書をする人、ヨガをしている人、TikTokらしき動画を撮っている学生、絵を描いてる人、寝転がっている人などなど。

本当にいろんな人が自由に過ごしていた。奇異な目で見てる人はいなくて、みんなが普通のこととして受け入れているような。

東京時代は、会社へ行きやすいオフィス街に住んでいた。いつもの光景に慣れすぎていたのか、外でぼーっと休憩できる場所を見つけることができなかった。車が通り過ぎるだけの代わり映えのない光景に、どこか窮屈さを感じていた。

京都に来てから、太陽を浴びながらだら〜んと休める時間が簡単に作れるようになった。

仕事で抱えた鬱々とした気持ちも、鴨川を眺めている間だけは忘れられる。最近は暖かくてまじで最高なので、休憩時間は鴨川で寝転んでいることが多い。

1人でホッとできる環境は、日々の生活を快適に過ごす上で大切なことだったんだなぁと思った。

散歩が楽しい街並み

京都市は街の構造が碁盤上になっていて、道も基本的に平坦。歩道が広く整備されているところが多くて、めちゃくちゃ歩きやすい。

たとえばオフィスが集まるビジネス街「烏丸御池」周辺は、綺麗に整備された道が続いている。

ここは東京で言うと表参道や青山、銀座に近い。モノクロで統一されていてすんごく洗練されている。気品のある雰囲気というか。

京都には木造の建築物が並んだ古き良き街並みもあれば、祇園や河原町のような楽しげな繁華街もある。

一方で烏丸御池のようなクールなビジネス街や西洋を感じさせる静かで落ち着いたエリアもあって、歩いているだけで発見がある。楽しい。

京都市役所

リモートワークで外出する機会が極端に減った。太ったし体力も落ちた……。その点、知らない景色だらけの京都は常に外出のきっかけで溢れている。散歩好きの自分にとても合っていた。

地味にいいところ

お気に入りの仏光寺

家賃が1万円ほど下がった。京都は関西圏では高い方だけれど、東京の都心と比べると多少は下がる印象。

大阪や神戸に出かけるようになった。

京都市内の中心部からだと、大体40〜50分あれば電車で大阪まで行ける。1時間ちょっと電車に乗ると、神戸の三宮まで行ける。

大阪も神戸も雰囲気が全然違って、そんな2つの大都市に行けるのはめちゃくちゃいい。せっかく関西に来たので、今度は滋賀や奈良にも行ってみたい。

まだまだオススメの細かい部分をあげていくとこんな感じ。

・「SIZUYA」という京都のローカルパン屋がおいしい
・パン専門店と個人カフェが多くて、結構ガチめにおいしい
・24時間営業のスーパー「フレスコ」が便利
・観光地にふらっと行けて、ゆっくり堪能できる

日々の食生活はフレスコに支えられている。京都のスーパーはフレスコとライフが多い。

京都には中学の修学旅行で行ったぐらいなので、観光地にふらっと行けるのはすごくよかった。最近は平日でもそこそこ混んでるので、早朝から行くようにしている。

3月平日の南禅寺水路閣

まとめ

仏光寺の桜

ということで長くなってしまったけれど、思い切って京都市に引っ越し・移住してみた結果、日々を落ち着いて暮らせるようになったなぁと思う。事前にリサーチしまくったこともあり、概ねイメージ通り、いや、それ以上の快適な生活が送れていてめちゃくちゃ満足している。

このあたりに惹かれる人はピッタリな街なんじゃないかと思う。

・東京と変わらない便利な生活が送れる
・車なしで生活できる場所がいい
・お寺や神社が好き
・鴨川など適度な自然環境がほしい
・歩くのが好き

もっと早く行動すればよかったと思うけど、引っ越しにはそれなりの労力とお金がかかる。ネットで検索しても、意外と情報が少なくてなかなか行動に移せなかった。

もし、同じように悩んでいる人がいたら参考になれば幸いだ。

京都市は財政難だとか住むところじゃないとかネガティブなトピックが目立つけれど、住みやすくて、落ち着いていて、とてもいい街だと思う。

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