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懐かしい

シルバニアファミリー、サンリオキャラクター、プリキュア、ラズベリ、ガラケー、ウォークマン、、、

私の、幼少期から中学生時代を彩っていたアイテムたちだ。

私の中で、これらのアイテムがジリジリと再燃している。

「懐かしい」という最高の感情を引き起こしてくれるからだ。

「懐かしアイテム」に触れた瞬間、私は童心に返り、「戻れないあの頃の思い出」に思いを馳せる事ができる。

私は、その感覚がたまらなく好きだ。

ラブベリのカードを見るだけで、小学生の時に高島屋で必死になってゲームカードを集めてた頃を鮮明に思い出せるし、シルバニアを見るだけで、人形遊びに夢中になって母親から怒られていたあの頃を昨日の事のように思い出せる。

なんか、胸の奥が締め付けられる感覚もする。

「懐かしさ」って不思議な感覚を引き起こすと同時に、過去の楽しかった記憶をも引っ張り出せる最強の感情だとも思う。


ところで

私が、懐かしグッズの中でも最近好んで使っているのが、「ウォークマン」。

小学6年生の頃に買ってもらってから、3年間くらいずっと愛用してたアイテムになる。

当時の私は、完全なるウォークマン中毒だった。

One Direction,Taylor Swiftなどなど、アメリカのアーティストのCDをウォークマンに取り込んでは繰り返し繰り返し聴いてたし、Hey!Say!JUMPにハマると、ウォークマンを常に持ち歩いて、朝から晩まで狂ったように彼らの楽曲を聴いていた。

両親から、耳が悪くなってしまうのではないかと心配されていたレベルだ。

そのくらい、ウォークマンは私の生活の大半を占めていた。

当時の私にとって必須アイテムだったし、ウォークマンは「相棒」だったと言っても過言では無い。

でもスマホを買って貰ってからというもの、私はウォークマンに全く魅力を感じなくなった。

ウォークマンの見た目の古さに辟易してしまい、そのまま引き出しの奥底に仕舞い込んでしまった。

人間、目新しいものに必要以上の魅力を感じ、今まで散々使ってきたものはあっという間に用無しにしてしまうのだ。

それとも私が、全く躊躇することもなく、今までの相棒を捨ててしまえる人間というだけなのかな。


ウォークマンを、引き出しに仕舞い込んでから7年たった現在。

なんと私は、懐かしのウォークマンを引っ張り出し、日常的に使用している。

また使い出したきっかけは、部屋の掃除をしていた時。

引き出しの整理をしてた時に、ウォークマンがふと目に入ってきた。懐かしさのあまり、泣きそうになってしまった。

急いで充電したら元通り使えるようになったし、音楽も問題なく聴けた。

その後は、熱に侵されたようにウォークマンを愛用するように。

今では、大学にも持っていっているし、ラジオ代わりにも使っている。

「懐かしいアイテム」というだけで、自分の中でウォークマンに対する希少価値が上がって、使う事自体にワクワクを感じている。

世の中で、ウォークマンなんて使ってるの私だけなんじゃね?っていう優越感に浸ったりもしてる。

そして何より、あの頃の自分を作り出し、支えていた「懐かし音楽」たちに再度触れられることに喜びを感じている。

懐かし音楽と紐付けして記憶している「あの頃の思い出」が続々と蘇る。

ウォークマンをカバンの奥底に潜めながら中学校に持っていってた記憶や、友達から借りたCDを試行錯誤しながらウォークマンに取り込んだ記憶。Hey!Say!JUMPのポップな楽曲を聴きながら、定期テストの勉強をしていた思い出。

ウォークマンを使わなければ、思い出さなかったであろう昔の記憶がどんどん蘇ってくる。

本当に「懐かしさ」って最高の感情だと思う。




懐かしアイテムの虜となっている最近、クレヨンしんちゃんの「モーレツ オトナ帝国の逆襲」を観た。

私にとって、超タイムリーな映画だった。

なぜなら、日本の大人たちが「懐かしい匂い・グッズ」に囚われ、現在の家族を捨ててまで、子供だった頃の記憶に戻ってしまうという話だから。

昨日まで、普通に会社にいって仕事してた会社員や専業主婦、学生までもが、現実を放棄して、懐かしさに溢れているオトナ帝国にのめり込んでしまう。

そんなオトナたちを救うべく?春日部防衛隊(クレヨンしんちゃん率いる幼稚園生軍団)が戦うストーリーだ。

「辛い現在や、不安な未来を忘れて、懐かしい楽しかった「あの頃」に戻りたい」、そんな感情を持つ経験は誰しもあるのではないだろうか。

この映画は、心のどこかで過去に戻りたいと思っている、オトナたちの願望を著しているように見えた。

私も、懐かしアイテムに触れては、「あぁあの頃は楽しかったなー今みたいにしんどく無かったな、悩みも無かったし」なんて過去の記憶に酔いしれる傾向がある。

「オトナ帝国」への誘惑には絶対に打ち勝てないタイプだろうな。

結局この映画では、しんのすけ達の努力もあり、オトナ帝国は崩れさり、大人は新しい匂いによって本来の自分を取り戻した。そして未来に向かって生きていく決断をする。(よかったよかった)

突然、最近「懐かしアイテム」に夢中になり、懐古ばかりを楽しんでいる自分に不安を感じるようになった。

懐かしさにとらわれすぎて、現在そして未来を歩んでいく自分を見失ってはもともこうもない。

そうだ。今はまっているTREASUREの音源でも取り込んで、ウォークマンを使おう!

昔の自分に飲み込まれないよう気をつけながら、新しい匂いも取り入れつつウォークマンを使わなきゃだもん。


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