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地元を買い支えよう、食べ支えよう。

台風が去ってから、澄んだ空気のせいなのか、やたらと夕日が綺麗です。しかし、そんな空とは裏腹に心が晴れることはありません。

台風14号が過去最大の猛烈な勢いで九州を縦断してから、5日間が経ちました。ようやく電波やネット環境も復活し、電気などの基礎インフラの復旧が全域で進んできたので、被災した友人や仲間たちと話をしています。

人的被害の”数”ばかりを追っていては見えてこない、地元にはそれぞれのリアルがあります。農業の被害や工場の被災など、その経済的損出の被災規模が見えてきて言葉を失うばかりです。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20220920/5060013707.html

秋の観光シーズを期待していた高千穂峡も、遊歩道が崩落して現在のとこと復旧の目処も立っていません。

一社)高千穂町観光協会ウェブサイトより
一社)高千穂町観光協会ウェブサイトより

完全倒壊したハウスや、全滅した農地を前にして、「まあ、もう一回やるだけやがね!」と力強く話す姿には本当に頭が下がる思いです。

友人(綾たかお)のFB投稿より

私たち(広義での)事業経営者は、その事業家人生において何度もこうした厄災と、その度ごとの復興への壁に打ちひしがれます。頑張って築き上げたものが一瞬で崩れ去るのは理不尽というより他の言葉が見当たりません。

地震、疫病、水害、信じられないことは突然やってきますね。
しかし、僕らは何としてでも立ち上がって、前を向かなくてはならいわけです。

「私だけだけではないからしょうがない。」
「なんとか、生き残った設備でのキノコの生育がうまくいくように祈っています」

電話口でそう話してくれたのは、玉光園ブランドでこだわりのきのこを生産する、古川博子さんです。

GYOKUKOUEN

とても美味しい「きのこごはんの素」を作っていて、Makuakeで世の中に出すお手伝いをさせていただきました。

玉光園は工場の栽培室が停電となり、栽培したきのこの廃棄が大量に出てしまいました。きのこは温度管理と湿度管理がとても重要で、温度が上がったきのこは”煮え”た状態となってしまい製品として出荷できません。

また、新富町で野菜作りをしている石川美里さんにとっては、種まきや定植のシーズンを襲った最悪のタイミング。腸活ミニ野菜というブランド名で、自社栽培のミニ野菜でぬか漬けが作れるヒット商品を届けているのですが、その畑が大きな被害に遭ってしまいました。

石川さんのFacebook投稿より

椎葉村は、とりわけ被害の大きな地域です。数日間降り続いた大雨で村へ通じる道が寸断されたり、長期間の停電で生活再建もままならない箇所が未だにあります。

この町でチョウザメの養殖、そしてキャビアの生産をしていた鈴木宏明さんは、養殖用の池に大量の土砂が流れ込み、およそ300匹(もしくはそれ以上)が死んでしまったということです。彼がフェイスブックに投稿していた、チョウザメが養殖池にプカプカと浮かんでいる動画を見て、本当に心が痛みました。

こうした事態にあっても前を向いて歩みを進める生産者たちを支えるのは、同情の気持ちではなく、(できる範囲での)購買行動だと思っています。

地元が買い支える、食べ支える

それは、応援してもらう側にとっては何よりも勇気が湧く行動です。

●古川博子さん「玉光園」の商品購入ページ

●石川美里さんのクラウドファンディング

●鈴木宏明さんのキャビア購入ページ

コロナで苦しんだ挙句の追い打ちのような今回の 巨大台風…。

どれだけ天は僕らを苦しめるのか、と恨みたくなりますが、いつか笑える日が来ると信じています。

みんなで乗り越えていきましょう!

<参考>

その他、たくさんの支援サイトが立ち上がっています。
ぜひ、みなさんゆかりの地域を調べてみてください。

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