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新入生同士互いに先輩と勘違いし挨拶

高校の思い出は応援歌練習だ。入学してすぐ28曲にも及ぶ応援歌を、わずか1カ月足らずで覚えた。歌詞の漢字が読めないときは、中学の先輩を探して教えてもらう。応援団員の指導は厳しかった。

間違えたり、度忘れしたり、覚えられないときは、壇上に並らばせられ𠮟責された。男性、女性関係なく泣き出す女生徒もいた。私は怒られ役の常連で「またお前か」と応援団員に嘲笑されていた。

この1カ月間で上下関係を叩き込まれた。1年生は同級生以外はすべて先輩である。どこかで会ったら、女生徒にも必ず帽子を取り挨拶した。先輩と勘違いし、同級生同士で挨拶することもあった。

28曲は次の通り。校歌、凱歌、第1応援歌~第17応援歌、武道部の歌、野球部の歌、蹴球部の歌、庭球部の歌、競技部の歌、高校賛歌、文芸部の歌、数え歌、四季の歌。これはいまでも全部歌える。

会社員時代、4月入社の新入社員は礼儀正しかった。数カ月して配属先が決まると、他部の部員にはろくに挨拶もしなくなる。毎年そうだった。なぜなのか。社内研修のやり方にも問題がありそう。

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