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ピアノ全く弾けないが楽譜を譜面台へ

幼稚園のころ孫はからくり時計が好きだった。時報が鳴ると人形が踊り出し音楽が流れる。わずか30秒間だが楽しみにしていた。「もうすぐ〇時だから始まるよ」と私に教えに来たこともある。

次に興味を示したのが固定電話だ。電話を取るや「うん、うん、わかった。それではまたね」と適当に話しかける。そしてピアノ。弾けないのに必ず楽譜を譜面台へ、格好をつけるのが得意だ。

玄関ポストから新聞を取ってきて、と言った。最初は新聞を知らなかった。夕刊配達が集合ポストに変更となる。孫は4個のボタンを覚えており難なくポストを開け夕刊を取り出し持って来た。

孫の成長と同時にからくり時計の機能を止めた。一人でいるとうるさいばかりで、時報は縫いぐるみの犬に任せた。下の孫たち2人は人形が踊り音楽が流れることを見たり聞いたりしていない。

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