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カメラマンが撮影したバストショット

妻の小さな遺影を見ている。私が「これでいいよね」と言い、「これでお願いします」と同意した七五三の家族写真。妻は写真をコピーし顔を切り抜きし「遺影」を額縁で確認していた。

次は私の番だ。肖像画を描いてもらうときに撮った写真を見せる。28年前のもの。妻は「若すぎます。私とのバランスを考えて」と反対した。「年相応の写真を選んでよ」ということだ。

94歳で他界した姉の遺影は若い。金婚式の写真なので25年前。でも遺族が納得していれば若くても問題ない。初対面の年配の方が「〇〇(義兄)も金婚式の写真なんだ」と教えてくれた。

妻が亡くなり2度目のお盆がきた。再び6年前の七五三の家族写真を見る。カメラマンが撮影したバストショット。「私の遺影も同じ写真から使ってもらおうか」と娘にお願いしている。

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