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来春入局20年何も言わぬが苦労想いぬ

写真などでは見ていたが、久しぶりに会う息子は白髪だった。「俺よりも白髪の目立つ息子見て何も言わぬが苦労想いぬ」。盛岡市・舟山治男さんの歌を再度紹介したい。私の偽らざる心境だ。

息子が大学に入ったのは25年前で、入学式が新潟市体育館で行われた。学部ごとにまとまっていたが、息子を見つけられなかった。帰りにアパートに寄った。室内には洗濯物が干されていた。

2002年卒業後、新潟を引き払い地元千葉へ戻った。春から世話になる大学の医局から「国試の結果はどうでしたか」と電話があり「私たちも連絡を待っているところです」と、頭を下げた。

その後「国試に合格した」という報告が入る。「親より先に大学に連絡しなさい」と言ったら、既に連絡済みとか。そんなことがあってから、来年の春で入局20年目。あっという間だった。

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