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そのうち帰ってくるよという感じです

妻が亡くなって4週間経った。電動ベッドに代わり後飾り祭壇がある。しかし、遺影を見ていても亡くなったという気がしない。旅行に出かけており、そのうち帰ってくるよという感じである。

息子が家を出たときは寂しかった。浪人中は食事以外は部屋にこもりっぱなし。めでたく合格し、地方都市で学生生活を始めた。主のいない部屋に入ると「もういないんだな」と言い聞かせた。

家を出た息子より、妻の死の方が寂しいはずだ。それがそうでもないとなると、妻に怒られかもしれない。この違いはどこにあるのか。生きている、死んだ気がしないという思いが勝っている。

4月1日、墓地公園使用許可証が交付される。「本来なら窓口で手渡しいたしますが...」。郵送となるが土、日は配達しないため早くて4日。諸手続きの大半がこんな感じ、しょうがないかな。

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