妻は料理が上手かった。結婚が決まる前から、料理教室に通っていた。新婚時代、１カ月以上も違う料理が出てビックリ。何が何だか分からず黙々と食べるだけ。少しは褒めるべきだった。

ゆで卵が食べたくなり、冷蔵庫を開ける。この辺がゆで卵と思い３個取り出した。最初は生卵、２個目も同じ。卵かけご飯にしよう。最後にゆで卵が出てきた。区別しなければと反省する。

卵かけご飯は立派な料理と、本か新聞で読んだ記憶がある。農家だったので牛乳や卵には不自由なし。飲み放題、食べ放題だ。特に卵かけご飯はよく食べた。得意の料理だよと自慢したい。

ある作家が自伝で卵かけご飯に触れていた。貧しくて卵が買えないときは、ご飯に醤油をかけて食べたという。幼少のころ同経験がある。炊きたてご飯の場合、醤油だけでも美味しかった。