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田舎のバス、オンボロ車は楽しかった

午前9時すぎ、 所用で都バスに乗る。葛西臨海公園から目的地まで約4㌔。たどり着くまでに50分も要した。時間的に余裕を持って出かけたが、これほど時間がかかるとは思わなかった。

バスを間違ったのかと不安になった。東京の文庫地図でバス停ごとに場所を確認する。このコース、丁寧なほど周辺を巡回していた。渋滞はほとんどなく、時間通り走っていたことになる。

昔利用していた田舎のオンボロバスは楽しかった。家に着くまで約1時間ほどかかる。乗客が少ないときは、顔見知りのバスガールと軽口を叩いた。車掌さんと会話できる時間は貴重だった。

運転手も黙認していた。そのバスも乗客減で廃止になった。帰省のたびに車で迎えに来てもらうかタクシーを利用する。地方では車がないと不便だ。高齢者でも簡単に免許証を手離せない。

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