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チームがなくなるということ

チームがなくなる経験をしたことがありますか?

すごく悲しいことがあったので、もしよければ読んでいただきたいです。


日本では横浜フリューゲルスの消滅以来起きてはいませんが、メキシコではこの3年間で3チームがなくなっています。

そして新たに私が所属していたMonarcas Moreliaも5月末をもって車で12時間ほど離れたMazatlánという街へ移ることになってチーム名、ならびにロゴも変更になり、まったく別のクラブに生まれ変わります。

トップチームのみ移管で、育成や女子選手は行き場をなくしました。この育成の10人ほどの選手から「キュータのチームのセレクションはいつあるの?」との連絡があり、『ほんとにクラブがなくなったんだ…』と実感し、非常に悲しい気持ちになりました。

いきなりの通告だったので次の準備もできずに選手だけでなく多くのスタッフも仕事を失いました。

この画像に写っている選手やスタッフの行き場もなくなりました…

メキシコサッカーの良い部分であり、悪い部分であるのが、トップチームありきだということです。

メキシコのU-15、17、20の育成の全国リーグは、トップチームが1部リーグに所属しているクラブの育成チームしか参加できません。そして他のカテゴリーもプロクラブの下部組織だけで行われているリーグに参戦しています。

良い部分としては、優秀な選手は1部リーグの下部組織に集中し、そこからトップチームへの昇格、年代別代表への招集が行われるので、トレセン制度も必要ありません。

悪い部分としてはトップチームの経営が悪くなったり、消滅することがあれば被害を受けるのも下部組織の選手たちです。

日本では湘南ベルマーレのように、ユースからトップチームを株式会社にして、スクールからジュニアユースをNPO法人にしています。理由としては、もしベルマーレ平塚時代のようにクラブ消滅の危機になっても、スクールやジュニアユースの選手のサッカーをする場所を残すために2つに分けました。

メキシコでも湘南ベルマーレのように選手を守れるシステムができるのを望んでいます。

最後までお読みいただきありがとうございました!





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