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手術が終わる(写真はイメージです)


麻酔って

麻酔はどんな感じかご存知ですか?手術前に麻酔医との面談があり、様々な手術における麻酔のやりかたを教えていただきました。

  1. 全身麻酔

  2. 硬膜外麻酔

  3. 腰椎麻酔(脊髄くも膜下麻酔)

  4. 局所麻酔

などがあります。自分は「全身麻酔」。他の詳細は省きます。
以前虫垂炎の手術で全身麻酔をしたのですが、自分が目覚めるタイミングがわかるのが不思議でした。医療ドラマでも麻酔医さんが「目覚めます」みたいなことを言うと、患者が目覚めるというのを見たことがあります。
そこで麻酔医さんに「なんで目覚めるタイミングがわかるのですか?麻酔の量で推察できるの?」と聞いてみました。
医療関係者の皆様には当たり前のことかもしれませんが、我々はよく知らなかったので答えを聞いて納得をしました。
それは単純なことで、手術中患者さんの状態に合わせて常にある一定量の麻酔薬を流し込んでいるのだそうです。で、手術が終了し患者が目覚めるべき時にその麻酔薬の投入を止める。すると目覚める。シンプルですね。
この話を知人たちにすると「えー!そうだったの??」と一様に同じ反応が返ってきました。

目覚めた

そう、私も目覚めました。麻酔が入って眠ってから一瞬の後です。夢も見ず「フっと」目覚めた。ここはどこだ?という感じでした。
あとの1時間ほどは曖昧な記憶です。たぶん手術台から病室のベッドに移され、そのベッドを移動させて自分の病室に着いたのかと。ボーっとしていたのでそんなイメージだけ残っています。
先生がうちの妻に「これが摘出した前立腺です」と見せていたのが聞こえたけど自分には余裕がなく見ることができません。

看護師さんは病棟担当に引き継がれ、看護師さんか妻かわからないけど「どうですか?」と聞かれた。自分はなんと答えたかは覚えていないのだけど、妻からは「お腹が痛い、足が痛い」と痛い痛いと繰り返していたそうです。
手術は11時から4時間ほど行われたようです。病室に戻ったのは3時前だったと思うけど時間を気にしていなかったのでわからず。

管につながれ

体には色々つながっています。
点滴、バイタルモニター、カテーテル(尿管、膀胱に)、ドレーン、両足に加圧器。

実際の私の写真


ドレーンは初めてでした。前立腺自体は血液豊富な臓器であったので切り取った後に出血がどうなっているか。膀胱と尿道を縫い合わせたあとから尿が腹部に漏れ出していないか、を確認する目的とのことです(あとでネットで調べたので不確かです)。ドレーンには袋がつながっていて、胸のしたあたりに置いてありました。血液らしきものが溜まっている。
加圧器は事前説明では、手術をしたあとにベッドに寝かされている状態で、万が一血栓が飛んで心臓や脳に行くと死に至る危ない状態になる。いわいるエコノミー症候群のことで、加圧減圧を一定の時間でくり返えすことで血流を生じさせておくのだそうです。

不思議だったのは左足のかかとが痛かったこと。1日この痛みが続きました。看護師さんに後で聞いても理由がわからない。おそらく麻酔で意識がない状態の時に、左の踵が何か硬いものの上にずっと乗っていたのではないかな、というそんな痛みでした。問題はないのだけど。

手術は成功

執刀医でもある中川先生がいらして「どう?手術はうまくいったよ。明日になったら歩いてください。」と声をかけていただいた。こちらは「ありがとうございます」と答えるのが精一杯。
時計を見る余裕はなかったのでよくわからないけど午後7時ぐらいでしょうか。
あとは何もできない。寝たままひたすら朝を待ちます。寝たり起きたり。2時間おきぐらいに看護師さんが様子を見に来る。
ただただボーっと過ごす時間。


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