なんなんだと思います?
今日は免許の更新に行ったので、そのまま満喫で前読んだ漫画の続きを読んだりなどしています。
高校の時の友人と2年ぶりくらいに会った。
高校卒業から某一流大学に進学して、某上場企業で営業職を務めているそうな。
そもそも畑が違うので、そこに関して特に思うことはないし、ただただすげえなあと思っていた。
会話はなんというか、居心地が悪いというか、噛み合わせが悪いというか、なんとも言えない居住まいの悪さを感じた。
久々に会う友達だし、何を話していいかわからない部分もあったのかもしれないけどね
昼食を食べながら聞いた会社の話は、愚痴というよりは野望のような内容だった。
役職で今いる位置が全国でも上位10%くらいの業績だから、とか
今の上司と合ってるから、もっと上に行きたいって言っても否定されなかった、とか
私は「あの子は優秀だ」って周りに気に入られてる、とか
キャリアを積んでゆくゆくは自分の子供も優秀な学校に入れたい、とか
そんな話を楽しそうに話すもんだから、
うんうん頷いて聞いてた。
だから、食べてた鹿肉のローストが思ってたより薄味でバルサミコ酢の味しかしなかったこととか、
前の週に上野で見た、科学博物館の特別展の話とか、
この間何気なく入ったお店のご飯が美味しかった話とか、
子供向けのジャンケン大会参加して、3回戦中2回準優勝だった話とか、
高校の最寄駅に大きいツタヤができた話とか、
GWに廃線ウォークで山の中を彷徨った話とか、
なんとなく頭のテーブルに浮かんでいた話題は、黙ってそっと心の奥にしまったのだけども。
高校の時の友人は、あの時からずっと走り続けてるんだなぁと思ってさ。
学生の頃は(大学を途中で辞めるまでは)ずっと終わらないマラソンを走ってるような感覚だったんだけど
テストとか、入学とか、卒業とか、そういう目先の小さいゴールが沢山あって、走り切ったら休む間もなく「次のゴールに移動してください」みたいな。
一度振り落とされたら人生終わりの細いレールの上を脇目も振らずに走ってるような感覚がつらくて、
だからそこから滑り落ちたとき、「やっと終わった」ってホッとしたりとかもしたんだけど
この友人は、あの細いレールの上をまだ走ってる最中なんだと思った時、すごく胸がざわついた
嫉妬でもないし、嫌悪でもないし、
寂しかったんでしょうか。
わかりません。
そのあと、別のお店でお茶をした時、大学の卒業論文の話になったとき
美術史についての論文で、とても良くできたのだと言っていたので、
「興味あるな。何を書いたの?」
と聞いたら、
表面をさらうような概要をざっくり話したあと、
とても力を入れて書いたので、いい出来だったこと
色んな人に褒めてもらえたこと
教授に、ぜひ学会で紹介したいと言ってもらえたこと
もう少しある部分を掘り下げていれば、学年主席の出来だったと言われたこと
などを、たっぷりと説明してくれた。
興味があったのは評価ではなく、内容だったのだけど。
もっと言うならば、あなたが何を好きで、何に興味があって研究してたのかを知りたかったのだよね。
きっと、思ったように話せないことが歯痒くて、寂しかっただけなんだろうとか思ったりね
この子は走り続けてるけど、自分は何やってんだろうとか頭をよぎったりとかね
なんなんだろうね。
高田馬場でイロモノ系ジビエを一緒に食べてくれるような友人が、今は居心地良く感じるんだよな。
何人かには既に断られたから、
海亀とか虫とかカエルとかを金払って一緒に食べてくれるやつ、いたら念波を飛ばしてくれよナ.........
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