無気力 一人暮らしサバイバル術

人間が生存するには衣食住の確保が必要だ。私は異常にズボラだが(というより虚弱体質のせいで無気力にも陥っているだけかもしれない)、それでもなんとか死なないでいる。希死念慮と見分けがつかない程度に怠惰さを拗らせた、具体的には咀嚼するのもめんどくさいくらいの人に向けて、上手くいった一人暮らしライフハックや絶対にやってはいけなかったやらかしなどを記す。


衣:社会的に死なないように

髪型:メンテしやすさ重視

多様性を言い訳に男女問わずポカホンタスになろう。前髪を作らないロン毛。私にはおでこにしわを寄せる表情の癖があるし、目つきが非常に険しいので前髪を作ったこともあるが、絶望的にメンテがだるい。髪を放置していると必然的にポカホンタスに収束するのでズボラはみんなポカホンタスになろう。

髪を伸ばしっぱなしにしていると鬱陶しくなってくる。私は非常に毛量が多いので、ドライヤーに20分以上かかるようになってしまった。これではどうしようにもないがズボラな人には全てが面倒くさい。シャッシャッと櫛をとかす様に手を動かすだけで髪の量が減って楽になるやつが百均にもある。なくした。

髪を伸ばしていると鬱陶しくなる。そこで同じ黒ゴムを20本くらい持っておくと良い物を管理するのも面倒なので、無くしてもいいくらいの量のヘアゴムを持っておこう。これもまた百均にもある。

何か言われたら「多様性を尊重するべき」とか言って切り抜けよう。

服:同じのを複数枚(夏・冬・春/秋)

男女ともに勤務先(アルバイト含む)の指定に従うしかない。イージーケアの、何らかの同じものを三着くらい持っておくといい。洗濯洗剤はamazonとかでなるべく容量の大きいものを買おう。冬はあったかそうにもこもこしておいて、夏は貧相な体を隠したくなったとしても薄手長袖シャツ一枚くらいになっておくべき。春や秋は、たぶん夏服の上に何か羽織るのが一番楽。

余談だが「いつも黒シャツ」の人になってしまった筆者を家庭教師バイトの親御さんが見かねて、お下がりをくれた。とてもありがたい。とはいえジョブズ方式は女性身体に生まれた場合あまりよろしくないのかもしれない。行き過ぎた横着は心象が悪いようだが、今は「多様性を尊重するべき」などの便利フレーズがあるので使っていきたい。

靴下:黒靴下を10セット買おう

ものを管理するのも面倒だし、靴下でトランプの神経衰弱をやるのも面倒だから、なくすことを見越してとりあえず10セットくらい黒靴下を買っておこう。靴下が3セットを下回ったくらいで、靴下を補充するといい。

カバン:よく使うものは入れっぱなしに

こうしなかったせいで、私は、私の持っているモバイルバッテリーの個数を把握できていない。が、モバイルバッテリーは複数個所有しておかないと充電切れとかでめんどくさいことになりがち。3個くらいがベストだと思う。

食:生き物として死なないように

洗い物:使い捨てにすることで手間を省く

ズボラに洗い物は不可能。食洗機は置けるとも限らないし初期投資費用の捻出も面倒。そして食洗機を導入しても食洗機を回すのもめんどくさい。使い捨てのコップ・丼・割り箸を買うと捗る。

自炊or外食:外食できるなら朝定食は強い味方

朝定食は福祉。安いし、まあまあバランスがいいし。外食できる人には強くオススメ。私は体調が良くないと外食は無理だけど、昼抜いてももつぐらい満足できるのでとても助かっている。松屋には足を向けて眠れない。

昼夜に関しては、バイト先の賄いや廃棄をもらったり、買ったり買わなかったり、適宜調達すればよろしい。

食材選び:消費期限・賞味期限切れに注意

賞味期限でなく消費期限と書かれているものは、足が早いのでできる限り避ける。直ぐ消費できる状況の時のみ買うべき。賞味期限でもよく切らす人にとっては、缶詰やレトルト、インスタント食品、乾燥させられた何かしらのもの、冷凍食品は強い味方。

微量栄養素(ビタミンやミネラル)はサプリで補えば良いがタンパク質は必要量が多いし(例えば体重50kgの人なら1日あたり50g以上必要)プロテイン選びをするのも面倒なので、ツナ缶とかを常備しておくと非常に心強い。乾燥野菜は葉野菜は美味しくない。野菜は乾燥野菜より冷凍野菜の方がオススメ

一人暮らしだと意外と米を炊くのもめんどくさい。さすがに米くらい炊けよ、と我ながら思うが、味覚が許せばレンチンご飯の検討をするといい。これは私の好みの問題でもあるが、冷凍うどんが一番楽。乾麺を茹でるのすら面倒なので。体質が許せば、の話にもなるが菓子パンには1円あたりのカロリーに優れたものが多いし嗜好品としてのありがたみもあるのでとても役にたつ。

嗜好品:なるべくやらない

私はどうしても酒・コーヒーを必要としてしまうので適当に飲んでいるが、酒もタバコもコーヒーもやらない方がお金もかからない。そもそも健康に悪く、健康を害するととんでもない出費に見舞われがちなので、むしろ、よっぽどの理由がない限りやるべきでない。甘いものはよくわからない。適当に何とか調達すれば良いと思う。

住:移動による労力を減らそう

場所選び:始発駅を狙おう

何を妥協するかなどは人それぞれだし今更わりとどうにもならなさそうではあるが……。(所要時間が15分延びるくらいまでなら)予算などが許せば始発駅を狙うと座れやすくて嬉しい。座れると寝やすいので。でも、始発駅だったはずなのに直通運転などが始まって始発駅で無くなることが稀にある。

物の配置:寝床を中心に考えよう

最初からある程度場所の決まっている家電はどうしようにもないとして、その他は寝床を中心とした動線を基準にするとよい。使用頻度が高いものほど寝床に近く置くとあまり動かなくて済む。ティッシュ・常備薬・充電できる体制・サイドテーブル・水が私の近くにはある。ドンキで買ったテーブルが寝相のせいで崩壊しているけど気にしたら負け。

掃除:お掃除ロボは一人暮らしには要らない

一人暮らしするような家の大きさなんて、お掃除ロボがいたとしても、そもそも掃除させるスペースが無かったりする。

掃除はある程度妥協も肝心。どうしても綺麗にしたいときは、友達を呼ぶ予定を作るなどして自分自身に圧をかけると上手くいった。風呂に入るついでだとか、自炊するときのついでだとかにやるとちょっと楽な気がする。動き始めが一番ダルいので。

ゴミ:ゴミ袋をゴミ箱がわりに

指定のゴミ袋があれば指定の袋、そうでなければ適当な袋をゴミ箱がわりにすると、手間が省ける。ゴミ袋に捨てる段階で分別しよう。ゴミ袋・ゴミ箱に入った後に分別するのはあまりにもめんどくさい。ゴミ出しタイミングは「たまたま動けた収集日前夜」がオススメ。あと絶対にベランダにゴミを置くな。地獄を見るぞ。

おわりに

これを全部やるとQOLは著しく低下する可能性が有る。あくまでも死なないようにするための最低限であり、改心してからなのか単にものを捨てるのもめんどくさいのかもよくわからなくなってきたが私は衣類に関してはここに書いたよりは鮮やかな生活を送っている。それ以外はお察しください。段ボールを半年以上捨てられてないし。

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