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蟻来たり

今年ももうすぐ終わるらしいですね。
ありきたりなテーマ、ありきたりな冒頭です。
私は今年も未だ年末感を微塵も感じることなく過ごしています。だから今日で終わりですよーと言われても、まだ年末味わってないので…と言い返したくなります。
去年もそれまでの人生で一番年末を感じていない…!と思ったけど、今年は異常です。月が変わるくらいの気持ちでギリです。もちろん私の中では冬至もクリスマスも訪れていません。このまま私だけ2023年に置いてけぼりを食らうのではないかと勘繰っています。

今年一年を振り返えろうとしても特に何も思い出せません。恐ろしいです。記憶力は割といいのに、限度2年くらい経つと全て忘れます。それまでは何かきっかけがあれば芋ずる式に思い出します。きっかけが無いからなのか、記憶にがっちりと蓋をしているのか、よく分からないけれど、思い出そうとしても靄がかっているので恐らく後者。
私はヤブ医者だと信じている医者から病気を言い渡されている病名持ちなのですが、それが顕著にみられた一年でした。その病気については診断がおりた時から、そんな訳ないだろと鼻で笑って信じてこなかったため、出されていた薬もまともに飲まなかったし、病院も2軒行ってフェードアウトしました。しかし振り返ると、いやめちゃくちゃ出てるよ~!それが病気だよ~!と思うことだらけなのです。ヤブ医者では無かったのかも…ただ恐ろしい量の薬を処方して全く話を聞かない人なだけだったのかも……

縁切り癖があるのは私の常なのですが、今年はあまりにも酷かったです。去年が出会う年だったので、その出会いを、そしてそれ以前の出会いをかなりの割合で消し去りました。年が明けたら残ってる縁もほぼ無くなります。この間、縁を切りすぎて友人F、Gくらいにしかなれないという投稿を見かけたけど、まさにそれです。スっといなくなっても気付かれない、楽だと言えば楽で、切なく寂しいと言えばそうとも思います。縁切寺をおすすめされていたけど、もはや私が祀られていいレベルです。
俺、縁、切れます。

音楽について、書きたいことがたくさんあるけれど、私が感じずとも世間は年の瀬だったので、私もその風潮に表面だけ煽られて書く元気は残っていません。年が明けたら2023年の音楽について振り返ろうも思います。私の毎日は音楽とともにあるので、音楽を聴けば一年を思い出す仕組みになっています。ならば尚更今した方がいいんじゃないとの声もあります。

昔から年末が大好きで、匂いも音も一年で一番好きな時期だったのに、何一つ感じられないというのは悔しいものです。去年は感じなかったけれど、今年は電車から人がいなくなるのが早かったです。皆さんどこかで待っている人の元へ行っているのでしょう。大晦日の電車はとても座りやすい。
今から仕事納めです。今日納めたら、そのままもう二度と始まることはない仕事納めとなります。思っていたより達成感もないし、寂しさも焦燥感すらもないです。そこには無だけがあります。
明日からの正月は返上して片付けの日々。遺品整理をするつもりで挑めば箱数も少なく済むだろうと信じています。
そろそろ乗り換えの駅に着きます。聴いていた相対性理論のアルバムも一周しようとしています。今の楽しみは紅白に真部脩一が出てくれるか否かの真部脩一チャンスだけです。
みなさん良い大晦日を。

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