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旅ガチャ

こんにちは。
先日、JR東日本が昨年12/7より提供しているサービス、
「どこかにビューーン」を利用しました。

サービスの概要としては、青森や仙台、新潟や軽井沢などランダムでおすすめされた4駅から、ランダムで選ばれたどこか1つへの往復新幹線チケットを貯めたJREポイント6000ptで交換できるものとなっています。

行先は計47駅あり、日付と大まかな乗車希望時間、発着駅を選択すると、その中から4つをランダムでおすすめしてくれる。
このピックアップは1日当たり推定100回弱程度の回数制限はあるものの、何度でも引き直せるため、理想の編成が出るまで粘れば大外れになることはないのはありがたい。

あたしは今回は東北の方行ったことないから行きたいな、軽井沢とかは近所すぎるしそれ以外だったら新潟の方かな、と思ってこの編成にした。

せっかくなら遠くいってみたいのと、太宰治の記念館とかあるから新青森は絶対、仙台も何気に行ったことないし魅力的だから仙台も入れたかった。
あとは秋田か岩手か山形と、偏り的に北陸と上越も絶対1個は入るっぽいからいくなら新潟の方がいいかなと思ってこんな感じになった。

でもぶっちゃけ、新潟も近所っちゃ近所だし、めちゃくちゃ観光地!ってわけではないから4つの中だとどちらかというと希望度は低かった。
燕三条には、SUSURU TVでみた燕三条ラーメンおいしそうだな、米とか日本酒、日本海の海鮮食べたいなくらいのイメージしかなかった。(食べ物の事しか頭になくて草)

そして旅行の5日ほど前、行き先の抽選結果が出た。

おめでとうございます!!!

まあこうなりますよね。はい、なんとなくわかっていました!
空席を有効利用するためのシステムだから、客観的にみて不人気な土地が割り当てられやすいでしょうし。。。
(実際、越後湯沢-東京間以外はほとんど人乗ってなかった。)

とはいえ、こういうのが醍醐味だし、仙台はそのうち行くだろうけど燕三条にツーリングの通過点以外でわざわざ行くこと無いだろうからね。
岐阜とかもそうだけど、地元じゃなかったら行かないような土地たくさんあるし、そういった場所を楽しむってのがランダムで行先決まるメリットでもある。

もし観光地とかソウルフード的なものなくても、自分だったらピッツェリア探したり、その土地のスーパー行ったり、おいしいカレー屋探したり、食べログ評価高いお店行ったりいろいろできるし探せば何かしらある。(やっぱり食べ物のことしか考えてなくて草)
地味な観光地にも楽しい場所は探せばある。
それはそれで満喫するぞ!ということで旅編スタートです。


最近の1週間は特に早く感じる。ぼーっとしてたら1週間も終わり、旅行当日。
1時に帰ってきたのに5時起きという過酷な朝で、さすがに一瞬もうやめて寝ようかという魔の囁きが聞こえたけどアラームがうるさすぎて普通に起きた。

あーだとかうーだとか、赤ん坊のごとくクーイングを連発しながら体を無理やり起こして、事前に決めておいた服に着替えてゆっくり準備をする。
行き先を時間までしっかり決めたり、余裕持ちすぎなくらいのスケジュールにしたりするの本当に性格が出るね。時間がない!とか遅刻する!って時が一番ストレス感じるので、余裕持ちすぎて時間いつも持て余しているから逆にちょっと困る。
このあとの東京駅でも30分くらい暇だったからもう30分遅くても全然よかったけど、たぶんこれからも変わらず予定の1時間前に到着したりします。

東京駅に到着した後は激混みの駅弁屋で牛タン弁当とお酒を買って、上越新幹線『とき』に乗り込んだ。最近はひたすら節約を趣味にしているけど、楽しむときは楽しむ!なので1700円のお弁当を買った。平日のお昼ごはん大体200円しないくらいなので、約2週間分の昼食代と思うと一瞬躊躇った。
けど、よく考えたらチェキ1500円だわ。いや忘れましょう。。

1...2の...ポカン!
マチネコはチェキの値段をきれいにわすれた!

めちゃおいしかった

燕三条までは約2時間の旅ということでご飯を食べ、酒を飲みつつ読書して過ごした。運転じゃないだけで酒も飲めるし別のことに時間使えるからいいね。
非日常が好きだから朝から酒飲んだり普段いかない土地に行くととても浮かれる。

わくわくする瞬間って色々あると思うんですけど、やっぱりこれは憧れるじゃん…?

トンネルを抜けると雪国であった!

雪最高‼️

川端康成の雪国、ちょうど湯沢温泉が舞台らしい。
同じ景色をきっと見たのだと思うけど、自分の感想「雪だ!最高!!」なので情緒とか何もなくて表現力の差に泣いた。
とはいえ、トンネルを抜けた瞬間一面銀世界になるのは、思わず息が漏れるほど美しい。

江ノ電の鎌倉高校前に到着する寸前の、視界が一気に開けて海が見えるのも好きだし、車窓から見える景色は旅フィルタもかかって数段よく見えるし思い出に残る。
写真撮ってても思うけど、情報量が多いと微妙な写真になりがちだから、雪!とか海!とかそれだけが視界に入るのも影響してるのかもね。

そのまま新幹線はどんどん北上していき、水上のあたりはうっすらだった雪も深くなり、ほどなくして燕三条駅に到着した。俺、参上!(激寒ダジャレ)

めちゃくちゃ広い駅なのに静かで、その分冬の気配を色濃く感じた。
土曜の昼10時なのに閑散としていて、人多いところ本当は全然嫌いだから居心地はよく感じた。
冬が好きなのはこの背筋を伸ばしたような空気感も理由の一つで、騒がしい都内からエスケープしてきたんだなという実感をホームに降り立ってすぐ感じさせるほどの凛々しい空気だった。これだけでも割と価値あるな、と思います。

改札を抜けて外に出るとあたり一面雪、雪まみれで思わず声が出た。
雪あって草。って感じで雪があるだけなのに楽しくなって笑った。
とりあえず雪の中に手とか足を突っ込みました。(どういう習性なの)

手を突っ込みました
足も突っ込みました


そのあとアクキーを雪にさす、をやりたくて駅付近の積もった雪にアクキーをさした。
これがのちに大事件を引き起こすとも知らずに。。

寒そう(サイコパス感想)

時間あったし電車も来ないのでせっかくだし1時間歩くことにした。これがもし人と一緒だったら絶対しないし、こういうフットワークの軽さが一人旅の好きなところですね。ちょっと寂しい時もあるけど。
人と旅行行って大笑いして、ブレブレの写真とか撮りあったりしたい。

気温は-2度だったんだけど意外とあったかくて、もっと凶悪な寒さを想定していたのでそこはラッキーだった。
むしろ東京より普通に過ごしやすかった。なんで?


雪国の人ってガニ股で歩くのかな
道がない
男の子は棒が好き♡


つららをもぎ取ったり、道なき道を突き進んだりしてなんとか目的地に到着した。

杭州飯店

こちらの杭州飯店は新潟五大ラーメンの一つ、燕三条ラーメンの発祥のお店で、煮干し醤油のスープにたっぷりの背脂がかかっているのが特徴。

有名店ゆえ、行列ができていることも多いそうだが、冬だったからか待ちもなく入店できた。
オーダーは中華そば大脂 ネギ増し。胃のキャパ的に諦めたけど、自家製のドデカ餃子も人気みたいなので次回行くことがあったら食べたい。

中華そば 玉ねぎ増し 大脂 1,000円

背脂まみれのスープはこってりしてそうに見えるんだけど、これが意外と飲みやすい。魚介風味の爽やかさがあるから苦にならない。
麺は自家製の極太麺を使っていて、レビューでも言われていた通りうどんに近い食感。太さとかは二郎の麺に近いけど全く違うもので新感覚だった。
たまに混ざる玉ねぎもいいアクセントになっていておいしく完食できた。
東京にも同じ系統のラーメン出す店あるしそのうち行こうかな。

そして、この店では事件が起こった。
なんと、ラーメンに添えようとアクキーを出したら朝桜ももがいない!!!
許せない!!!(自分の管理の甘さが)


本当に焦ってめちゃくちゃカバンの中とか探したけど見つからない。
正直ラーメン食べながらめちゃくちゃ動揺してたし、あんまりラーメンに集中はできなかった。
9月から大体ずっと持ち歩いているし、買い換えられるけど思い出もあって大切なものなので見捨てられない。
我々はこの事件を朝桜遭難事件と名付け、捜索隊を結成した。(隊員1名)

落としたのであれば駅前だろう、ということで電車もこないので来た道を引き返して歩いた。というかほかのところで落としてたら雪あるしまず見つけられない…。
まだ今なら見つかるかもしれない、という希望を原動力になんとか駅前にたどり着き、さしていた場所やその付近の雪をショベルカーのごとく掘り返しまくった。

しかし見つからない… ちゃんと丁寧に1個ずつしまっていたらな、とか雪にさすのは後で落ち着いた時でもよかったな、とかいろいろたられば考えたけどもう見つからないものは仕方ない。
もう帰りてえ、、になったけどせっかく来たし、あきらめて予定より1時間遅れで彌彦神社に向かった。

1時間に1本の電車は雪の降る田舎らしく、2両編成でドアが押しボタン式で懐かしく思った。地元のほうでこういう電車何回か乗った。

駅から神社までは温泉街といった感じで宿などがいくつかあるも、人もまばらでとても過ごしやすい環境だった。
途中に道の駅的施設があって、足湯と手湯があったので手湯に手を浸した。
ちょっと温泉を感じるくらいのつもりだったんだけど、1分くらい浸かっただけで寒さが消えた。手湯、やばいね。。
靴脱ぐのめんどくさくて手にしたけど効果絶大だった。

駅から10分ほど歩き、神社に到着して軽く散策をした。
雪のおかげで荘厳な雰囲気が増していてとてもよかった。

この神社には火の玉石という願いを浮かべながら持ち上げて軽いと感じれば叶う。みたいな占いの石がある。随分とマッチョに有利な占いだな。

しかし、すっかり忘れていて持ち上げずに帰ってきてしまった。
まあ願い事は自分の力で叶えます。

向こう側の橋は神様専用らしい

そのあとは近くの酒屋で1杯お酒飲んでから日帰り入浴のできる宿でお風呂に入った。


なんとも創業300年らしい。正直おんぼろできれいではないんだけど、親戚の家に来た時みたいな安心感があった。
入浴料は700円で、室内だけど2階にあるおかげで少し眺めがよかった。
古すぎてシャワー出なかったりしたけど、なんか全然いやな気持ちにもならなかったな。
ほかに客誰もいなくてのんびりできたしちょうどよかった。
脱衣所に灰皿があるという昭和スタイルも助かる。


口が半開きの虚無顔カエル
弥彦公園、秋は紅葉が綺麗らしい



電車の時間に合わせて駅に向かい、燕三条へと戻った。
逃すと1時間後とかになるから田舎の電車旅はなかなか過酷なところがある。

昼間もぱらぱらと雪は降ったりしていたけど、夜になって本格的に降り始めた。少し歩いただけで傘さしても雪まみれになる。

2,3分でこれ


夕飯は駅近くの北野水産へ伺った。
とりあえず真鱈の白子ポン酢と久保田のセット。寺泊産のメバルのおつくりをオーダーした。

うま~~~~!!!✨✨

白子ポン酢、そこそこおいしいなと思ってはいたんだけど過去一おいしく感じたかもしれない。
白子ポン酢と日本酒で永久機関になりたい。やらせてください、、自分まだまだいけます!!!
白子の濃厚な味で満たした後に日本酒でさっぱりさせるの気持ち良すぎだろ…!日本酒と本当に合いすぎて好物になった。

メバルも味は淡泊だけど新鮮で身がプリプリしており、おいしかったです。

日本酒は久保田の3種セット、〆張鶴の3種セット、鶴齢の生酒を飲んだ。
久保田が癖少なくて飲みやすかったんだけど、一番おいしかったのは最後に飲んだ鶴齢の純米吟醸 生原酒。今まで飲んだお酒の中で一番おいしかったまである。

まじで美味かった

日本酒に造詣が深いわけではないのでフィーリングだけど、アルコールのイヤな辛味が少なくてフルーティなちょっと甘めの酒が好き。でも後味はスッキリしてほしい。
その好みにばっちりだし、さらに生原酒だからちょっとシュワッとしてたりで、好きすぎてゆらねかと思った。(好きの度合いを推しメンの名前で表現する人)
四合瓶で1700円くらいらしいから今度買お。。。

ふぐのから揚げもおいしかった


駅から近いし、接客も超良かったので次来た時もこの店に行きたい。
おすすめです。

帰りの新幹線が19時だったので、少し早めに切り上げてほろ酔いで駅に向かった。
マジで雪好きだから帰ったら雪ないと思うと泣ける。
帰りたくない!!!東京も雪降れ!!!

雪の感触を大切に踏みしめまくりながら駅に向かい、ニューデイズでお土産などを買って新幹線に乗り込んだ。
ビューカードでチャージしたSuicaで支払うとJREポイント重複してとれるので、また次の6000ptが近づくね。

小説の続きを読んで、少し眠ると東京についていた。
煌びやかな電灯と硬いアスファルトは歩きやすくて退屈に感じた。

もう3年も住んでいると東京が帰る場所になってきていて不思議な気分。
たまにふと、子供のころはテレビの向こう側だった景色が身近にあるというか、渋谷を新鮮味もなく歩いている時とか、なんでここにいるんだろうな。という気分になったりする。

今回田舎に行って、便利で快適だけど田舎の空気感のほうが性に合っているなあと改めて感じた。田舎は田舎で生ぬるい空気感があったりで嫌だったりもするけど。(それが嫌で神奈川に進学したのもある)
ゆらねがいなくなったらバランスのいい感じの郊外に移住したいですね。

てな感じで今回の旅行、なんだかんだ満喫できておいしいものたくさん食べられて大満足に終わった。
まだ知らない土地たくさんあるので死ぬまでにどんどん開拓していきたい。
次は夏の旅行がしたいな。

おわり


箸置きがめざし

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