死生想[0]-根源的欲求「死にたくない」「満たされたい」
標準的なニンゲンの活動そして意志を突き詰めれば、在るのは「死にたくない」と「満たされたい」とする根源的な欲求に到達する。見方を変えれば、ニンゲンは根源的欲求たる「死にたくない」もしくは「満たされたい」のどちらかまたは両方に突き動かされて生きていると言える。
しかし、これは特別な考えでは無い。むしろ、標準的なニンゲンを考えた時に到達する普遍的な指摘である。例えば、仏教観では煩悩と言い、キリスト教観では7つの大罪と言い、心理学ではマズローの欲求5段階と言う。これらはどれも抽象的