仮想タイムリープ
「好きな事を仕事にするのは難しい」
若い頃から親や先輩に言われていたセリフだ。
何で好きなことを仕事にしてはいけないのかを考えてみた。
若い頃は、このおっさん何を意地悪な事を言っているのだろう⁉︎
きっと才能のある若者に嫉妬しているにちがいない、などとよく思ったものだ。
他責にするつもりはないが、その時もう少し丁寧に説明してくれる人がいれば、、。
将来にもっと違ったビジョンが描けたのかもしれない。
世間知らずの若者が、急に自分の思い描く未来を否定されて反発したくなる気持ちもよく分かる。
当然だ、気にするな!
ただ、前段の「好きな事を仕事にするのは難しい」という台詞を言う側の真意は、受けての解釈とは少し違う。
まず一つには、
魅力のある仕事は競争率が高い
ということ。もちろん好きな仕事にもよるのだけれど、若いころのあなたがやりたい仕事は、
大概はみんながやりたい仕事だ。
スポーツ選手にミュージシャン、ユーチューバーや映画俳優、漫画家と見事に保証の少ないリスクだらけの職業が並び立つ。ごく一部の成功者の情報だけが飛び込んでくるのだから、誰でも羨ましい思うし、できる事ならなりたいと思う。
もう一つよく言われる台詞で
「趣味と仕事は一緒にしない方がいい」というのがある。
これは、趣味でやっているうちは好きなことだけをやれば良いけど、仕事にするとお金のため、関わる人のためにと、自分が我慢しなきゃいけない場面がふえる。
だからその好きな事自体でストレスを感じるようになってしまう。
せっかくみつけた好きな事が嫌いになってしまうという、
もっとらしいがある意味脅しのようなロジックだ。
本来ならその辛い状況も乗り越えるから、さらにその魅力にハマっていくものだ。
その先輩方のお説教の甲斐あってか、最近の中学生以上のなりたい職業には、
公務員が上位ランクされるらしい。
スポーツ選手や漫画家は小学生までのよう。
それはいい事なのかどうなのかは、その子達が親になる20年後の未来に託すとして。さて本題にはいろう
60歳で無事定年を迎えた人は、あらためて好きな事を仕事にできるか?
という質問。
結論をいうと、ほとんどの人はやっぱりできない。
ここで60歳オーバーの皆さんは、そりゃそうだ分かってるよ、ガキじゃ無いんだからと思う。
先ほどのなりたい職業を思い出してみよう。
スポーツ選手にミュージシャン、ユーチューバーや映画俳優、漫画家、、、
まず体力的になれる気がしない。
社会の現実を知ってしまっているから、そのリスクにはすぐ気づく。
やはり無知じゃ無いと無茶はできない。
じゃあどうすれば良いか?
ここからは私の持論なのだが、私は30歳あたりから、このロジックを導入している。
それが仮想タイムリープだ。
10年後の自分が10年前を思い出して、こうしておけば良かった。こうすべきだったと思うような事を、今やるのだ!
人間なんて後悔ばかりする。
だから始める前に先に後悔してしまうということだ。
これならある意味やりなをせる。
いや、そもそも最初からやり直しなのだ。
最初から後悔した後の二度目の経験ができるという訳だ。
文字で書くと少々ややこしいのだが、何とかそのプロセスが伝わるとうれしい。
60歳を超えた皆さんが、今70歳になった自分を思い描いて、思いっきり後悔してみる。
ああすれば良かった、、こうすれば良かった、、。こんな事なら、、やっときゃ良かった、、と。
そしてその70歳のあなたが60歳にタイムリープしてきて、今そこにいるのです。
まさに夢のような事件です。
まずは、
「おい、嘘だろ⁉︎今西暦何年だよ??」
ぐらいの小芝居から入ると、より一層実感がわくかも。
身体はめちゃくちゃ元気だし、色々なモノが食べれる!
仕事も色々できそうだし、なんなら恋もできる。
その上で60歳がやりたい事をやったら思いっきりやってはどうでしょうか!
きっと時間がいくらあってもたりません。
さて、まずは何からはじめましょうか、、。
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