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ストック知らずの妻にストックを求める夫の話。


友人夫婦と食事をしている時に
ふとした会話で友人夫が

「うちの妻はストックをしない」と怒り口調で言い出した。

「使いたいと思うときにいつもない」
そういうことが多いのだそうだ。

友人妻は節約化の貧乏性で、何かがなくなってから買うタイプ。
夫はどちらかと言うと浪費化で貧乏くさい生活を嫌う。

何かがなくなった時には次のストックがあってほしいと言うのだ。

私たち夫婦からすれば
そんな妻の性格をわかっているのであれば
夫のほうが買い物に行ったついでにも
普段からストックしていても無駄にならないような消耗品を
買っておけばいいんじゃないか
と伝えたのだけれど

その夫は「じゃあこれから全部俺がやる」
と極端なことを言い出す始末。
「いやいや、そう言うことを言ってるんじゃなくて」と。

その間も妻はずっと黙ったままだった。

こう言う不満は
「これは妻の役割」「これは夫の役割」
そういう思い込みから始まることが多い。

「どっちがやってもいい」
「気づいた方がやればいい」

夫婦とはいえ他人と共同生活をしていく上で
相手任せに勝手にしてしまうことで不満は生まれる。
そして見返りを求めてしまうことも、同様に。

生活する上で必要なものを揃えることは
まず誰のためでもなく
自分の生活に必要だから揃えるのであって

夫婦として一緒に生活することは
生活を楽にするためでもなく
お手伝いさんが入ってきてくれたわけでも
ないのである。

私が考える夫婦で生活を共にする意味は
気持ちの上で毎日に潤いを保つためであって

相手に期待することなど
それ以上には
ない。

期待しなければ
喧嘩にもならないし
がっかりすることもそれほど
起きないのである。


今年のクリスマス会のプレゼント交換には
この友人夫婦に我が家にたくさんある
サランラップでもあげようと思う
きっとストックがないだろうから。


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