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「たゆたえども、沈まず」戦乱、革命を生き抜いてきたパリ市の標語は、今を生きる私さえも救った @HNK_715

フランス・パリ市の標語「たゆたえども、沈まず」。

どんな強い風が吹こうとも、どんな波に翻弄されたとしても、揺れるだけで決して沈まない。幾度もの戦乱、革命を生き抜いてきたパリの象徴となっている標語だそうです。

紋章の真ん中にラテン語で「Fluctuat nec mergitur(たゆたえども、沈まず)」

この短いフレーズを聞いた瞬間、私はズドーンっと雷に打たれたような強い衝撃を受けました。

「たゆたえども、沈まず」、この言葉に出会ったのは、宝塚歌劇団花組の『アルカンシェル〜パリに架かる虹〜』という公演でした。

物語の舞台は、第二次世界大戦中、ドイツ占領下のパリ。本公演で退団が決まっている、花組トップスターの柚香光さん演じるダンサーのマルセルは、レビューの灯を消すまいと立ち上がります。マルセルを中心に、パリ解放まで街を護り、祖国のために戦い続ける人々を描いています。

宝塚大劇場千秋楽の様子を、ライブ配信で観劇しました

揺れ動き、たゆたうこと自体は悪ではない

「たゆたえども、沈まず」は、ここ最近の私にしっかりと刺さり、気持ちを楽にしてくれる言葉でした。

入学から7年が経つというのにいまだに現役大学生の私は、仕事やプライベートで少しでも失敗をしたり、引っ掛かることがあったりすると、すぐに他のことにも影響広がってしまうタイプです。

例えば、大学の授業やテストがうまくいかないと、気持ちが沈み、生活習慣が乱れる。プライベートや人間関係で何かあると、仕事にも影響してしまって、レスポンスが悪くなる。

気持ちがブレて揺れ動いてしまうと、必ずと言っていいほど沈みこんでしまっていました。

その度に、社内のメンバーや家族を不安にさせてしまい、心配をかけてしまう。何度か繰り返してしまうこの状況を、早く抜け出したい。でも、どうすれば変われるのか…と、度々悩んでいました。

私はいつも、気持ちがブレてしまうこと自体が良くないのだと思い込んでいました。でも、気持ちの上下がある、ブレてしまうこと自体が悪いのではない。一人でどうにかしなければいけない、一人でどうにかできると思いこんでいた。それが間違っていたのだと『アルカンシェル』の人々は、気づかせてくれたのです。

ラブソルに、パリの風が吹いているわけ

『アルカンシェル』で、パリのために戦う人々の中には「一人でどうにかしようとする」なんて考えの人はいませんでした。むしろ仲間がいるからこそ、助け合い、励まし合って何度でも立ち上がることができる。

パリには「人は、一人では生きていけない」と考えている人が多いそうです。

孤独や不安から脱するためにも、誰かとつながっていた方がいいのだと。それも、誰でもいいというわけではなく、自分を安心させることのできる大切な人。

このパリの人々の考え方を知ったとき、ラブソル創設者のゆかさんとみかさんは、なぜパリが好きなのか、パリに憧れを抱いているのかがまた少しわかった気がしました。

ちなみに、社名の「ラブソル」はフランス語で、「羅針盤」という意味なのです。

エッフェル塔と、セーヌ川を描いてみました

確かに、つながりが途絶えて沈んでしまうと、手を差し伸べることも、救うことも出来ないなと思いました。

自分が沈まないためにも、少しの気持ちの揺らぎがあれば仲間にも共有してみる。普段から、何気ないメッセージを交わしたり、食事をともにしたりと、家族にも近いやりとりをしているラブソルでならできる気がしています。


パリは決して沈まない。

私も、どんなに揺さぶられ、ふらふら漂っているだけの状態でも、決して沈まない。沈ませさえしなければ、いつかまた復活できる。

『アルカンシェル』の挿入歌に、こんな歌詞があります。
「誇りもち、誓い合おう、たゆたえども沈まず」

私は、このnote記事を通して「たゆたえども沈まない」という決意を、ラブソルメンバーに伝えたいです。

野元 萌乃佳

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