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「質の高い記事」を書くために必要な、たった一つのこと @horimotoharu

「観る将」という言葉をご存知でしょうか?

自分では将棋を指さずに、プロ棋士などの対局の観戦を楽しむ将棋ファンのことを「観る将」といいます。藤井聡太七冠の登場以降、自分では将棋をささないけれど、観戦を楽しむ将棋ファンが増加しているそうです。

私、堀も、藤井聡太七冠のプロデビュー以降、公式戦のたびに結果を気にするようになりました。将棋はルールを知っていますが、ほとんど指すことはありません。自分も、「観る将」だと思っています。

ここ数年、文春オンラインの「観る将棋、読む将棋」というコラムを好んで読んでいます。タイトル戦の裏側や、棋士同士の駆け引き、人間ドラマなど。将棋に詳しくなくても楽しめる内容です。

新しい記事が公開されるたびに読みに行く。その理由は、記事の質が高いから。

何気なく「記事の質」と表現しましたが、それって何なのでしょうか?
「記事の質」についてしっかりと理解できていれば、もっといい記事が書けるはずですよね。

現在受講中の、株式会社ベイジの「戦略的ウェブ制作講座」で、記事の質についてのお話がありました。

記事の質について、気になったこと、感じたことをまとめていきます。

5段階のレベルで定義される、「記事の質」

オウンドメディアなどで記事を執筆する場合、記事の質を明確に定義しておくことが重要だそうです。

講座では、記事の質が5段階で定義されていました。

出典:戦略的ウェブ制作集中講座 第10回 オウンドメディア編

Level1:文法
Level2:明瞭性
​​Level3:正確性
Level4:表現
Level5:情動性

それが、この5段階。それぞれのレベルを高めていくことで、記事の質が高まっていきます。

この定義づけを見て、自分が質が高い記事だと感じるのは、Level5の情動性がクリアできている記事だと気づきました。

例えば、冒頭で紹介した将棋のコラム。ただ、淡々と勝敗と盤面図が紹介されていても、将棋に詳しくない自分が楽しめるものではありません。

その勝負に至るまでのドラマ、一手を選択するまでの駆け引き、周りの棋士や師匠の想い…。

そういったものが綴られているからこそ、将棋にそこまで詳しくない自分が毎回読んでいるのです。

講座を聞いていて、逆説的ですが、Level5がクリアできている記事であれば、その他の部分が多少劣っていたとしても、読者が面白く感じてくれる記事になるのではないかと考えました。

特に、文章のテクニックを特別持ち合わせていない自分は、どれだけ心を動かせるテーマを見つけられるかが、質の高い記事を書くための鍵になってくるのではないか、と。

たった一人に明確に刺さる記事を書く

心を動かす記事。

言ってしまえば簡単ですが、実際に書くとなると難しいものです。

ここ数年、弊社のオウンドメディアで記事を書いてきて、毎回代表のゆかさんに編集をしてもらう中で見つけた一つの方法があります。

実体験に基づいた、具体例を盛り込むことです。

自分が体験したことや困ったことについて触れ、それを通じて何を感じ、考えたのかを書く。
これがどうしても苦手で、何度も何度も「具体例を入れよう」というアドバイスを貰ってきました。

「具体例を入れるよりも、多くの人に共感を得られるような内容を狙って書くほうがいいのではないか…。」そんな風に考えたこともあります。
しかし、幻冬舎の編集者である箕輪厚介さんが、ある講座でこんな内容のことをおっしゃっていました。

「何となくみんなに受けそうなもの」というものは、実は、何となくという人は一人もいないので、結局、何となくみんなに受けない。
一人の明確な人に向けて、痛烈なメッセージを考えて本にする。一人に明確に刺さるということは、その裏に同じような悩みを持った人というのは無数にいるので、必ず伝播していく。

何についての本を出すのか【箕輪厚介「本のつくり方講座」第二回ダイジェスト】

本のつくり方についての言葉ですが、記事にもそのまま当てはまると思います。

誰か一人に明確に刺さる内容を形にすることが、結果として多くの人の心を動かしていくことになる
多くの人に共感を得られそうな内容を、と考えた時の、「多くの人」などという雑な設定では、当てはまる人はいないんですよね。

明確にイメージしたたった一人を狙い撃っていくことで、将棋倒しのようにどんどんと広がっていく。

質の高い記事を書くためには、この「たった一人の読み手」をいかに明確にイメージし、その人の心を動かせるような具体的なエピソードを入れていくか。

そんな記事を、これからもっと書いて行こうと思います。

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