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日記をつける。Journaling.

日記をつけるのを習慣にしてから、気持ちの整理が本当に楽になった。

忙しさに任せて1日1日をこなすのではなく、
きちんと丁寧に1日を過ごすため、
昨日より「より良い自分」になるために、
自分と向き合い、自分を知る。

もしいまの生活にもやもやしているなら、
毎日を生き生きと過ごしたいなら、
日記をつけることはそういう人に私が特におすすめしたい習慣の1つ。

「日を記す」というよりも、気持ちをぶちまける。


日記とは言っても、「その日にしたことを記す」というよりも、
わたしがやってるのは「そのときどう感じているかを書く」こと。

日記を習慣的につけ始めたのはたぶん10年くらい前、
いま思えばスピリチュアルワーク(日本語だと自己開発?でいいのかな?)を始めてからだと思う。

その当時、『スピリチュアル』という概念なんて恐らく認識はなかったと思う。

ただ感じていたのは、
『私の居場所はここではない。』
ということ。
だから自分があるべき場所を見つけるために、
答えを見つけるために、
自己啓発系の本を読みあさったり、
ヨガのスタジオをはしごしたり、
(ヨガティーチャートレーニングもやってみたり。)
ワークショップに参加したり、
いろんなことを試していた。
『答えがどこかにある』と思っていたから。

己を知る。Know thyself.

古代ギリシャの哲学者ソクラテスは、
探求なき人生に意味はないと言い、
その中核となるのは "Know thyself." (己を知るべし。)と説いたと言われている。

もうかれこれ5,6年どっぷりとinner work(インナーワーク、自己探求)してきて、
いま一番大事だと思うのはまさに自分を知ること。
もう少し具体的に言うと「自分のパターン」を知ること。

自分のパーツと向き合う。

意識していないと、たいていの人は感情に取り込まれて状況を俯瞰的に見れなくなってしまいがち。
でも感情イコール自分ではない

例えて言うなら、
真の自分は青空で、
感情は移りゆく雲。
他人や外で起こる出来事は風か湿度で、それが雲を出現させたり、形を変えていく。

そう、空と雲は別物。

スピリチュアル系の本や講話では、
この「空」に値するものは'awareness'(気づき)とか'consciousness'(意識)と表現されます。

感情をパーツとして認識する

そうすることで、
感情に取り込まれずに、
自分を俯瞰的に見ることができる。

その効果とは?


日記を書き始めて、もとい、ジャーナリングし始めてから、
じゃあ一体どういう効果があったのかというと、

●物事に対して感情に任せて反応するのではなく、
ひと呼吸おいて対応できるようになる。

●物事を違った観点からみることができるようになる。

●どんな感情も圧し殺すことなく受け入れることができるようになる。
→ストレスを貯めることが少なくなる。

●他人の感情をジャッジしなくなる。

●周りで起こることと他人は変えられないけど、自分の価値観、受け止めかたは変えることができる、と認識することで、自分の幸せは外ではなくて内にあると感じられる。
→XXを手にいれたら幸せになれる、というのは幻想。
(XX=キャリア、お金、恋人、体型、資格、洋服、コスメ、友人、Likeの数…などなど)

訓練。

感情をパーツとして認識できるようになるには正直訓練、練習が必要だと思います。

今となっては「あ、fear(恐怖)がいま出てきた。」とか、
「jealousy(嫉妬)の声が大きくなってる。」とか認識できるようになったけど、
私の場合、ジャーナリングと瞑想を繰り返して数年たってようやく癖付けることができたという感じ。
(ちなみに瞑想についてはまた別途書きたいと思います。たくさん伝えたいことがあるので。)

常に仕事や家事などのやらなければいけないこと=外に意識が向きがちな世の中。
(日本社会は特に。)

内に意識を向ける時間は、現代人は本当に少ないか無いに等しいのではないかと思う。

とにかく、静かに、何も邪魔するものがない時間とスペースをとって、
自分の内にある声に耳を傾ける

何を書くか。

さて、実際じゃあ何を書くのか。

私の場合、
そのとき感じたことを羅列するときもあれば、
誰かに向けた手紙を書いたり、
単語を散りばめて書いたり。
本当によりけり。

大事なのは、
● 形式は気にしない。
●ジャッジしない。(こんなこと書いたら「自分超ひどい人間だ」とか思わない。)
●良い、悪いはなければ、正解、不正解もない。
●文章でなくてもいい。絵だっていい。
●無理に引き出そうとしない。
●各々の感情に声をあげるチャンスを与える。
その声を聞いてあげる。でもそれを信じない。←これ重要!

あと個人的に好きなのは、'Gratitude' 「感謝していることリスト」を書くこと。


⇑これはジャーナルではなく、私が長年愛用しているmoleskine社のダイアリー。
右側がメモ欄になっていて、ここに私はその週の感謝リストを書きます。

ちなみに私がいま使っているジャーナルはこの投稿のカバー写真に写っているToni Carmine SalernoデザインのSacred Spaceというタイトルのきれいなイラストと、いろんな格言が至るところに散りばめられたもの。


彼の独創的な絵がちりばめられたオラクルカードもおすすめです。

始められることろから。

まずは1日5分でもいいから、
寝る前に自分の内側に集中して、
自分と繋がる

そこでなんでもいいから気づいたことをジャーナリングする。

正直わたしは、インナーワークを始めた頃、
自分が何を感じているのかすらわからなかった
どういう感情を感じているのかわからなかった。
自分が感じていることをどう言葉で表現すればいいのかわからなかった。

筋肉をつけるのにトレーニングが必要なように、
感情を表現し、認識できるようになるにはトレーニングが必要です。

だから、
少しずつ、
その時感じられることを、
そのとき表現したいやりかた、
そのときしっくりとくる言葉やイラストで、
できたらお気に入りのペンで綴る。

忙しさに流されて自分と繋がる時間さえなく生きたいか、
自分の気持ち良いように生きたいか。

私は味わい深く、満足いく人生を送りたいので、
ジャーナリングと瞑想を通して、
自分と繋がる時間を大事にしたいです。

自分との付き合いかたを変えたとき、
自分のありのままを受け入れられるようになったとき、
新しい観点で物事を見られるようになったとき、
生きるのが本当に楽になった。

ぜひ、試してみてください。

知識ではなく、
体験を通してでしか何かを理解することはできないから。

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