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選択肢を広めたい!ママになっても「自分らしくを、もっと自由に」|LAC事務局 星野 莉奈

LivingAnwyehre Commons(以下、LAC)では、「自分らしくを、もっと自由に。」を体現、体現しようとチャレンジしているユーザーや、全国の拠点のコミュニティマネージャーを公式noteで紹介しています。

LACの中の人って他にどんな人がいるの? どんな思いでプロジェクトに取り組んでいるの? という部分が見えないというユーザーさんの声も踏まえて、2023年3月8日の「国際女性デー」に合わせたLivingAnywhere Commonsで働くワーママ3人の紹介記事企画。

▼中の人その2  LAC事務局 CXチームの星野についてご紹介します。

星野莉奈(ほしのりな)
栃木県那須塩原市出身。人材系→IT系→2022年4月から現職。LACではCXチームで顧客体験向上に向け、コミュニティ運営や各種キャンペーン・プロジェクトの企画運営を行う。2児の母。

今までの経験~学生時代~

大学在籍中にカナダに留学した時、ホームステイした家のママの職業は大型バスの運転手でした。バスの運転手=「男性」という思い込みのあった私は、最初にそれを聞いてびっくり!

「だから、パパのほうが帰宅が早い日は彼が夕食を作って子どもの面倒を見てるからよろしくね!」とママの口から続く言葉に、さらにびっくり。

「え!?子どもが生まれても、女性のほうがバリバリ仕事をする働き方があるなんて!お父さんが夕食を作って子どもの面倒を見るなんて、信じられない…!」

と、自分の育った家庭(男が外に出て稼ぎ、女が家のことをやる)との違いにカルチャーショックを受け、「ああ、わたしの知ってるあたりまえって、世界のあたりまえじゃないんだ」ということを留学初日に体感したのです。

留学から帰ってきた後もまとまった休みが取れる度にバックパッカーでひとり海外に行くようになったのは、世界中の美い景色や歴史的建造物を見ることはもちろん、自分の価値観が根底から覆される体験を求めていたのかもしれません。

大学時代はもちろん、社会人になってからも一人旅に行っていました

今までの経験~1社目:人材系企業時代~


新卒で入社した会社は人材系の企業。法人営業を経て人材紹介事業部のキャリアアドバイザーとなり、転職相談を受けた数も数千人を超えていました。

でも、いつ頃からか顧客企業から預かった求人の中でしか働く選択肢を提案できないことにモヤモヤ。加えて、子育てや病気、フリーランスへの転身などで一度正社員を離れた人の再就職のハードルの高さを目の当たりにするも、自分には為すすべがありません…。

世の中に、もっと多くの働き方の選択肢があればいいのに。ライフステージに合わせて誰もが自由に働き方を選べる社会にしたい!働く選択肢を作る側にまわろう!

そう思って新卒から10年働いた会社を卒業し、オンライン上のお仕事マッチングプラットフォームを運営する会社(前職)に転職しました。

今までの経験~2社目~

転職した先では、ユーザーマーケティングの部署をはじめいくつかの部署に在籍。例えば、地方創生の事業部では
・子育てで仕事から離れた地方に住むママたちに、在宅でも仕事ができるようになる実践型講座の提供
・フリーランス×地域課題解決で関係人口を創出するプログラムの立ち上げ~プロジェクトマネージャー
などを行っていました。

その部署にいるときに第1子の妊娠が発覚。出産を経て9か月後に復帰したのが、「ユーザーコミュニティ」の立ち上げフェーズだった新規事業の事業部でした。

ここで出会い、一緒に取り組んできた人たちがなんと多様だったこと!!

住んでいる場所は日本全国にとどまらず、海外在住のメンバーも。働き方や職種も多種多様で、複数の職業を掛け持ちするスラッシュワーカーも多かった。

バックグラウンドを聞いてみると「え?その経験から今のキャリアに転身したんですか!?」と目が飛び出そうになる話のオンパレード。

多様性あふれるメンバーと「ユーザー向けコミュニティ」を、「ユーザーと一緒に」作り上げる体験はとても面白いものでした。

LACとの出会い

新規事業部に配属になって間もない2019年5月、当時の上司からこんなことを言われました。

「LACっていうサービスと一緒にフリーランス向けの合宿を実施することになったから!」

これが、現職のLivingAnywhere Commons(以下LAC)と関わるようになったきっかけです。

テクノロジーを使い「時間と場所にとらわれない働き方」を実践する前職のサービスと、場所に縛られないライフスタイル「LivingAnywhere」の実践を目的としたサブスク型宿泊サービスのLivingAnywhere Commons。

仕事か、暮らしか、スタート地点は違えど「自分らしい生き方」につながる選択肢のひとつ、と、共通点がある2社。

実際に知らない土地に行き、そこでの「出会い、気づき、学び」が、参加者のみなさんにとっての新しいドアを開くきっかけになるのを目の当たりに。

「LACって、多拠点っていいながら2拠点しかないけれど(2019年7月時点)めちゃくちゃ面白いサービス!」と感動し、その後も定期的にLACとコラボした複数の取り組みを企画運営してきました。

毎回、企画の内容は変わっても、企画に参加した方々が自分なりの新しい一歩を踏み出すのを目の当たりにして、誰かにとっての人生の転換点のきっかけを提供できたことにやりがいを実感。

と同時に、過去の自分は「働く」という切り口で社会に新たな選択肢を提供することをやってきたけれど、LACでは「住まい方」「暮らし方」に広げて、生き方の選択肢を提供できる

それがとても面白くて、LACとのコラボ企画は私にとってもやりがいだったんです。

プロジェクトのため1歳の子どもを夫に預けて数日出張。帰宅後に子どもに人見知りされる、なんてこともありましたが(笑)、仕事がとても楽しく充実していました。

しばしの別れと再会

ユーザーコミュニティの運営も、LACとコラボした企画も、とても面白い仕事でした。しかし、そんな矢先に第2子を懐妊し、2度目の産休育休取得に向けて仕事の引継ぎをしていると、会社の方針でLACとのプロジェクトが終了することに。

仮に育休明けで戻ってきても、今の自分が面白いと感じる仕事に携わることはできないのか…。

突如の別れに悲しむ気持ちを振り切ろうと、産休に入る前に残っていた有休や特別休暇を全部消化し、出産までの期間を「サバティカル休暇」として過ごしたり(その期間、Hafhという旅のサブスクサービスを使って週1回家出してたのも良い思い出です。※詳細はこちら

出産の時に死にかける出来事もありましたが、幸いなことに無事に生還。

3歳と0歳の子ども2人を育てる育休期間にLACで採用行っているという話を聞き、「LACと関わり続けるには転職しかない!」と応募→2月に内定をいただく、という経緯で2022年4月に転職し、今に至ります。

ワーママ転職の葛藤

LACへ転職することを考えたとき、事業内容も、自分が携わる仕事も、一緒に働くメンバーも、99%がポジティブでした。

ただ、1%だけ。「転職したら、多少なりとも出張が発生するはず。幼い子どもが2人いる中、お互いの両親など頼れる人が身近にいない中で、仕事でちゃんと結果を出しつつ、子育ても両立できるんだろうか。」という不安があったのは正直な気持ちです。

でも、子どもを理由にチャレンジしたいことを諦める親にはなりたくはありません。

「出産の時に死んでいたら今の人生はなかった。これからの人生、やりたいことをやろう。実現させる手段を考え抜いてトライして、それでもダメだったらそのタイミングで先を考えよう!」と考え、家族に転職したい気持ちを伝えました。

すると、夫は「いいんじゃない?やってみれば!なんとかなるよ。」と快諾。現在は、コロナ禍でお互い在宅ワークが多いことも味方し、夫婦で子育てを分担しながら仕事と子育てを両立する生活を送っています。

平日のタイムスケジュールと家庭内の役割分担はこんな感じ。
仕事が立て込んでいる時は、朝早く起きてリカバリーすることが多いです。

今後やりたいこと

仕事で成し遂げたいのは、「社会に暮らし方の選択肢を提案する。このサービスを必要としている人に届ける」ということ。

それを成し遂げる延長戦上にLACの拠点で関わりたい相手が3人います。

1人目は、わたしの子どもたち

大切な2人の我が子はわたしのお腹の中から生まれてきましたが、当たり前ですが、私とは別人です。

親の希望で「こう育てたい!」なんてナンセンス。親であるわたしが子どもにできることは、様々な選択肢を見せること。様々な選択肢を見る中で、子ども本人の中に芽生えた「こうなりたい!」を本人が自ら育めるようなサポートをすること。と思っています。

全国各地にあり、年齢も職種もバックグラウンドも様々なユーザーさんが利用しているLAC拠点に自分の子どもを連れていきたい

かつて大学生だった私が留学先のファミリーの姿を見て学んだように、自分の子どもには、LAC拠点で様々な場所に行って様々な人に出会う中で

生まれた場所だけが、住む場所じゃない。
今身を置くコミュニティだけが、世の中すべてのコミュニティじゃない。
あなたが今知ってる選択肢だけが、選択肢じゃない。

と気づいてもらえたら、と思っています。

※実際に、2022年4月~の約1年間で、子どもを連れてLACの拠点を5つほど訪問しました。今度はどこに行こうかな…!

LAC館山の目の前に広がる海でひたすら遊ぶ子どもたち
LAC八ヶ岳のインスタントハウス内では、かくれんぼで遊ぶのがブームでした
LAC横瀬では地域の農家さん家で干し柿づくりのお手伝いをさせてもらいました

2人目は、子育て中の方

子どもがいても、自分らしく生きていきたい。
子どもにも、様々な選択肢を見せてあげたい。
でも、その手段がわからない。

そう考える方がいたら同じ志を持つ者同士、実現の方法を一緒に模索していきたいです。どこかのLACの拠点に集まって、交流しながら仲間づくりができたら最高ですね!

子どもと一緒にLACの拠点に行ってみたい!と思っていただいた方、ぜひ一緒に行きましょう!

3人目は、若者世代。

今となっては2人の子どもを授かりましたが、小さな子どもと接する機会が少ない人生を送っていたせいか、将来、自分が大人になっても子どもを持つイメージが全く持てませんでした。

イメージができない未来ってよくわからないけどなんだか怖くて、選択肢に上がってこないんですね。

「子育てなんて大変で責任重大なこと、自分には無理!子どもがいなかったらそれはそれで、時間とお金を自由に使えるから楽しい人生だよね。」子どもができるまではそんなことを考えていたんです。

でも、いざ子どもを授かり一緒に生活していると、大変さを上回る喜びが隠れていました。それに気づいたときは「え!早く言ってよ!無駄に不安に思ってたじゃん!」と思ったものです。

結婚する/しない、子どもを持つ/持たない それぞれの生き方に優劣はありません。その前提の上で、「将来的に子どもを希望しているけれど、イメージが持てないので不安がある」といった方がいらっしゃったら、子どもと一緒にLACの拠点に滞在している時にお会いしたいな、と思います。

わたしにできることなんて限られているけど、少しだけ人生の先を行く身として、「子どもができても、自分の人生を諦めない生き方ができるよ!イメージできず不安に思っているなら、少しの時間一緒に過ごしてみると漠然とした不安の解消になるかも!」と声をかけ背中を見せられたら。そう考えています。


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