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発達障害や認知症に使われる漢方薬~抑肝散について~

我が家の息子、先月頃から、ASD(自閉症スペクトラム)の症状が悪化。しばらく調子が良かったので、通院していた病院のDrと合わなかったこともあり、お薬を飲まずにいたのですが、私が受診しているクリニックのDrが、もともと精神科医なので、受診してきました。

インチュニブはめちゃ余っているし、服用によって頭痛や低血圧も出てしまうので、まずはエビリファイ1㎎から開始することに。そのほか、試しに飲んでみる?と言われて、処方されたのが「抑肝散」でした。

「抑肝散」は、実は、高齢者でも、高頻度で処方される漢方薬です。エビデンスもしっかりしており、効果も認められています。
認知症の周辺症状である「幻覚」や「妄想」、「暴言」などが起こる方によく処方されています。

漢方では、「肝」という考え方があり、肝臓のほか、精神や自律神経の機能・はたらきも含めた幅広い概念としてとらえます。抑肝散は、字の通り、高ぶった肝の機能を抑え、イライラを鎮める働きがあります。ストレスへの抵抗力を高める生薬も配合されています。
科学的には、幸せホルモンであるセロトニンを増加させ、脳内の興奮物質であるグルタミン酸を抑える作用が認められています。

抑肝散は、赤ちゃんの夜泣きやひきつけなどにも使用されます。息子に関しては、実は一度、2~3歳ころまで、夜泣きがひどくて、一度処方されたことがあるのですが、そのときは、味覚過敏もあったので断念しましたが、なんと、味を覚えていて、「飲んだことがあるよ」と言い出しました。
不眠症やチックにも、効果が期待できるようです。

ADHDやASDで、お薬に抵抗がある場合は、漢方薬でも、症状の緩和が期待できますので、相談されてみてはいかがでしょうか?原典では、お母さんも一緒に服用することとあるそうです。私は抑肝散ではありませんが、寝る前に一緒に「加味帰脾湯」を服用しています。

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