1987年にリリースされた尾崎 豊さんのこの曲はCOREのカップリング曲であまり知られていないように思うがなんというかとっても素晴らしい
メロディは明るめのラインだし歌詞がおしゃれなフランス映画のようだ
尾崎さんというと過激なイメージがどうしても先立つのだが詞の描写がよくこんなこと書けるよなぁと思う
世に出ていく音楽は、詞とメロディと声と
パフォーマンスが全部揃って完成形になるのだがどれをとってもカリスマですね
プラス、男前ですし

1983年デビューから86年辺りかな
その時代にトップを走りまくっていた尾崎さん
あるカメラマンはコンサートに行った時に
あまりの凄さに「感動でシャッターがきれません！」と言ったそうだ
プロのカメラマンがそこまで言うなんて
同じ音楽家でもやはり注目をされていたそうで、そりゃあそうでしょうとも
第一次小室哲哉時代
どうしたら尾崎さんのエモーショナルな音楽に勝つことが出来るのかを模索していたとか
また、当時流行ったおニャン子クラブの仕掛人の秋元康さんは、尾崎豊なんて青臭い歌なんかと言いつつもカラオケではアイラブユーを歌うとか
あの長渕剛さんも、彼のような優秀なアーティストはもっと大事にしてあげなければいけなかった、物凄い才能だと語られていた
宇多田ヒカルも然り、ミスチルの桜井さんは
毎年命日にはお墓参りに出向くそうです

天才は天才を呼び合う
天才は天才を認めざるをえない

私はライヴ映像の1985年かな、
「LAST TEENAGE APPEARANCEツアー」
代々木オリンピックプール第一体育館の
ものが完成度100%以上と思う
10代最後、最高潮にノリにノリまくって
輝きを放ち神の域まで達したかのように感じた
MCではちょっとキザだが「俺を信じる奴はついてこい！」

何枚かのアルバム中で私は「街路樹」が一番好きだ
と、人に話しても同感してくれる人は今までゼロだが
なぜならあまりよろしくない頃の歌だからだ
後にご本人もあれは駄作だったと語られていたようですが私にはとても魅力的にうつる
仮にそのような状態だったとしてもよくこれだけのものを創れるよなぁと感心する

彼が中学か高校生の頃、国語の授業で高村光太郎の「道程」がテーマの時に他の生徒は誰も分かっていなかったのに彼だけは実に的確に理解していたというエピソードを読んだことがある
15、6才で既にそれだけの感性を備えていたんでしょう
一を聞いて十を知るというようなどこまでも澄みわたるような感受性の深さが半端ない
とにかく言葉が素晴らしいな

なんとなく私の好きな所 一部抜粋
誰かのクラクション
街のどこかで誰かのクラクションが泣いている
ピアノの指先のような街の灯りの中
(って一体どんな灯りなのかしら😍)
心から愛された事があるかって聞かれた 
一緒に探してたものならあった気がする
飾らない君の 素顔の愛を 本物の愛を

卒業
校舎の影 芝生の上 吸い込まれる空
(これだけでどんなシーンなのかがありありと分かる カメラが回ってるかのようだ)
仕組まれた自由に誰も気づかずに
(仕組まれた自由か 学校だけじゃないよね、えぐり取り方がスゴい)

CORE
何か話をしよう
テレビは消してくれないか
明かりも一つにしてよ
こんなに愛してるから俺から離れないで
反戦 反核 一体何が出来るというの
小さな叫びが聞こえないこの街で
誰が誰を責められる この生存競争
勝つために戦う人々

・ISM
音のないテレビの前 完璧さを求めて
あることないこと言っても
君が正しいわけじゃない
俺が失くした俺だけのものをなぐさめて

街路樹
足音に降り注ぐ心模様
つかまえて街路樹たちの歌を
見えるだろう 降り注ぐ雨たちは
ずぶ濡れで夢抱きしめている君さ

街角の風の中
フル歌詞

街角には人影もなく 失くした勇気探して
優しさ無くす僕には ポケットの中に
ぬくもりもない
使い古された言葉でも ちょっと気を利かせてみると
口ごもるよりはましな歌も探し出せるさ

風に吹かれているよ 他には何もなくて
君が心閉ざした 街並みに包まれたまま

ねぇ 今日の僕は運がいい
それぞれにあるわけの中
たった一言でも君に傷つかずにいるなんて

どこかに向け 枯れそうな夢
「僕はここだよ」と叫ぶ
だけど見えない涙は こぼれる場所を捜し出せない
よりそい歩く恋人たち 人混みや影にのまれて
二人の道の終わりが 僕には見えぬふりをしよう

風が色を付けてく 恋を言葉に変えて
愛を守るというの 約束を自由に抱いて

ねぇ あれからどうしているの
きっと君は生活に奪われてゆく愛より幸せになっただろう

この歌は今でも絶対に受け入れられると思う
いや、今だからかもしれない
今はストレートに投げかけるものより、ちょっとぼかした感じのが若者に受け入れられると思う
ぜひ、質の良いCMか映画かドラマの主題歌に選んでほしいです✨

11/29はお誕生日でしたね🎂
この時期にふと思い出したのはこのせいかもしれない