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【不妊治療】1年間通って出てきた数字を赤裸々に記し、解説してみた。

2020年9月から本格的に不妊治療クリニックへ通い、体外受精にもチャレンジしてきました。ちょうど1年経ったので、一体わたしは何回通ったのか、いくら使ったのか、採血は何回したのか、などの数字を整理してみました。


そこからどんなことが見えてくるだろうか?


日常生活でもあまり数字と向き合うことが得意ではないわたしなりに、開設してみます。


なお、お金に関わる部分は少々デリケートなので、大変恐縮ですが有料にさせていただきました。


【妊活プロフィール】
 ・アラフォー
 ・2020年9月〜2021年9月の不妊治療記録を元に算出

【無料公開の数字】
 ・クリニックに通った回数
 ・採血した回数
 ・注射した回数
 ・採卵した回数と採れた卵の個数
 ・移植した回数
 ・クリニックに通った距離で旅行したとしたらどこまで行けたか?

【有料公開の数字】
 ・治療にかかった費用で買えるモノ
 ・クリニックの治療費
 ・クリニック以外の治療費



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クリニックに通った回数は79回でした。

365日のうち79日、クリニックへ足繁く通いました。
平均すると365÷79=4.6日に1回クリニックへ通ったことになりますね。
1年のうち約22%の日数を通院に充てています。

不妊治療は周期によって通うペースがまちまちです。2日に1回、毎日通う日もあれば2週間以上通わない日もあります。わたしの場合は「低刺激法」という方法で卵巣を刺激して採卵しました。

その場合のスケジュールはだいたいこんな感じです。
※クリニックによって差があります。

1回目の通院:DAY01  生理1〜3日目に1度卵胞チェック(薬を処方される)
2回目の通院:DAY06 卵胞チェック
3回目の通院:DAY09 採血&卵胞チェック
4回目の通院:DAY12 採血&卵胞チェック
5回目の通院:DAY14 採卵
6回目の通院:DAY16  移植(凍結しない場合)
7回目の通院:DAY26  妊娠判定

1周期で採卵から移植までする場合、少なくとも7回ほど通院は必要でした。採卵まで毎日クリニックに通って注射をする治療法もありますし、通院の負担を軽くするために家で自己注射するなどの方法もあります。

わたしの場合は注射で刺激をすることはほとんどなかったので、採卵までの通院回数はだいたい3回〜5回でした。
採卵周期に移植しない場合は、採卵後、次の生理が来るまで特に通う必要はなかったです。



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採血した回数は21回でした。

採血は苦手な医療行為の1つです。毎回恐怖でして、全く慣れません。怖すぎて50回以上採血された気持ちになっていましたが、改めて見ると21回。そんなに多くなかった。しかし、79回通院したうち21回採血しているのだから、多く感じるのも納得でした。

間違いなく人生で1番多く採血をした1年になりました。
よくある採血は針を刺してから10秒もしないぐらいで終わるのですが、2回ほどヘビーな採血がありました。

1回目はクリニック通い始めに検査のため採血したときで、試験管12本分ぐらい持っていかれました……。わたしは針が刺さっている箇所や血を直視できないのでずっとそっぽを向いて気を紛らわせていました。

2回目は治療のために自分の血小板から何か成分を作る必要があったときで、いつも座って採血していたのですが量が多いからということで寝ながら採血を受けました。数分かかった気がします。
「いつもの何倍採っているんですか?」と聞いてみたら、いつもの10倍以上とのことでした。聞くんじゃなかった。

献血している人、本当に尊敬します……。



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注射した回数は40回でした。

採血の倍ほど注射をしていますね。79回通った中で40回注射しているということは、ほぼ2回に1回は注射していたことになります。ちなみに不妊治療の注射、めっちゃくちゃ痛いです。腕を絞られているのではないかと思うほど痛いです。(痛いのでお尻に打ってもらうこともできます)

注射は採卵前の卵胞発育促進用に打つこともあれば、採卵後に打つこともあります。HMGとかHCGという種類のもので、生成されている成分が違うとのことですが詳しい違いは把握していません、えへ。グーグル先生が教えてくれると思います。

前述したとおり、注射は過去のどの注射と比べ物にならないほどスーパー痛いのですが、なぜか採血より我慢できます。刺す瞬間よりも薬を入れている最中、腕全体が絞られたように痛いです。その間5秒ぐらいでしょうか。

ちなみに、家に持って帰ってお腹に打った自己注射はそこまで痛くありません。クリニックで看護師さんに打ってもらわねばいけない種類の注射は痛かったです。自分で針を刺す行為の方が苦痛でした。痛みの感じ方は人それぞれかなと思うのであまりビビらないでくださいね。


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採卵した回数は7回、採れた卵の個数は17個でした。

この部分は人によって個差が大きい数字だと思いますので予めご承知おきください。1年で7回採卵できるのはたぶん多いほうです。
採れた卵の個数は17個なので、1回の採卵で平均して2.4個が採れたことになります。

人によってはたった1回の採卵でも20個採れる人もいます。その場合、次に何個受精卵ができるかにもよりますが、しばらく採卵しなくても十分卵があるため移植を繰り返すことになります。

なので、本当にこの数字は人によってマチマチです。
高刺激法で採卵した場合、翌月は卵巣を休める必要があるので連続して毎月採卵することができなかったりもします。

わたしの場合、回数ごとの採れた個数はこんな感じでした。
1回目  3個
2回目     2個
3回目     3個
4回目  1個
5回目  1個
6回目  4個
7回目 3個

採れる個数はそのときによってバラバラです。しかも全てが受精して成熟卵になるわけでもありません。わたしは元々、低AMH(平たく言うと卵の数が少ない)なので1回の採卵で多くの卵を期待できる体質ではなく、多く採れる人がうらやましいですは、多く採れる人は培養費や卵子凍結代もそれなりにかかるので、費用的には結局一緒ぐらいなのかもしれません。



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移植した回数は6回でした。

採卵7回、採れた卵17個にもかかわらず移植は6回=卵6個分でした。17個採れたからといって全ての卵が正常受精するとも限らず、また胚盤胞という段階(受精から5日目まで培養する)まで培養を試みてうまく育たず移植に適さなかったというケースが出てきてしまいます。

ちなみにわたしの場合、6回の移植のうち初期胚(受精卵になって2日目の卵)が5回、胚盤胞が1回でした。クリニックによって、必ず胚盤胞にまでならないと移植しないところもあれば、胚盤胞まで待たず初期胚で移植するなど方針が異なります。

わたしがお世話になっているクリニックはどちらの選択肢もありますが、採卵できた個数が少ない場合は初期胚で戻す傾向にあります。このあたりのことはまた別の記事で書こうと思います。


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クリニックに通った距離で旅行したとしたら、パプアニューギニアまで行けました。

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あまり現実味のない計算をしてしまいました。住んでいる家からクリニックまでの距離は片道約30km、往復60kmを79回分繰り返すと4,740kmになります。日本の関東地方からザックリ計算すると上図の通り、パプアニューギニアまで行くことができました。

もちろん、クリニックまでの30kmは徒歩で通ったわけではなく、電車やバスを乗り継いで通っていました。とはいえ、単純に距離で積み上げるとパプアニューギニアまで行けてしまうのだなぁと思うとなんだか感慨深いです。

ちなみに4,740kmはマイルに換算すると約2,945マイル。航空会社の特典航空券に換えるには全然足りませんでした。



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1年間でかかった治療費で買えるモノ

たらればですが、もし治療費を別のモノに使ったならば何を買えたか調べてみました。ここから先は申し訳ございませんが有料公開にさせていただきます。これより先の内容は別の場所で公開しないようにご協力いただけると嬉しいです。

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