『ポエティカル行路』 2023.11.27

2023.11.27(Tokyo Towerへ向かう)

千川通りを後楽園に向かい歩き始める。いつもの気心の知れた道。イチョウがキレイに色づいている。

後楽園、飯田橋を通過し、九段下へ。

目白通り。流れる車の音を波音のように心地よく聴く。ビルが共鳴板となって程よいエコーがかかっているのかもしれない。

朝の街では人々のエネルギーが方向づけられていて、それが快活なリズムを生んでいるように感ずる。

桜田門を通過したあたりで、先人たちが街をつくり、道をつくってくれたから、今、こうして歩けるのだと、ふいにあたり前のことを想い、小さく感謝する。

歩くことにもまた現在、過去、未来が深く関わっている。

国道1号を東京タワーへ向けて歩き出す。

虎ノ門から神谷町へ。
お昼時のためサラリーマンらが街に溢れる。

Azabudai Hillsのデザインがすべり台や象の鼻を想わせ、なかなか良い。坂の曲線とも有機的に溶け込んでいる。

国道1号を歩き続けると東京タワーが視界にちらりと見える。

お久しぶりです。

トップデッキまで600段の階段を登る。意外と大変。

ヘルツォークがいつか言っていた通り、東京は見渡して何かエッセンスを掴み理解出来るような街ではない。

ここから見下ろすとお墓がミニチュアの街に見える。

呼吸を整えてから階段を下る。この後、恵比寿で映画を観る予定なのだが、それまでゆっくりふらふら歩を進める。

僕の中にいろんな街、場所を歩いた歩行の歴史があり、歩くことでそれが呼び覚まされる。

セブンイレブンでおにぎりを二つ買って、歩きながら食べる。歩いている時は結局これがベスト。

恵比寿ガーデンシネマでアンダーカレントのチケットを購入。傾く冬の西陽を浴びてコーヒーを飲む。

今日の歩行の旅がひと段落。

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