『ポエティカル行路』 2023.12.11

12月11日(新宿PITT INの昼のLIVEを聴きに出かける)

大塚三丁目から不忍通りを目白台の方へ歩く。

護国寺の辺りで、滝口悠生さんの小説に出てくるロケーションに出くわして、交番にいる警察のお兄さんは小説の中でこの場所が語られ、それが世に出回っていることを知っていたりするのかと尋ねてみたくなるが、フィクションと現実の間のややこしい話を勤務中の方に持ち込むのを躊躇。そのまま目白通りに出る。

道で誰かと話をする顔つきが外国人っぽい長髪の中年男性の話がすれ違いざま耳に飛び込み、フランスがどうのこうのという話をしていたため、安易ではあるが、こういうこの人の内面が顔に出るのかと、何の確証もない、こちらの思考とあちらの語りの妙な瞬間的衝突による結びつきが生じてしまった。

明治通りをしばらく歩き神田川を眺める。
通りを過ぎていく車の勢いで橋が細かく振動している。

もろもろ思いつつ明治通りを歩き、一時間半で新宿PITT INに辿り着く。

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