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クソたのしい片思い

以下に書いた文章は某ポッドキャストで紹介されたリスナーさんからのメッセージです。アラフィフで恋に落ちたことのある私は、すっごいわかるなぁと共感しまくったので文字起こししてみました。

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現在私の好きなこと、 それは片思いです。 こんなことを言っちゃうと好きな人から愛される瞬間がこの先やって来ないかもと思わなくもないですが、残念ながら 片思いはめちゃくちゃ楽しいということに気付いてしまったのでここに告白させて頂きます。

恋愛上手な方にとっては、うまい駆け引きをした末に両思いとなり、そこから恋愛を楽しむという醍醐味があるのかもしれませんが、恋愛セカンドバージンの私にとっては片思いは結局気楽で、自分都合でどうにでも解釈できるので、その良さをアラフォーになってから再発見してしまいました。

思い返してみると、人生の中でキュンとした瞬間って、片思い中の期間がほとんどのような気がします。早く振り向いてくれないかなと、当時は辛い辛いと色んな妄想を繰り広げながら、その瞬間を楽しんでいたのだと今気づきました。

現在、私は四半世紀ぶりに片思い中です。学生時代から長く連れ添ったパートナーとお別れして、数年前に自由恋愛市場、いわゆるシャバに戻って参りました。

そんな中、突然訪れた片思い。自分自身「まだ着火するんだ」「恋焦がれてるんだ」という驚きからのスタートでした。そして、片思いをして改めて気づいたことは、こんなに喜怒哀楽を凝縮して感じられることって他にある? ということです。相手の何気ないひと言に胸が高鳴ったり、涙したり、こんなに感情が忙しく揺れることは、独身アラフォー地味OLの私にとって、かなりレアな体験です。

恋に落ちて片思いをするということは、若い頃は当たり前のように感じていましたが、今となってはどれだけ課金したとて敵わないご褒美コンテンツである。着火しない期間をそれなりに過ごしていたからこそ、このありがたみ、素晴らしさをひしひしと感じます。

人の非日常を味わうような、えも言われぬ感覚はもちろんなのですが、一喜一憂する自分を客観的に見た時に、自分自身の人間性や、現在位置への理解がぐっと深まるというのが、私が片思いが好きな理由なのかなと思っています。

相手との関係が不安定で、色んなことの不確実性が高い状況の中だからこそ、自分と対話する時間も増えるし、自分の本質も見えてくる気がします。色んな感情が動くので、結果的にとても豊かな日常を過ごしていて、感受性が刺激され「私は生きているんだな」と感じます。

さて今回の片思いが始まって早半年。私は思い切って人生初の告白をしてみました。結果は「うーん、分からない、友だちかな?」とのこと。20代の私だったらこの返答にムカついて悲しくなって諦めるとは思いますが、恋人である前に友人でありたいと思う今の私にとっては、「これはスタートラインに立ったばっかり。これからなんだ」と自分に都合よく解釈して片思いを続けています。なんでうまくいかないんだろうと嘆くのではなく、私はなんだかんだで片思いが好きなんだ、楽しんでいるんだと思えるとますますハッピーな気持ちになってきました。踊ったり泣いたりしながら、思いっきり人生のボーナスタイムを楽しみたいと思います。

意中の人と付き合えたら願ったりかなったりですが、それは日常になってしまいます。が、楽しいことはいつだって非日常。片思いは非日常です。告白までが非日常、付き合って3ヶ月くらいまでは非日常だけど、そこから先は日常であり生活になって来るから向き合わないといけないことも出てきて憂鬱になりがちです。

そう思うと片思いは自分のいいように思い、イヤなことは消し去り、全部自分都合解釈するからクソ楽しいのです。


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