元Mr.BIGのリッチー・コッツェンとアイアン・メイデンのエイドリアン・スミスのコラボ作品。

リッチーの作風や歌声のほうが馴染みがあるので、どうしてもリッチー色を強く感じます。

しかし、エイドリアンは音楽的才能に溢れており、アイアン・メイデンでもうまいなーと思わせるギターのリフやソロフレーズは大抵エイドリアンだったりします。バッキングコーラスも一番うまいのではと思います。

A.S.a.PやPsycho Motelはあまり聴き込んでなかったのですが、じっくり聴けば良さがわかるかもしれません。渋い声なんです。

典型的な正統派のハードロックをこのアルバムでは聴かせてくれます。

なんと言っても緊張感があるので最後まで飽きさせないところがいいです。痒いところに手が届く感じで、ボーカルやギターソロの入るタイミングがすごく絶妙です。

このアルバムでは、2人のミュージシャンがギター、ベース、ヴォーカル、作曲、プロデュースを分担しています。コッツェンは5曲でドラムも叩いており、リッチーの長年の友人でありツアー・パートナーでもあるタル・バーグマンが「You Don't Know Me」、「I Wanna Stay」、「'Til Tomorrow」で代役ドラムを務めており、「Solar Fire」ではアイアン・メイデンのドラマー、ニッコ・マクブレインが特別ゲストとして参加しています。