死んだ方がマシ論

毎日幸せでこれといった不満はない。


中学受験に成功、中高一貫の私立に通わせてもらって、高校時代はバスケ部キャプテン、国立大学に現役で合格、現在大学2年生で一人暮らしも2年目を終えようとしている。(“今のところ”単位も順調)

家族のことが大好きだし(家族も私のことが大好きだし(笑))、友達は多くはないけど、仲良くしてくれる子は何人かいて、みんな素敵で大切。

自分の容姿は客観的に見ても良いとはいえないし、だいぶドジだし、そういうことで落ち込むときもあったけど、たいていはヘラヘラ笑って愛想愛嬌で乗り切れてきた。


勉強も運動も人付き合いもそれなりにできてきたし、大きな挫折もしてこなかった。

わたしがそれに見合う素晴らしい人間というわけではなくて、実力や努力が足りないときもたくさんあったけど、いつもなぜかチャンスをモノにできたし周りの人に恵まれた。




うまくいきすぎだと思う。




最近になって、いつか私はとんでもない間違いをして、取り返しのつかないなにかを起こしてしまうんだという確信めいたものが心の中に芽生えている。


それがなんだかはわからないけれど、

車で誰かを轢き殺してしまうかもしれない、

ヘアアイロンの電源を消し忘れてマンションを大火事にしてしまうかもしれない、

バイト先の焼肉屋で鉄板を交換する時、お客さんの上で落として大火傷させてしまうかもしれない。


なにをするにもそんなことが頭に浮かんでばかりいる。


いつかそんなことが起きたら、私はこれまでの順調な20年間を無にし、そればかりか大切な家族や友達、良くしてくれているバイト先にも迷惑をかけることになる。というか、迷惑をかけるという次元ではもはやない。

あっ、という一瞬で全部がなくなるかもしれない。



15歳の中学生が人生幸せなままで終わりたいという遺書を残して自ら死を選んだというニュースをいつか見た。


わたしも、なにか大変な過ちを犯すまえにこの人生を終わりたいかもしれない、とたまに思う。

最近はちょっと頻繁に、思う。

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