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  • 法と倫理と技術

    法と倫理は同じでは無い、倫理は変わらなくても技術により法は変わる事があるという記事のまとめです。

  • 生成AI異常者列伝

  • 評論記事まとめ

    大きく誤読されている作品の評論記事まとめ

  • 生成AI関連の主要記事

    記事数が多くなって来たので、生成AIに関連する記事の中で特に重要と思われるものをピックアップします。「全部読むなんて無理」と言う方も多いと思うのでこちらを。

  • 「合理主義」の神話

    科学は合理的に進歩した、合理的に考えれば間違うことは無い、などの「合理主義」の神話をまとめています。

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『ゴジラ-1.0』は「幻想」に逃げた『シン・ゴジラ』と違い「現実」を描き戦前日本そして現代世界を乗り越えようとする作品である【ネタバレ順次警告】

本作に対しては肯定的な人すら「GHQや日本政府がゴジラに何もしないのはおかしい」という批判がある。だが、これは意図的なものであり、かつ、「不自然」でも無い。以下で順を追って説明していく。 ※冒頭のネタバレ 主人公(敷島浩一)は特攻隊員だが、(巨大化前の)ゴジラに部隊ごと襲われたことで生きながらえるも、上官の整備兵橘から「お前のせいでみんな死んだ」と怒鳴られる。本土に帰った後も隣人から「生きて帰ってきた恥知らず」と罵られ、「生きて帰ってこい」と言った両親は空襲で死んでいた。

    • 現実への現実逃避 ~ 『この世界の片隅に』 と『オッペンハイマー』~

      『この世界の片隅に』の作者こうの史代は映画『オッペンハイマー』を以下のように評している。 オッペンハイマーと『この世界の片隅に』の主人公すずは同時代人とは言え対照的に思える。交戦国同士で性別も異なり、オッペンハイマーが国家機密に関わる天才科学者である一方すずは一庶民に過ぎない。 だが上記のこうの史代の評はすずにも、いやいつでも・どこでも・誰にでも当てはまるのだ。 『この世界の片隅に』は「戦時下の平凡な日常」を描いたことで話題となった。確かにすずは「普通」に見える。軍国主義者

      • 自民党改憲案は「性道徳」含む【公益】を害する「表現の自由」を禁止している

        信じがたいことに自民党改憲案の表現の自由についてちゃんと論説してる記事が無かったためこの記事で詳細を書く。現行の日本国憲法では第二十一条で表現の自由を保証しているが、自民党改憲案では以下のように第二項が追加されている。 この部分について自民党自身が以下のように説明している。 ここではオウム真理教が例示されているが、サリンを撒くような団体をピンポイントで禁止できるならいいが、条文には公益及び公の秩序を害するのはダメとしか書いてない。 で、この「公益及び公の秩序」って何?こ

        • 【追悼】山本弘 代表作『アイの物語』 - 技術的特異点(シンギュラリティ)SF小説

          山本弘が永眠した。いや、彼は無神論者だったので「眠る」という比喩も適切ではなく消滅した、無に帰したと言うべきかもしれないが、上記記事でも代表作のトップして挙げられているのは『アイの物語』だ。 だが、本作はAIの設定や言ってることが(作中の世界観から見ても)おかしいのだ。 設定 まず「AIが心を持つためには(仮想的なものであれ)肉体を必要とする」という話が出てくる。「感動で胸が熱くなる」「恐怖で背筋が寒くなる」と言った表現を理解できるようにするためだ。なるほど確かに「人間

        • 固定された記事

        『ゴジラ-1.0』は「幻想」に逃げた『シン・ゴジラ』と違い「現実」を描き戦前日本そして現代世界を乗り越えようとする作品である【ネタバレ順次警告】

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        • 自民党改憲案は「性道徳」含む【公益】を害する「表現の自由」を禁止している

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          『オッペンハイマー』と『永遠の0』 ~人間、あるいは戦争の複雑性~

          映画『オッペンハイマー』のノーラン監督は『ゴジラ -1.0』を絶賛している。また、『ゴジラ -1.0』の山崎貴監督も『オッペンハイマー』を絶賛している。 山崎貴は『オッペンハイマー』を「悪い人間、素晴らしい人間を決めつけていない、その両方が渾然一体となっている」と評しており、ノーラン監督も同様のことを語っている。 そこで思い出したのが同じく山崎貴が監督した『永遠の0』だ。 山崎貴監督作品は原作の大筋はそのままだが「本質」を大きく改変していることが多いので原作を知っている人

          『オッペンハイマー』と『永遠の0』 ~人間、あるいは戦争の複雑性~

          『オッペンハイマー』が描いた原爆【投下】とAI(そして機械学習)に共通する危険性は「責任」の透明化

          映画『オッペンハイマー』は原爆の父を描いたことでAIの危険性と絡めて言及されることが多い。と言うと「なるほど今のAIの進歩は凄まじいから人間を超え原爆のような脅威の存在になるってことか」と思うかもしれないがそれは違う。「ディープフェイクとかもっと現実的な話だろ?」と思うかもしれないが(それも確かに危険だが)違う。監督もAIそれ自体と原爆それ自体が同じ危険性を持つとは言っていない。 本作が原爆計画を主導したオッペンハイマーを通して描いているのは原爆そのものと言うよりその投下を

          『オッペンハイマー』が描いた原爆【投下】とAI(そして機械学習)に共通する危険性は「責任」の透明化

          Bingの画像生成AIがマリオやピカチュウをそのまま出力する件を任天堂に報告するための文をBing AIに作らせた件がAUTOMATONで取り上げられてた -> User prompts Bing’s AI to report ... https://automaton-media.com/en/news/20231002-21983/

          Bingの画像生成AIがマリオやピカチュウをそのまま出力する件を任天堂に報告するための文をBing AIに作らせた件がAUTOMATONで取り上げられてた -> User prompts Bing’s AI to report ... https://automaton-media.com/en/news/20231002-21983/

          「日本は同性愛に寛容」は本当か ~『セーラームーン』と『私の推しは悪役令嬢。』そして『まどマギ』から考える~

          日本は同性愛に寛容とよく言われる。「だから同性婚に賛成」ではなく「だから同性婚制度が無くても良い」と続くのがこの言説の謎なところだが、これは本当なのか。 この根拠としてよくサブカルが出される。例えば以下の記事では、 さて、ではその後「宗教的に同性愛に厳しい」北米はどうなったかと言えば、カナダは2005年に同性婚が認められ、アメリカは2015年に同性婚が認められた。 そしてそれから8年以上経った2024年現在でも日本では同性婚は審議すらされていない。 そもそも上記の記事で、

          「日本は同性愛に寛容」は本当か ~『セーラームーン』と『私の推しは悪役令嬢。』そして『まどマギ』から考える~

          日本の「IT土方」の惨状

          「土方」は差別用語なので「土木作業員」と呼ぶべきですが、日本のITエンジニアの大半は「知的労働者」のハズなのに脳筋なのでIT土方と呼ぶべきです。理由は以下の通り。 注:なお、ここで引用している批判者たちもITエンジニアであり、まともな人たちももちろん沢山います。 35歳定年説 唱えられた理由は「IT業界は技術の進歩が日進月歩で35歳でもう追いつけなくなるから」ではなく: 体裁のためだけに雇われる「ITエンジニア」 ITパスポートでイキってしまう選民思想 これを誰もバ

          日本の「IT土方」の惨状

          【ロジハラ】相手が反論できないからってあなたの主張が正しい訳ではない【レスバ】

          ロジハラというのは変な言葉だと思ってました。「ロジック(論理)がおかしいのを指摘する」のは「ハラスメント(嫌がらせ)」では無いだろう、と。 でも考えてみるとロジックで嫌がらせは確かにできるんです。いきなり話が飛びますがヘンペルのカラスという「パラドックス」があります。 「(ほぼ)すべてのカラスは黒い」と主張したい時、普通なら「このカラスは黒い、あのカラスも黒い、見かけるカラスはどれも黒いものばかりだ」ということから「すべてのカラスは黒い」という主張の確かさはどんどん上がって

          【ロジハラ】相手が反論できないからってあなたの主張が正しい訳ではない【レスバ】

          「量子力学が自由意志をラプラスの魔から救い出した」訳では無い

          「魂」が存在しないことの論証「幽霊なんて非科学的だ」「いや『存在するかわからない』という態度こそ科学的だ」という話がありますが、実際には「一般的にイメージされるような」魂が存在しないことは証明できます。 多くの人が無意識に持っているイメージは心身二元論、つまり「精神(魂)」と「身体」が別々に存在するというものです。しかし、第一次世界大戦で多くの負傷者が出た時、「脳のどの部位を損傷したか」によりどの知的機能が失われるかが決まってるかがわかりました。また、部分麻酔をかけて脳の各部

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          【随時更新】自作Togetterまとめの重要なもの一覧

          AI関連最重要 それ以外 AIと(直接)関連が無いもの最重要 それ以外 ネタ枠

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          「翻訳」でも「プログラム」でも「論文」でも「誰でも同じようになるもの(創作性が無いもの)」には実は著作権がなく、それは一般常識とも合致し「機械翻訳」「ChatGPT」が出力しても問題ない

          著作権法の「著作物」の定義は以下の通り。 これを見てふと思ったのは「プログラムって思想や感情を表現したものではないから著作物にはならないのでは?」ということです。親切にも法律には著作物の例示があり「プログラム」も含まれているのですが、元の著作物の定義からはプログラム、いや論文とかだって外れるのでは? で、検索してみるとどうも「思想又は感情」というのは「人間の精神活動全般」を指し創作性さえあればいいようです。そして逆に言えば創作性が無ければ著作権も無い、と。 参考: 新谷由紀

          「翻訳」でも「プログラム」でも「論文」でも「誰でも同じようになるもの(創作性が無いもの)」には実は著作権がなく、それは一般常識とも合致し「機械翻訳」「ChatGPT」が出力しても問題ない

          作りました: カルト教団かAI推進団体か | クイズメーカー - こたえてあそぶ・つくってあそぶ・クイズのプラットフォームサービス https://quiz-maker.site/quiz/play/DngmPA20231203113226

          作りました: カルト教団かAI推進団体か | クイズメーカー - こたえてあそぶ・つくってあそぶ・クイズのプラットフォームサービス https://quiz-maker.site/quiz/play/DngmPA20231203113226

          https://note.com/tototo210/n/n362de5e53911 "じゃあ黙ってたらバレないわけじゃん" と言ってた人。ブロックされたので画像で。 https://twitter.com/lamrongol/status/1736356347019722767

          https://note.com/tototo210/n/n362de5e53911 "じゃあ黙ってたらバレないわけじゃん" と言ってた人。ブロックされたので画像で。 https://twitter.com/lamrongol/status/1736356347019722767

          機械翻訳含めて「無断学習」は全面禁止で良い

          生成AIについて「無断学習がダメだと言うなら機械翻訳も将棋AIもダメになるぞー」とbotのように延々と言い続ける人がいまだにいます。それに対して私は「機械翻訳などの学習は『パターン分析』の部類で丸コピするような生成AIの『学習』とまったく違う」と反論して来ました。 しかしbotが長文(と言っても数千文字に満たないですが)を読めるはずも無いし、特に知識が無い人も「機械翻訳も無断学習で作られてる」と言われてサッと反論できるものでもありません(と言ってもマリオやピカチュウがそのま

          機械翻訳含めて「無断学習」は全面禁止で良い