LamyLazy

好きな言葉はmemento mori。 記事がうまくまとまらない時はポエムに逃げるスタ…

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好きな言葉はmemento mori。 記事がうまくまとまらない時はポエムに逃げるスタイル。

マガジン

  • 羊角の蛇神像 私の中学生日記

    すこし特殊な中学生時代の思い出

  • アクアリウム関係

    熱帯魚や水草関連

  • おしゃれ関係

    服や雑貨のことなど

  • オリジナル音源

    Logicで作った曲やmushupをまとめていきます。

  • 小山田圭吾さん五輪辞任関連

    2021年東京五輪音楽担当だった小山田圭吾さんが過去のインタビューの内容などを元に辞任した事件に関連したノート。 キャンセルカルチャーやフェイクニュースのことなど。

最近の記事

  • 固定された記事

はじめまして、ラミレジィ

自己紹介する。 FaceAppで性別を変えて若返らせるとエキゾチック美女。 本当は昭和生まれのおじさんだよ。 アクアリウムとビオトープ熱帯魚やめだかを飼っている。フタをしないオープンアクアリウムで水槽の上で観葉植物をジャングルみたいにするのが好き。 好きな熱帯魚TOP3 ベタ 特にプラガッド メスを混泳させている エンドラーズタイガー コリドラスピグミー ベランダではめだかを飼っている。こちらも水上部分がジャングル。春から秋は繁殖のサポートでいそがしい。 彫刻

    • 実習生は性的に搾取される

      実習生を性的搾取のターゲットとして狙う社会人が存在する。 その若者が働きたいと思っている業界に、そういう腐った人間がいることは残念なことであるが、業種に限らず醜悪なハンターはきっといる。 私は搾取する側の人間から、その手口などを自慢話のように聞いたことがある。彼は悪びれずに次のようなことを言った。 昔いた職場では、自分を含めて多くの男性職員が女性の実習生を性的に搾取していた 実習生を飲みに誘い、酔わせてから行為に及んだ 新卒の若者が右も左もわからない社会に出て、職場の

      • 腐った蜜柑の話

        辞めたくても辞められない社員が多数いる組織は膿がたまりやすい。そしてその組織はやがて致命的な機能不全を起こすという話をする。 その社員が優秀だったり人手が足りないなどの会社側の都合で、辞めたい社員を引き止める場合もあるだろう。 退職の時期を先延ばしにしたり、辞めずに会社に残ってもらう場合には、双方納得できるまで具体的に話を詰めるべきだと思う。 退職時期をずらす場合には、どういう状態になれば辞めることができるのか、その具体的なタイミングや条件について明確にすべきだろう。 と

        • ワクチン、そしてウクライナ

          政府やメディアや周囲の人たちが、ワクチンの安全性を訴えて接種を呼び掛けている。 接種証明を提示すると割引などのサービスを適用する商業施設やお店もある。 政府やメディアはウクライナの人道支援の必要性を訴えて募金を呼び掛けている。 売り上げの一部を募金に充当するキャンペーンを展開する企業も多い。 ところが、他の先進国ではワクチンやマスクの有効性は否定されているし、ロシアの経済制裁を実施する国とそうでない国とがある。 ワクチンは治験段階であり安全性が証明されていないし打つべき

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        記事

          羊角の蛇神像 私の中学生日記⑳

          咆哮の夜唸り声をあげる野良犬の目的は一体なんだったのだろう。 彼の縄張りで野営する人ザルの子どもに一体どんな用があったのだろう。 私は最悪の事態を想定して、彼を追い払う決断をした。 無断外出はサバイバルなのだ。 私は比較的細い板材を掴むと、野獣のごとき咆哮とともにそれを振り回した。 野良犬は呆気なく去っていった。 かつてドアの外に(自ら)野良犬と置き去りにされて泣き喚いた幼い日の私とは違うのだ。 弱肉強食の野生の世界に自らの意思で飛び込んだ私は、自分の身は自分で守らなけれ

          羊角の蛇神像 私の中学生日記⑳

          羊角の蛇神像 私の中学生日記⑲

          冷たい町線路沿いに歩くことのリスクを学んだ私の冒険のステージは、線(x)から面(xy)へと一拡大した。 地図と土地勘とサバイバルスキルの無い私にとって、無闇に移動することは、体力を無駄に削り、迷子になることを意味していた。 しかし私は歩き続けるしか無かった。 大きな工場や企業のビルばかりが並ぶ町へ来てしまった。 人の家や店が無い工業地帯は、私の心細さを倍増させた。 喉が渇いていた。 そうだ。 お腹も空くし、水分も必要だ。 プロの引きこもりで夜の国の元王である私には、サバイ

          羊角の蛇神像 私の中学生日記⑲

          羊角の蛇神像 私の中学生日記⑱

          鎖を解いて「やめろー!」 寮長先生が叫んだ。 金属製のコタツの足が、何に振りおろされたのか。 それは、先生の切ない悲鳴と鈍く不穏な音を手掛かりに、私のまぶたの裏側で殆ど自動的に映像となった。 それを振るうWくんの心も、取り囲む3年生たちの感情も、私には測ることのできない遠くへ、ずっと遠くへ、飛んでいってしまった。 もういやだ。もう結構だ。 ここは地獄だ。 無理矢理に台詞を当てがえばそんなところだろう。 しかし実際には、私の心も在るべき所に無かったかも知れない。 「君

          羊角の蛇神像 私の中学生日記⑱

          羊角の蛇神像 私の中学生日記⑰

          死闘の果てに不吉な弾力を頭部に感じた。 両手を封じられた絶命絶命の私は、そのままの体勢でジャンプして、Wくんの顔面へ頭突きをしたのだった。 Wくんは膝をつき、自分の口から溢れ出る赤いものに触れて、次にその手を某然と見つめていた。 私もまた、ぼんやりとしていたと思う。 状況を理解し、その恐ろしさを咀嚼するのに時間がかかった。受け入れ難い事実を受け入れなければならない時、私たちの体感時間は速度を落とす。 Wくんの前歯が数本折れたようだった。 血をだらだらと流れる口の中へ指を

          羊角の蛇神像 私の中学生日記⑰

          羊角の蛇神像 私の中学生日記⑯

          アトラクション「Lくん、顔どないしたん!」 翌日、本館へ行くと、他の寮の子がでこぼこになった私の顔を見て驚きの声をあげた。事情をたずねてくれたり、いたわってくれる友だちもいた。 Aくんと同じ学校から来た2年生がふたりいて、彼らはすぐに状況を察したようだった。 私は脱力した笑い顔で曖昧な返事をするだけだった。 この頃の記憶を辿ると、遊園地のアトラクションのように非日常的ないざこざだけが思い出される。例えば前夜の鍋事件のような。 何か、ほっとするような出来事や、ラッキーなこ

          羊角の蛇神像 私の中学生日記⑯

          羊角の蛇神像 私の中学生日記⑮

          ぼくは窓ガラスを破る私たちの寮に、不穏な空気が立ち込めていた。 Aくんは私のことをひどく憎んでいるようだった。 私の一挙一動に感じる彼の苛立ちは、ヒリヒリとした重い空気として私に伝わるのだった。 厳しく詰め寄るようなこともあった。 寮には居室が3つあった。6畳か8畳ほどの和室の、1番手前が私の部屋だった。 奥の部屋ほど寮長先生たち家族の居住スペースは遠くなる。 先輩たちが奥の部屋に集まって、何かを話したりしている気配を感じる夜があった。 Wくんは日に日に弱っているよう

          羊角の蛇神像 私の中学生日記⑮

          羊角の蛇神像 私の中学生日記⑭

          人の尿を浴びるAくんは、数日後に再び無断外出をして、寮はまた私ひとりになった。 程なくBくんという3年生が戻ってきた。 Bくんは、かわいい人だった。 いつも悪戯をしたり、冗談を言っては、周囲を和ませる優しい人だった。 鑑別所に入るような悪事に手を染めた彼らだったが、友人として関わっていると、皆それぞれに良い所があった。 外の世界では、私たちは全く別の属性の子どもたちだった。 盗んだバイクを改造して、エンジンをふかしながら6連ホーンでゴッドファーザーのテーマを鳴らす彼ら。

          羊角の蛇神像 私の中学生日記⑭

          羊角の蛇神像 私の中学生日記⑬

          私がまじめであるなら、地域の学校へ毎日通っている子どもたちはどんなに優秀だろう。学校へ普通に通い、多少の人間関係の軋轢やつらいことがあっても、当たり前に学校へ行ける子どもたちがどんなに偉く尊いか。 私のような落伍者がまじめであろうはずがなかった。 煙草と黒い犬しかし、学園の子どもたちの多くが、手のつけられない不良だったということを、徐々に私は理解した。 煙草を吸う。 シンナーを吸う。 カツアゲをする。 暴力を振るう。 器物を破壊する。 バイクを盗む(ハサミを使うらしい)。

          羊角の蛇神像 私の中学生日記⑬

          羊角の蛇神像 番外編

          後編に向けて屋上庭園で撮影会。 冬の空気と草花の中でゆっくりと撮影できました。 初めての屋外撮影にやや緊張気味の蛇神ちゃん。 本編はこちら ↓↓↓

          羊角の蛇神像 番外編

          羊角の蛇神像 私の中学生日記⑫

          ひとりの寮生活入所してしばらく、寮生は私ひとりだった。 寮長先生が退屈しないように漫画版三国志を貸してくれた。 私は漫画好きだったが、呂布が聖骸布の力で「聖帝⭐︎ざんぎりウォーリョンリョン」に進化して、聖槍「ロンギヌスディルド」を持ってダークジパングに侵攻する辺りで読むのをやめた。 私は古典が苦手だ。 勿論作品によっては好きなものもあるが、漫画・映画・音楽など、古い作品があまり好きではない。 それぞれのカルチャーには時代の技術や価値観が反映されており、古い作品には少なからず

          羊角の蛇神像 私の中学生日記⑫

          羊角の蛇神像 私の中学生日記⑪

          開かれた世界 特別な子どもたった1日の挫折で、もう二度と学校へ行けないことを悟った私は、それでも前向きだった。 児童相談所のケースワーカーの提案もあり、家から地域の学校へ通う以外の方法を模索することを考えるようになった。 具体的にはふたつの方法があった。 施設に入ってその地域の学校へ通う 学校付きの施設に入ってそこで全てを完結させる 2度の一時保護所の生活やキャンプを経て、私は不思議な万能感を覚えていた。地域の学校へ通うことや、母との暮らしで行き詰まるよりも、いろいろな

          羊角の蛇神像 私の中学生日記⑪

          羊角の蛇神像 私の中学生日記⑩

          17歳の地図2年生になり、再び学校に行けなくなった私は、2度目となる児童相談所の一時保護を利用した。 春に保護された時は南こうせつが流れていた集会室では、尾崎豊が繰り返し流れていた。 その頃、高校生の男子が保護されていたが、尾崎が大好きな彼が持参のCDをかけているらしかった。 彼は陽気な性格で、曲に合わせて気持ち良さそうに歌っていた。顔中の筋肉を伸縮させて歌う芝居がかった様子が愉快だった。 ちいさい子たちの世話を焼き、冗談を言っては笑わせていた。 何かしらの事情があって彼

          羊角の蛇神像 私の中学生日記⑩