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不動産テックベンチャー「リンネ」を完全子会社化

ランディックスでIRを担当しています、取締役の松村隆平です。
こんにちは!

この度、株式譲渡契約の締結により、リンネ株式会社(以下、リンネ社)の全株式を取得し、完全子会社化致しました。(以下日経DIGITALリンク)

当社としては初のM&Aとなり、連結子会社が2社となります。
リンネ社は不動産の仲介および仕入・販売を行っている会社であり、商品種別や事業エリアで異なる部分がありますが、同業種といえます。
「短・中期的な利益創出」と「将来的な新しい取組み」を両立でき、強い事業シナジーがあると考えています。
今回は、リンネ社のご紹介と、今後の事業展望についてnoteを書いていきます。
※なお、今回のリンネ社の株式譲渡は適時開示基準にかかっていないため、具体的な株式譲渡金額等については非開示としており、今後の事業成長は大きなものを期待しておりますが、現時点において事業への影響は軽微となります。

・・・・この記事はここから4分程度で読むことができます・・・・

1.リンネ社の事業内容

リンネ社の主力事業は、東京23区エリア(+α東京の西エリア一部、横浜)の中古マンションの売買仲介および売買であり、独自のIT技術を活用し、ユニークかつ効率的な事業運営を行っている不動産テックベンチャーです。
近年の不動産業界においては地価の上昇、資材コスト・人件費の高騰に起因する不動産価格の上昇により事業者間の競争はより一層激化してきておりますが、独自の顧客管理システムとサービスコンセプトによる高い顧客とのリレーションを確保しています。
スムーズなコミュニケーションが取れることは、経営を共同で行っていくうえで大きな成功要因の一つだと考えられますが、事業内容にお互いに精通しており、かつエリアも共通していること、更に顧客満足を企業理念のベースとしていることから、当初より事業成長について非常に活発な議論を行うことができていました。

当社との共通点:
・顧客満足を企業理念の根幹に置いている
・取り扱い物件種別の主力は住宅用不動産
・ITの力を使った不動産DXを成長戦略の1つとしている
・不動産仲介、売買が主力事業である

当社との相違点:
・リンネ社はマンション、当社は戸建の取り扱いが多い
・リンネ社は仲介手数料売上が売上の多くを占める(当社は比率的には販売が多い)
・特化エリアが異なる(当社は「城南エリア特化」、リンネ社はやや広くカバー)

主なところはこういったところです。

2.リンネ社の強み

リンネ社は独自のIT技術を駆使することで、従来の不動産事業者では為し得なかった物件紹介のスピードと、顧客ごとにカスタマイズされた最適な物件選定を両立しています。同時に、独自開発した顧客管理システムによってリアルタイムに共有、管理することで、接客サービス品質の標準化を行っており、2017年3月の創業以来大きな成長を実現しています。

集客サイトの構築、SEO対策、コンテンツ作成をすべて自社エンジニアが内製しているほか、社内のコミュニケーションツール、物件管理システムをすべて独自開発、かつ連携させています。
一般的に、不動産事業が事業規模を拡大していくにあたって、業務の標準化や組織の情報共有の不足、属人的業務によるサービス品質のばらつきが成長の課題となりえます。リンネ社はスタートアップ段階から、「集客~案内~契約」一気通貫してリアルタイムでの社内での情報共有、社員教育、営業フローまでを仕組み化していることで営業品質が全社的に安定し、集客→契約まで、高い契約歩留まりを実現しています。

そのほか「物件情報の取得から広告掲載」「反響取得(集客)からファーストコンタクト」「案内取得から契約」の各ステップにおいてもITによる自動化を実現し、従来であれば「当然営業社員がやるもの」がフルオートで行われていたり、リモート内見にもいち早く本格的に取り組んでいます。

リンネ社のロゴ

3.当社(既存事業)とのシナジー

当社の事業成長の課題の一つとして
「積極採用の継続と若手人材の早期立ち上がり」
が挙げられます。

24/3期中間決算説明資料より抜粋

今回、リンネ社のITノウハウ獲得による顧客管理システムと社内の情報共有ツール等の連動、効率的に『情報収集→広告→集客』を行うノウハウを得ることで、特に当社の若手人材の早期立ち上がりを強化することができるため、当社の既存事業の利益水準を改善させる具体的な施策を打ち出す橋頭保になると考えています。

一方で、リンネ社は高いIT技術と営業管理能力を持ちながらも、人材不足による収益力の伸び悩み、エリアごとの特性や顧客対応ノウハウに関する不足という課題がありましたが、当社と経営資源、経営ノウハウを共有することでこうした課題を解消し、大きな飛躍を遂げることができます。

当社とリンネは事業エリアが類似している一方、メインとする物件種別が異なるため(戸建とマンション)競合関係には無く、かつ双方が持つ普遍的ノウハウは物件種別や顧客層が異なったとしても通用し、かつ相互に補完できる要素が強いと考えており、ノウハウ共有により個々の会社の事業成長に相互に貢献できると閑雅ています。

 さらに、当社が行う不動産売買の成功要因の一つとして、良質な仕入の実行が挙げられます。当社の富裕層顧客データと、リンネ社のIT技術によって、既存エリアにおける効率的な仕入の実現等、新たな取り組みを行うことで長期的な事業成長を実現していくほか、当社のマッチングサービスのシステム化を推進することで、マッチング収益の増加を狙うことも中期的展望として考えています。

24/3期開示の「事業計画と成長可能性に関する説明資料」より抜粋

さいごに

今後、リンネ社と共に更なる飛躍を目指して共に走っていきます。
創業者のお二人、加藤誉幸さん、由利哲平さん、一緒に頑張りましょう!!

一緒に経営をしていく、ということが決まる場で
「今回の取り組みの成否は今決まるのではなく、結果が決めるものだと思います。僕たちは、ある意味インスピレーションとして、ランディックスさんとやっていきたいと思ったんです。」
と言ってくださったことが印象的でした。我々も、そう思っています。

よろしくお願い致します!

【リンネ社の企業理念】不動産売買で世の中をワクワクさせたい
~不動産売買で、お客様にときめきを~
現在、不動産仲介業者の数はコンビニの数よりも多いと言われ、飽和状態にあります。
それでも私たちは、新しい不動産仲介会社を作りたいと考え、会社を設立しました。
一人ひとりの人間のように、一つ一つの物件には個性がある。100%完璧な人間がいないように、100%完璧な物件もない。それら一つ一つの物件の個性を、丁寧に、リアルに、伝えられる存在。そして、お客様に不動産探しのワクワクを伝えられる存在。
このような価値観、理念を社員全員が共有し、お客様に接し、励んで参ります。

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