AO入試を辞めて芸術科学入試をするべきである。

先のエッセイはAO入試を辞めて国語+家庭科+保健の「生活科学入試」を導入するべきと言いましたよね。

でもそれだけじゃAO中毒になってる日本の入試の打開策にはならない。そこでもう一つの入試を導入する。

国語(現代文)+国語(古文)+音楽または美術から1科目選択する芸術科学入試を導入する。なお音楽と美術に実技は課さない事。

音楽は楽譜と音楽史。美術は画法・彫刻技術などの基礎美術技術と美術史の2つからなる。だからピアノとかデッサンと言ったものは課さない。そういうものは美大・芸大・音大だけでいいです。

そもそも楽譜が読める能力だって「学力」じゃないですか。違いますか?

そもそも画法を知ってる能力だって「学力」じゃないですか?違いますか?

なお難関私立はこうなります。

国語(現代文)+国語(古文・漢文)+音楽または美術または書道から1科目選択する芸術科学入試。

つまり漢文がプラスされさらに書道の知識を問うことにする。これが教養人でしょ。音楽の歴史に精通するのは立派な教養人ですよ。違いますか?

音楽史って日本史・世界史両方ですよ。甘くないですからね。

同時に美術史も日本史・世界史両方ですよ。甘くないですからね。

この国は何で「教養」をバカにするのでしょう。こんな事だからバカばっかりになるんです。気が付けば入試から漢文が無くなり、今なんと古文が大学入試から消えかかっています。その代わり英語のリスニングを強化してるのです。古文は役に立たないからだそうで。

この国の学力崩壊は深刻ですよ。英会話の何が学力なんだ。

だからこの案「英語」が外れてます。いいじゃない。英語が出来なくても。

ちなみに日本人の約97%は大学や高校を卒業すると英語は一生物に出来ません。英語というのはインド=アーリア語族で日本語からは果てしなく遠く日本語と全く異なる構造を持つ言語ですので日本人が英語を習得するのはほぼ不可能です。逆もしかりです。言語学的にそうなってます。

日本語というのはアルタイ語族でシベリア諸部族、モンゴル語、韓国語、日本語というグループに所属してます。ただしこのエッセイを見ればわかる通り漢字も使ってるのでシナ=チベット語族の言葉つまり中国語にもある程度習得が容易なのです。なので日本人が比較的習得しやすい外国語というのは韓国語・中国語・モンゴル語です。

欧米人が中国語・韓国語・日本語・アラビア語・モンゴル語を習得するのは相当の困難です。逆もしかりです。というか日本人は英語のLとRの発音を区別することすらほぼ無理ですので数年英語圏で暮らさないと英語の習得なんて無理です。あきらめてください。言語学的に英語という言語を日本人は97%の可能性でモノに出来ません。

なので受験英語は無駄です。時間の無駄。

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