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【破】 watcha!のロゴとか作りながら、デザインってなんだろう?と考えた話

前日譚はこちら↓


上げておいて何なんですが、特に読んでもらわなくても多分大丈夫です(笑)
読んでもらえたらより私の思い入れというか困惑具合いがわかるとは思いますが。

さて、この記事ではwatcha!のフライヤーとロゴの制作過程とかを時系列で載っけて行こうと思います。途中で、参考にしたものなどを載せていきます。文字読むのに飽きたら、目次からおまけの「没案」にとんでもらえたらと思います。

STEP1 情報収集→方針の決定

さて、早速作るぞ!
と行きたいところですが、まずは要素の整理とイメージづくりです。

前回の記事で「アートとデザインの違い」について少しだけ触れました。ここでは、私の個人的な思い入れではなく客観的な視点から作りたかったので、早速困りました。

「わたし、らいざさんとしか仲良くない」

実際わたしはスピーカーや運営との絡みはほとんどなくて、もちろん一方的に存じ上げてはいたのですがどんな考えで関わってどんな会にしたいのかなど、全くと言っていいほど分かりませんでした。

らいざさんとは依頼をお受けする前に一度zoomをしたときに、おおよそこんな流れで話が出て、こんな感じの会にしたいと教えてもらいました。制作時間もあるので、一人一人に考えを聞くことはしませんでした。(今思うとこれでよかった気がします。一人一人個性強すぎて情報処理しきれなかった)

まずは歴代のフライヤーを並べてみました。
辿り着けなかったものもありましたが、一通り眺めてみました。
個人的に刺さったのはwatcha!Tokyoのもの。(作成者様どなたか調べきれなかったのでさるさんのツイートから拝借しました)


こちら、とんでもなく素敵ですよね。
デザインにテーマとメッセージが乗りまくっています。

こちらを含めたフライヤーから受け取ったのは

・既成概念の中のある意味生きづらさ
・登壇者と参加者の距離感の高さ(誰もが登壇者)
・新しさ、楽しさ、明るさ
・打たれる前の出る杭
・フレッシュ
・匿名という面白さ
・みんな仲間
・わくわく
・Twitterで出てきた異端児
・Twitter上からリアルの繋がりに

こんな感じ。(あくまで私の主観です)

このイメージと、らいざさんの話から受け取った

・暗いニュースばかりの教育界に楽しみを
・原点回帰と新しい風
・watcha!もスピーカーも、「色々」あった。でもやる。
・夏祭りとかフェス
・わくわく
・スピーカーは単なる「集まるきっかけ」のひとつ
・聴いてくれてもいいし、参加者同士で勝手に楽しんでくれてもいい
・コロナでオフライン主流の今、オフラインの良さを再認識したい
(この当時は落ち着いてくる雰囲気ありましたもんね…)

両者には共通点も多いですが、大きく変わっている部分もあります。そこら辺を整理しながらキーワードをピックアップしていきました。

まずは、時間の経過
同じスピーカーや参加者でも、初期と比較して確実に年を重ねているわけです。参加者層の変化もあるかもしれません。初期と比べると5歳程度上にずれると考えました。

そして、今回のスピーカーの方々は皆さんフォロワーも多いですし、教員のTwitterアカウントで有名な方ばかりです。また、リアルでも研修会やメディア露出、出版、独自のコミュニティがあったりして発言力があると考えました。そうなると、らいざさんが言っていたような「スピーカーはおまけ」にはどう頑張ってもならないだろうなと思いました。

次に、時代背景の変化
特に今回は、かなり難しい状況での開催だったと思います。
コロナ禍が2年ほど続き、やっと少しだけ晴れ間が見えてきたかな?という時期(書いている現在は第七波の最中ですが)。

みんな、会いたくても会えなかった。
日常に疲れ果てても、非日常に逃げ込めなかった。

それぞれがそれぞれの現実に対して孤独に闘い続けるしかなかった。そんな中、教育界の暗いニュースは我々教員に重くのしかかりました。ネガティブは時としてポジティブ以上の強い引力をもちます。Twitterにもそのような抱えきれない不安や不満が日々蓄積されていきました。

他人からパワーをもらえる機会が少ないなかで、答えのない問いを各々が抱え込んでいた。そんな晴れ間のない曇天のような閉塞感は、ある意味で初期のwatcha!に共通するものがあったのではと思います。


以上のことから、

・わくわく
・やっと会えたね、また会えたね
・エモさ
・祭り、フェス
・新しさ。今回らしさ。
・「内輪」でなく新規参加も大歓迎
・みんな(参加できなかった人も)仲間
・一人じゃない
・真っ白!な明るさではなく暗闇を照らす花火のような明るさ
・かわいいよりかっこいい。若干の渋さ。レトロ感。

こんなキーワードを抜き出しました。これらが製作中の柱になっていました。

…と、これだけで2000字近く書いてしまった…。

もう文字読むのいやだと思うので今回はここまで。

読んでくださった方へおまけでフライヤーの没案いくつか上げときます。
(アイコン部分消してあります)


没案1

スピーカーが温めてきた「静かなる炎」のイメージを引き伸ばして落とし込み「MCバトル風」にしてみたもの。アイコンを入れる都合上色が多くなってとっちらかってしまうと相談したところ、makoちゃんが色んな角度からアドバイスをくれてアイコンを白黒にしてみたところかなりかっこよく仕上がりました!なんだか殺伐とした雰囲気がイメージと客層とも合っていない感じですね(見るからに炎上しそうだし)。個人的には好きなので何かの機会に活用したい。

下半分はcanvaのテンプレそのまま

↑参考資料。こんなイメージにしたかった笑

没案2


花火が散る夏祭り会場を背景に、かわひーさん(たこやき先生)のモチーフであるたこやきが浮かび、その周りを盆踊りのように輪になって囲うスピーカーたち、というイメージ。かわいいし親しみやすい感じだけれど、そこはかとない野暮ったさが気になった作品。ローカルでほのぼのとした雰囲気が会場の近未来感とミスマッチ。ちなみに中央のたこやき素材はかわひーさんのインスタ写真からいただきました。とっても良い色。

没案3

没案2を、たこやきモチーフはそのままにどうにかスタイリッシュかつ都会的にできないかと試行錯誤した末にできた作品。これも結構好き。アイコンの丸とたこ焼きのまんまるがマッチして、統一感があってとてもかわいい。ただ、たこやきモチーフに固執しすぎて「内輪感つよい」との指摘をいただき「たしかに!」と思いました(笑)かわひーさん知らない人からしたら意味不明すぎますよね(笑)何の会?っていう大前提がわからない問題作。


では次回は、キーワードをどうやってデザインに落とし込んでいったのかと、参考にしたものたち…かな?そろそろ完成品に近づいてきた…はず。次でおわりますように。


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