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#284 人が過去を蒸し返す心理

「あなたってそういう人だよね。あの時だって…」
「またあの人なの?あの時は〇〇したし、あの時は…」

話をする度に過去のことを蒸し返す人っていませんか。

もう終わったはずの過去の話を、
まるで今起こっているかのように話す人。

もしかしたら、
「ついつい過去を蒸し返してしまう」
という方もいらっしゃるかもしれません。

過去の出来事は変えることができませんから、
過去を蒸し返す方も、また、蒸し返される方も、
どちらも苦しくなってしまいます。

それなのに、
過去を蒸し返してしまうのは何故だと思いますか。

今回はその理由をお伝えします。

1.過去を蒸し返す理由

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結論から言うと、過去を蒸し返すのは
現状に不満があるからです。

あなたにも心当たりはありませんか。

あなたが心の中で過去を蒸し返した場面を
思い出してみてください。

その時に感じている不満はありませんでしたか。

「私のことをわかってくれていない」
「大切に思われていない」
「認められていない」

もしこんなことを思っていたら
過去のことを引きずっているのではなく、
今この瞬間に不満があるということです。

仮に今が幸せいっぱいだったら、
過去の許せない出来事のことなんて
思い出さないですよね。

2.過去を蒸し返してまで伝えたいこと

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わざわざ過去を蒸し返すということは、
それだけ相手に伝えたいことがあるということ。

本当に相手に伝えたいこと。

それは何かというと、

「自分の苦しさを分かって欲しい」

これだけなんです。

「今の不満」を相手に伝えたいなのに
「過去の出来事」を使ってしまうのは、

「今の不満」をそのまま伝えても、
相手に受け入れてもらえないと感じているからです。

相手に反論されないような
「過去の出来事」を持ち出して、
今自分が感じている苦しさを
相手に何とかわかってもらおうとする。

それが、「過去を蒸し返す人の心理」です。

確かに、過去の事実そのものに反論は
されないかもしれませんが、
それでは肝心なことは伝わらないので、
いいコミュニケーションとは言えません。

3.視点を今に戻して伝える

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過去を蒸し返すということは、
今相手に伝えてもどうしようもないことを
突きつけるということ。

場合によっては、相手の存在を否定
することにすらなります。

そんなことをしたいはずではありませんよね。

そんなあなたにすぐ実践してもらえること。

それは、視点を「今」に戻すことです。

自分、もしくは相手の口から、
過去を蒸し返す言葉が出るときがあれば、
視点を「今」に戻してみてください。

「今ある不満は何のなのだろう」と。

相手と一緒にすれ違いを探してみると、
案外お互いにすれ違っていただけだった、
となるかもしれません。

4.まとめ

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いかがですか。

今回は「過去を蒸し返してしまう理由」
についてお伝えしてきました。

過去の出来事を変えることは誰にもできません。

だからつい、今の苦しみを理解してもらおうと
過去に目を向けてしまいます。

しかし、これではお互いに
今を見つめることができません。

最初は伝わらなかったとしても、
何度も伝えてみましょう。

過去を変えることはできません。

でも、今が満ち足りていると、
過去の受け止め方を変えることができます。

当時は許せなかったことだって、
「そんなこともあったな」と
思い出すことができるようになります。

だからこそ、今を大切にして、
今の気持ちを伝えましょう。

今回はこれで終わりにします。
ではまた。

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