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守られて強くなる?!【0to1】

小さい頃にはセーラームーンを観て育った世代のRikakoです。
5,6歳くらいの頃なので話の筋や細かい設定は全然わからないまま、変身コンパクト(?)を買ってもらい喜んでいたことだけ覚えています。

もうセーラームーンに憧れる年でもなくなった今日この頃、
ふとyoutubeで見た『映画セーラームーンCosmos』の動画。
6/30に後編がロードショウなんですね。

今までも(AIに世代=ターゲットだと思われているのか)セーラームーン関連の動画はたまに関連動画に引っかかってきたのですが、
今回のCosmosの予告動画・関連動画だけやけに目に留まりまして

その中で、ある一言が猛烈に衝撃的だったんです。。


「守られていいんだよ。プリンセスは守られて強くなってゆくものだから」


・・・・・・・えっ。
ええっ?!そうだったの??!!

ま・・守られていいんだ。。
しかも守られて強くなって「ゆくもの」(=そういうものです、そういうルートが定石です)
なんだ・・・。

えっ。(以下省略)


こんな様子でその一言に衝撃を受けた私でした。
原作ファンの方などには有名かつ当たり前なセリフなのかもしれません。
しかし、しばらくセーラームーンや少女漫画の世界からリタイアしていた私には衝撃的でした。

お話の中ではプリンセスであるうさぎちゃんに向けられた言葉なんですが、
これって、女性の在り方にも通ずることなんだろうなと思って目から鱗です。

今って、男性的な社会といいますか、個々人の心の裡はさておいても、社会の風潮や社会構造が男性的だと思うのです。
家庭だとか、子育てだとか、家事・家政だとか、愛する人の生活と健康を守るだとか、そういったものを矮小化して見ている時代だと。社会的に評価してないんですよね。

色々と内観を続けるうちに出てきたこと、決めたことがあります。
その中の一つに「私は私の心のやわらかい部分を大切にし尊重する」
がありました。

その「やわらかい部分」に含まれてくるんですよね、子供の頃からの純粋なときめきや、自分が女性であることからくる男性に守られたいという欲求。大人になったり社会に出るとバカにされがちだったり、日常で強くあるために置き去りにしがちな部分です。
この欲求を現実で実現するかどうかの前に、
(※欲求を肯定=すぐ三次元に反映させて思う通りに実現しなければ、という事ではないので)
そう思っている自分がいることに対して、自分で自分をバカにしたり矮小化しないこと。

でも、このことに気づくまで(多分今でも)セーラームーンで表れている少女が憧れることや感性は
「女子供の考え方は実社会では通用しない」
「所詮女子供のやること・考えること(幼稚・稚拙・役に立たない)」
として片付けて、見ようとしませんでした。

字に起こすと、今の時代では差別的にうつるかもしれませんが、男女共学で普通教育をうけ、社会に出た30代の女である私の思考の中に、確かに存在しました。
教育業界の方だったり、小さい頃から兄弟の多い環境だったりする方は違うのかもしれません。
ただ、私の育った環境と受け止め方によって、「社会は(私の接する世界では)こう判断する」と捉えていました。

この思考があって、それが無意識のうちに心を占めていたから、「自分の心のやわらかい部分」なんて大事にできませんでした。
そもそも大事にするほどの価値がないと烙印を押されているものだからです。
誰に何を言われたわけではないけれども、小さい頃からの日常の1コマ1コマ、ほんの些細な瞬間に、
「そんな事では通用しないぞ」というメッセージを感じ取り、それを跳ね除けることもなく漫然と内在化させた結果だと思います。

この自分の中の思考回路に気づくこと、
自分の女性として持つ感性や味わった感情経験をバカにしないこと、
「思考・理性>感性・経験」という図式を採用することをやめること、

女子供の感性をバカにする社会で子供が増えるわけがないですものね。
これを社会にぶつけるでも男性にぶつけるでも女性同士で愚痴を言うでもなく、自分の中で大切にして尊重します。
その末に何か滲み出るものがあって、それが自分の取り巻く環境にもいい影響を与えられたら、こんなにいいことはないと思うのです。


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