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珍しく世間並みにドはまりした

「Silent」の最終回が昨晩放送されました。
世の中の流行りに必ず背を向けたくなるひねくれ者の私が
今季はまりまくって涙したドラマの一つ。
(もう一つはエルピスね)

昨晩リアルタイムで観た時はラストに少し首を捻りました。
が。
今朝もう一度録画をじっくり見てみると「なるほど」♪
二人だけの秘密のことばなのね。
言うのは野暮ということにしておきましょうか。
ラストがわかりやすいものじゃなかったのがすごくいい。
巷の予想通りなんて、この脚本家さんらしくないもんね。

それにしてもこれが連ドラデビューの
新人脚本家さんとは恐れ入ります。
この感受性と言葉のセンスに唸りました。
いやはやバブル世代の60近い人間にとっても
この淡い感じは常に心を揺さぶられまくりでした。

先日見た「僕らの時代」に出演されていた
その脚本家の生方美久さんのパーソナリティに
俄然興味をそそられてプロフィールを調べたところ

あらあら。
同じ数秘だったわ、笑。二ケタ数秘も同じ28の人。
話口調も淡々としてて
この人脚本家だけどめちゃリケジョの人だな?と思った。
ピタリ賞でした。元看護師さんでそれも助産師さん。
そしてご本人も「バリバリの理系。国語は不得意」と
書いてらっしゃいました。
話し言葉が単純明快だけど文章はとても含みがあって
世界観が清々しい。すごく楽しみな若い作家さんが出てきた。それもわが娘と同じ93年生まれ。ほー。

ドラマも素敵だったし演者の方々も好きな人たちばかりで
本当に心から愉しんだ三か月でした。
来週が待ち遠しい…なんて久しぶりの感覚でしたよ。
第一話こそTverで追いかけたけど二話目からはリアタイで
観ましたもんね。世田谷代田、あんなに素敵になってるんだね。小田急、やりましたね、なんて大人の事情も。

全編通じて映画のような色でしたよね。フィルムのような。
音楽の使い方とか曲のチョイスとか
娘の世代より少し上の人たちのラインナップだったような。
デジタルとCDとMDの媒体を行き来するこの子たちの風景。
もう製造されなくなったiPodが懐かしく出てきましたね。

「伏線」とか「回収」とか「検証」とか「考察」。
YouTubeでたくさん配信されてて
それぞれがsilentを様々な角度から解説していて
それも面白かったです。若い人の洞察力半端ないね。
恋愛だけではない、家族のカタチ。
そして住む家・土地・風景がこじゃれ過ぎないリアルさ。
全てが感心しましたよ。若い才能の結集・うらやましい。
クリエイティブな世界がますます光り輝いて欲しいな。
それをそっと見守っていきたいと思えたそんな作品でした。

これからも「言葉」を大切にしていきたいね。
ありがとうございました。

気に入っていただけたら幸いです。よろしくお願いします。