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ブルーオーシャン トランプ大統領の一日

かつて哺乳類は何の進化もしていない小さなネズミのような存在だった。優位性を奪われ、ほんの小さな優位性に押し込められていたのである。

すでに自分の成功の型を持っていた鳥や爬虫類は、その型を崩してまで大きく変化することはできなかった。しかし、哺乳類は何の進化も遂げていない。どんな変化をしても失うもののない「まっさら」な状態だったのである。

何かに挑戦するときに、ゼロであることほど強いものはないのかも知れない。何も持っていなかった哺乳類は、さまざまな環境に合わせて自在に変化していったのである。

トランプ大統領の一日

3~5時間の睡眠後、起床するのは5時半頃。そして、早い時は午前6時に、住まいのある公邸2階の”イェロー・オーヴァル・ルーム”から電話をかけ始める。かける相手は、側近や議員や閣僚たちで、起きてすぐ、トランプ氏から叱咤の電話を受ける。
 早朝から電話をかけるという姿勢は、不動産王として仕事をしていた頃と変わっておらず、かつてトランプ氏のビルを管理するマネージャーは、早朝からトランプ氏の電話で叩き起こされて、ビルの前に空き缶が転がっているなどの怠けを発見したトランプ氏からの叱咤の電話を受けていたそうだ。

お昼、午後12時頃、執務室入した後は、1~2つしかミーティングをせず、多くの時間を電話やテレビなどに費やしているという。報告書を読まないトランプ氏にとって、常に、“情報は人の口から”入手する。ランチの間も、絶えず、トランプ氏のところには誰かがやってきてコミュニケーションに忙しいそうだ。

午後6時には執務室を去って、トランプ氏は昔からの友人や、元側近、さらには、テレビのパーソナリティーにまで電話をして、おしゃべりをしたり、アドバイスを求めたり、メディア報道について怒ったりしているという。
 
 朝から晩まで、電話ばかりのトランプ大統領の一日。コミュニケーションは非常に重要だ。

トランプ大統領は朝のコーヒーも飲まない。

睡眠時間は3~4時間で、トランプ大統領はこれを成功するための戦術だと言う。「1日に12~14時間眠る人間が、どうやって3~4時間眠る人間と競うんだ? 」と言う。

朝食は基本的に食べない。だが、食べる場合は「ベーコンと卵がいい」と言う。「昼食はとる。だが、一番しっかり食べるのは夕食だ」と語った。

3人のスタッフが朝6時から、共和党と民主党に関するテレビ、新聞、ネットメディアの報道をモニターしていて、30分ごとにホワイトハウスにレポートを送るという、いわゆる「マスコミ報道まとめ」を受け取っている。

その後、大統領は執務室へと移動するが、情報機関による日々のブリーフィングの大半はスキップ。
トランプ大統領は、口頭によるブリーフィングを好むと言われている。

トランプ大統領は「エグゼクティブ・タイム」という時間をスケジュールに組み込んでいる。
「エグゼクティブ・タイム」に、打ち合わせなどは含まれない。
この「エグゼクティブ・タイム」は、トランプ大統領が物事を考える十分な時間がないと不満を漏らした後、ジョン・ケリー大統領首席補佐官が導入した。

トランプ大統領は仕事が終わる午後6時30分頃から、ホワイトハウスで自らが選んだゲストを招いて、しばしば夕食会を開いている。
ホワイトハウスもしくはトランプ・ホテルにあるステーキハウスで夕食を食べる。「誰でも夕食に招くことができるし、彼らは来る」という。

トランプ大統領が夕食に好んで選ぶのは、ウェルダンのステーキ、ミートローフ、ダイエットコーラである。

トランプ大統領は例年、大晦日のパーティーをマーアーラゴで開いている。
そのチケット代は有料会員が650ドル(約7万3000円)、ゲストが1000ドル(約11万2000円)と言われている。

音声で聞くには↓

https://youtu.be/BUEFdSfBYmM

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