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音楽の記録 vol.3

 早いもので、もう4月も下旬に入り終わりを迎えようとしている。新たな履修登録にも慣れてきて、まだ大丈夫の気持ちが大きくなって朝の目覚めが悪くなってきた。
 気温にも翻弄される毎日で、暑かったり寒かったり、まだまだ春を感じさせる。また暑い夏がやってくるなとも思う。
 今回は3月、4月に見つけた私個人が素敵だ、誰かに教えたい、と思った音楽8曲を紹介しようと思う。去年のこの頃はもうバンバンいろいろ聴いてたくさん刺さる音楽を見つけていたのだが、今年はなかなかスローペースな紹介だ。吟味の時間が長くなったのもあるかもしれない。
 片っ端からYouTube RELEASEDを聴いて見つけた音楽なので、知らないものもあるかもしれない。これから紹介する音楽、是非聴いてみて欲しい。

1.HUMAN/ReoNa

 個人的に初めて聴いたReoNaの楽曲だ。
 この音楽は、とにかく歌詞に惹かれた。一人でいたいけれど、独りは嫌。そんな複雑で天邪鬼な人間らしさを表す素直な歌詞と、思春期のどうしようもない錯綜する心情を飲んだくれの父、亡き母、いじめ、不登校、非行、大好きな祖父の死を通して表すMVを、改めてしっかり見た時に涙が出た。わたしにも重なる部分があったからだろう。
 ひとは一人きりで生きていけないのに、この虚しさや悲しさは一人のもの。心は見えないし聞こえない。だから一人でいたい、だから独りは嫌だ。そんな人間らしさを「HUMAN」の一言で表すこの楽曲。一度でいいから、音楽と映像をしっかり見て、聴いて欲しい。そんな1曲だ。

2.ぼくらの/Eve

 個性とヒーローを歌うこの楽曲はまさに「僕のヒーローアカデミア」のOPにぴったりだろう。
 かき鳴らされるギターの音と勢いのあるドラム、美しいベース、そのどれもがスピード感があるのに、Eveさんの涼しげで流れるような歌声がヒーローのカッコ良さを表すようで心地よい。なんと言っても、たくさんの個性が現れる作品を歌うこの楽曲を、主人公ひとりにフォーカスするのでは無く『ぼくらの』と表すこの題名には感銘を受けた。
 「僕のヒーローアカデミア」は本当に少しの知識しか無いので語るに値しないが、この楽曲はとてもこの物語の始まりを奏でるのに素晴らしい音を紡いでいると思う。

3.メデューサ/ポップしなないで

 初めて聴く。頭から消えないフレーズがあった。それが聴きたくなってまた戻ってくる。それを何回か繰り返し、どんどんスパンが短くなり、いつの間にか一日に何度も聴くようになった。そんな中毒性抜群の1曲。
 ポップしなないでの音楽は初めて聴いたのだが、淡々と語られるように流れていく言葉が、気持ちよく韻を踏み、頭の中をすり抜けていく。物憂げなキーボードの音。軽快なドラム。可愛らしくも不思議な歌声と、ユニークなMV。どれをとっても独創的で、彼ら意外にこの音楽と映像は生み出せないというのが明確に分かる。分からせられる。一度聴いたらもう止まらない。是非聴いてみて欲しい。

4.ハイパーイメージ
 /Ivy to Fraudulent Game

 彼らの生み出す音楽が大好きなので、今回も新しい楽曲をオススメしたい。多くはドラムの福島さんが作詞をされているが、こちらの楽曲はベースのカワイさんの作詞。
 駆け抜けるように流れていく音楽の軽快さと、歌詞のヤンチャで、でも自分を貫くような守るような強気の言葉たちに背中を押されるような感覚のする音楽だ。いつもは青く清々しく透明な曲が美しいが、この曲は青く燃えている。
 このとにかく音楽を聴きまくろう!と思って始めたこの行動の記録のためのnote。その中で彼らの音楽に私は出会った。他の記事でも何曲か紹介しているのでそちらも是非聴いてみて欲しい。

5.ディナーベル/はるまきごはん

 ボカロPのはるまきごはんの新曲で、私が紹介するのははるまきごはんさん本人の歌唱バージョンだ。
 初音ミクが歌うと、その音楽の物語の登場人物である少女たちの声に聴こえるが、作曲者であるはるまきごはんさんが歌うと物語を俯瞰的に読み進めているナレーションの様だ、という旨のYouTubeのコメントが印象に残っている。まさにその通りだと思ったからだ。
 そんな聴き比べの楽しみ方も出来るが、なんと言っても私は出だしから惹かれてしまった。そしてその美しいメロディーを一度聴いただけで虜になった。詳しく語るには形容し難いが、とにかく美しい1曲だ。

6.アメリ/煮ル果実

 とにかくサビの聴き心地が良くて気に入った1曲だ。あの軽快で飛び跳ねるような歌が切れるような歌い方は、おそらく人間には再現できない。そんなボーカロイドのflowerにしか出せない歌声で紡がれるこの音楽の可愛さが耳から離れない。
 煮ル果実の音楽は、何度か聴いていくうちに「これ好きかも」となっていく事が多い(「アランダーノ」が好きなのだが、紹介文を書いている時にはあまり印象に残らなかった)のだが、この曲は一度聴いただけで好きだ!と思えた。
 予測できない可愛らしいテンポの音楽。個人的にMVの映像の動き方も大好きだ。私は褒め言葉の最大級では「美味しそう」だと思っているのだが、この音楽はまさしく「美味しそう」な1曲だ。

7.じゃないんだよ
   /新しい学校のリーダーズ

 先日、THE FIRST TAKEで彼女らのグループ、新しい学校のリーダーズの代表曲とも言える「オトナブルー」のパフォーマンスが公開され、その動画は公開から2週間で既に1237万回再生され話題となった。そんなベストタイミングでMVが公開されたこの楽曲。YouTube RELEASEDで見つけて、聴いて、感激した。
 個人的に少し気になっていたタイミングでファーストテイクが公開されたのでびっくりだった。
 気持ちよく流れるサビのラストワード。そのリズムがとても心地よい。アイドルらしくない低くかっこいい歌声も聞こえれば、可愛らしい声も聞こえる。そんな個性的で独創的なこのひとつの作品に、一度で心惹かれた。このタイミングで彼女たちを見逃すのはもったいないと思う!!

8.回春/女王蜂

 デュエット曲だが、私は女王蜂のボーカルであるアヴちゃんが一人二役で演じ、歌唱したこちらのバージョンが好きだ。
 幸せだったはずの男女二人、すれ違い、別れ、あの日、思い出、乗り越えてしまわないで。そんな様々な感情が、背を向けながらも言葉でぶつけられていく歌詞と、音楽の心地良さに一度で胸撃たれてしまった。初めて聴いた日に何度も聴いた。
 男声と女声を一人で歌い分けているのも凄い事だが、MVの二人は同じアヴちゃんなのに体格も全く違う様に見える。女性はネイルをして、男性は腕を組んで困る表情を見せたり、細かいところまで演技が美しく忠実で、こちらにも物悲しさを感じさせる。
 別れてから二人で歌を歌うなんて、普通はありえない。そんな非現実的で、でも共感出来て美しい、素晴らしい1曲だ。7年前の「売春」も合わせて聞いてみて欲しい。

以上。

 今回もかなり耳に残る音楽を紹介出来たと思う。そういえば、今年の音楽の記録 Vol.1で紹介した、とたの「紡ぐ」がTHE FIRST TAKEでパフォーマンスが公開された。私はもう喜んでYouTube画面に飛び込むように聴いたが、やはりあの曲は美しい。みんなに聴いて欲しい1曲だ。
 この記録シリーズ(?)は好きでずっと続けているが、他のnoteと違い読まれることを意識して書いているので、とにかく聴いて欲しい!という気持ちが伝わって欲しい。そしてその素敵な音楽たちを広められたら、私はとても嬉しい。
 また片っ端から新しい音楽を聴いて、次は5月6月まとめと出来たら幸いだ。



▽ 2023年に聴いた全音楽
 ※大晦日に削除します。

▽これまで紹介した曲 2023ver

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