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整理解雇された会社の思い出

どーしようもない人です。こんにちわ。

4年半お世話になった会社を、昨日卒業してきました。
残念ながら、自主退社ではなく整理解雇という形で。

現行でも3つのプロジェクトでPM、2つのプロジェクトでオブザーブ、そして1つのプロジェクトのバックアップを努めていたが、引き継ぎ期間はたったの1ヶ月。

マーケティング支援という業務柄、ルールやテンプレートを用意して渡してあげれば終わりというマニュアル仕事ではないため、正直中途半端な状態で昨日を迎えることとなってしまったことが、心残りとなった。

体感的には、引き継げたのは表層部分だけ。本質の2割にも満たないんだろうな。実業務を引き継ぐメンバーさんたちには、教え方が下手くそで申し訳ない気持ちです。

まー、過ぎたことはクヨクヨしていてもしゃーないので、今回の件は次世代マーケターを育てるための教訓として刻んでおこうと思います。

とはいえ面白い経験をさせていただいたので、この会社の思い出を振り返ってみたい。

出会い

この会社のことを初めて知ったのは2005年くらいだったかな。

当時の私は個人事業主として飲食店サポートをしながら、大手派遣会社に登録しながらコールセンター管理者と派遣元のリーダーを兼務していた。

出向先のコールセンターがクライアントのサービス終了を受けてクローズすることが決まり、身の振り方を考えて個人で転職活動をしていた際に受けた会社の一つだった。

テクニカルセンターのSVかリーダー職の募集だったかな。

同じビルに就業していたため、近かったというのが一番の理由だった。

薄暗い面接ルームに通され、ガタイの良いひどく疲れた表情の現場管理者と白髪交じりの役職者が面接官だった。

終始高圧的な面接で、なるほどこういう会社もあるのかと驚いた。

面談の中で特に印象に残っている発言

  • SVなんてネットワーク知識やインフラの手配、設置なんてできて当たり前。うちのSVならパソコンも自作する。

  • SVならマルチタスクで仕事をするのは当たり前。

  • メンバー200人のシフト管理やエスカレーション対応、モチベーション面談なんてマネジメント経験とは言わない。

  • クライアント以上にクライアントのサービスを知ってるのは当たり前なのでわざわざ言うことではない。

その他、公私に渡って聞かれて答えたことにもほとんど否定で終わる変わった面談だったなと面白がっていたが、一つだけ納得できなかったのが趣味について聞かれて阪神ファンだという話になった際に言われた一言・・・

他人の応援なんて趣味じゃない

最後に、この会社に入社したらどういう仕事がしたいか?と問われ、「もしあなたが現場でも今日と同じスタンスで振る舞う人であれば、メンバーや会社のためにも早めに業務を巻き取って引きずり下ろしたいですね。それがクライアントへの貢献にもつながると思います。いずれにしてもメンバーが働きやすい環境を周囲と協力しながら作っていける仕事がしたいです。」

みたいなことを言った気がします。
まあ、後半に関しては、ほぼ毎回言っているお決まりのセリフですし、今なお変わらないはむマネジメントのスタンスですね。

採否は1週間以内にと言われてビルを出たはずなのに、徒歩3分ほどの駅に向かってる途中で携帯に着信があり、不採用を告げられ、あーよかったと心底思ったのを覚えている。

今にして思えば、私も尖ってたなーと。笑

否定されたときにどういう態度を取るのかを見ていたのかも知れないですが、とても後味の悪い面接だったため、未だにこうしてネタとして使えていいるのはありがたいですね。

再会?

それから数年後、京都で居酒屋を営みつつ、ぐるなび大学でSNS講師や小規模ビジネス向けに集客アドバイザーをしていた頃、お店のクレジットカードが不正に使われる事件があった。

カード会社から該当取引(3日間で200万程度)については後日返済されたが、一度カードが止まったことで、それまで取引をしていたいくつかの業者でカード払いができなくなるなど不具合が起きてしまった。

どこの誰が使っていたかといったことは、結局教えてもらえなかったし、お金が戻ってくるなら良いかな?と気に留めていなかったが…その半年後に、ニュースでとあるコールセンタースタッフのクレジットカード不正利用が流れ…

あれ、こいつじゃね?

と、疑ってしまったことは否めないですね。そして、その会社が数面前のおもしろ面接で落とされた会社だったため、苦笑いしたのを覚えている。

意図せぬジョイン

そして、さらに年月が流れ、派遣会社に紹介された出向先が、今回ジョインするきっかけとなった業務だった。

当時の業務は、インハウスのインサイドセールス担当。
派遣先が就業先企業ではなく、その委託を受けているコールセンター企業だと説明されたのは、面接の直前、現地近くのマクドだったため、なんか聞いたことある企業だなとは思ったももの面接を受け、担当マネージャーやSVとは、いつぞやの面接とは違って意気投合したことで、業務内容には興味があったしやってみようかな?とジョインしたというのが経緯だった。

ところがこのプロジェクトはたった2ヶ月で終了。
その理由は、SVと同僚の退職に伴うもの。

当初の契約期間すら全うできていないため、代わりに紹介されたのが、BtoBマーケティングの支援業務だった。

業務内容的に面白そうだったことと、急に仕事がなくなっても暇なので異動という形で引き続き仕事を続けることにした。

派遣から直雇用、そして中心メンバーへ

しばらくして長期的に仕事を続ける気があるなら契約社員として直雇用にしないか?というお誘いを頂いた。

副業ができて、今の生活スタイルが変えなくて済むのであれば、特に断る理由はなかったので了承したものの、気になることが一点。

紹介料がかかってしまうので、派遣元には辞めることにして欲しい

魔が差したというか今にして思えば、筋の通らない話に乗っかってしまったなと反省しています。

それから4年、3名体制だったチームは年々担当クライアント数も案件の規模も大きくなっていき、昨期10名体制にまで拡大。

一つ一つのプロジェクトに関しても、順調にクライアント企業との信頼関係を構築し、結果としてご依頼いただける業務量も増えてきました。

もちろん、チームメンバーや関係者の協力あってのものですし、サービスやソリューションを提供しているクライアントさんの力あってのものなので、全てが自分のおかげと思うほど自惚れてはいませんが、冒頭の通り3つのプロジェクトでPM、2つのプロジェクトでオブザーブ、そして1つのプロジェクトのバックアップを努めていたほど、評価をされていなかったのも事実かと思います。

事の顛末

なぜそこまで言い切れるのかというと、評価制度がなかったためです。

少なくとも自分が配属されてから4年、マーケティング業務を請け負っていて、マーケターを評価する制度がないのは不思議と言わざるをえません。

個人の評価もそうですが、業務としてクライアントにどのような貢献ができているかすら評価できていない。

その結果、メイン事業であるコールセンターのようなマニュアル業務と同様の手順とスケジュールで、業務の移管ができるという皮算用ができてしまったのかと思います。

もちろん、人間ですから計算間違いはあるでしょうし、ミスをいちいち咎めるつもりもありません。

ただ、現場からも委託元のクライアントからも今回の決定に対する懸念の声が上がっていたにもかかわらず、肝心の説明責任を放棄し、方針の修正すらせず、更には2年間提案していた評価制度の検討を辞めるというのはトリッキーな事業判断だなと感じます。

そしてありがたいことに現場や他部門、引き継ぎ先のメンバー、しいてはクライアント担当者からもプロジェクト運行上のキーマンという評価を頂いていた私を整理解雇してしまうという判断。

正直、かなりの謎采配でした。

話のネタとして面白い体験ができたので、どーということはないのですが…

残されたメンバーさんやクライアントさんが少し不憫ですね。

まあ、個人的な意見ですが・・・

はむ。

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PS.せっかく時間ができたので、ゆっくり治療をしながらマーケティングについてもう少し効率的に伝えられるメソッドを磨きたいと思います。

あー、疲れた。笑

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