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STEAMに至った動機 会社員時代の話 後編

そんなこんなで1社目はすぐに辞めまして、次どうしようかな、公務員試験でもうけようかな〜なんて考えながら工業系の派遣にいきながら公務員試験の勉強も並行して進めていました。

大手のメーカーへ派遣

派遣先では検査員をしていました。とはいえ大きなプラントだったのと、加えて発展途上のプラントだったので緩急がありましたね。

とはいえ色々ぼかしますが、大手メーカーで他事業を手掛けていると税対策も色々配慮しないといけません。ということでこの発展途上なプラントはあまり日の目を見ることもないまま私がやめた数年後には無くなります。要は赤字事業なんですね。

税制考えるとうまく帳尻合わして経営進めた方がいいんですよね。

当時は派遣社員しながら公務員試験の勉強と、副業で家庭教師をしていました。実は1社目の時から副業的にしていました。

派遣先では検査品の分析もしますが、傾向が何か掴めないかとエクセルVBAを暇な時はいじったりしてました。業務効率化というのはもとから好きだったんですね。

そして公務員試験の勉強も進めていましたが、満遍なく他科目を進めるというのがすごく苦手で。世界史分野では一度気になったらずっと気になってしまうので試験勉強としては一番やってはいけない探究学習をしてしまったんです。

そこでユダヤ教とか宗教学が面白いとはなりましたが、1年後の公務員試験の結果はA日程は一次で落ちて、B日程は面接まで行きました。公務員試験も公務員になりたかったわけではなく、大学職員の高待遇に惹かれたものでとりあえず受験です。そして大学職員では1次で落ちました。やっぱりな。

ただ探究的な学び方してると部分的ですが今でも記憶に残ってるんですよね。
とはいえ探究学習は試験の点数稼ぎには全くの不向き(大学の授業を除く)なのでお勧めしないです。

けれども探究しながらそれを実験するのは楽しいなと思いながら活動していました。プログラミングも興味が出てきたのはこの頃です。
当時はiphoneアプリ用の言語Swiftが注目されてたので見様見真似でテキストのサンプルを真似て作ったりしてました。今は綺麗さっぱり忘れてます。たまにmacのXcodeをうっかり消したりします。

そして派遣先ではゆるーく活動してたのですが、大手なのと地域性も相まって人間関係の歪さが垣間見えます。

ブルーカラーとホワイトカラー

よく聞く言葉ですが、実際肌感覚で体験すると努力が報われない境界線でもあります。

まず社員寮から線引きがあります。そしてデスクのある部屋も全く異なります。部屋が全て別々です。会議で発言はしますが、一製品の製造に対する経験と知恵や知識というのが同程度の場合に成り立っているような印象です。そりゃそうか。

まあでも露骨に線引きがあるのでブルーカラーの人が結構卑屈になってます。

「僕たちはどうせバカなんでね」「大したことないんすよ、学もないし」

という発言を何度も聞きます。
けれども大手なので民間の同じような経験を経て社会人になった人、からするとかなりの高給な仕事です。でもやっぱりこの環境にいる限り惨めになります。

窓際族という言葉がありますが、そういった部分も垣間見えます。

学が社会的なステータスに直結する文化をここでは垣間見ました。

全ての環境でこれが言えるのではないです。
ここがそうだったということです。

でも然るべき時に努力をしなかった結果ということを大人になった今実感しているようなので、受け入れつつも苦渋を飲んでいる様子でした。

劣等感をバネにどうにかこうにか努力して自信をつけてほしいなと思います。
仮に社会的ステータスが収入と職業選択により得られるのであればリカレント教育は重要であると感じとりました。

暗黙のヒエラルキーとリカレント教育の価値

とはいえこれを実現するにはおそらく、あくまで知ることの楽しさなどは二の次で彼らは尊厳を取り戻す手段として、ステータスを上げる目的としてそれを見るのでリカレント教育の難しさも同時に感じています。

仮に大人になってからの大学入学は学費や当面の生活費を要します。なんだか富裕層にだけ与えられた特権なのかもしれません。そう思ってしまいます。

とはいえ当時が2015年あたりだったので、ちょうどITが盛り上がってきている頃です。大学に行かずとも起業して成功しているベンチャーさんも多く現れました。

となると大学の価値というのは新卒採用のプラチナチケットと学歴によるちょっとした社会的ステータスのみです。
うまく活用できないなら(つまり収入面)、大枚はたいて子供を入学させてもそれらが持つ価値はパァかもしれません。

特に昨今はそんな社会情勢ですよね。学習塾さんも大変です。
当時は薄ぼんやりと危機感を感じていました。なので教育分野にシフトチェンジしなかったんですね。2023年の現在ではこの危機感も的中して、より学歴がどのような価値をもたらすか少子化の影響もあり不透明になりました。

学に問わず自分で気づいて考えて行動する人が重要であることは変わりないので、忍耐力がない人はあまり会社にとっては好ましくない人物ですし、勉強にだけ偏った訓練された無能状態の人物も好ましくありません。

ものづくりと教育に携わってこうした問いを立てて自問自答しながら、モヤモヤしながら進みます。

県内のメーカーへ技術職として就職

派遣社員になる1年前、つまりは1社目を辞めるタイミングで向こう1〜2年の計画は立てていました。

派遣社員も長くても1年で辞めて次のところは工業系のところに行こう。なるべく知恵を使うようなところがいいなと。この時は完全に教育分野から離れようと思っていました。

なんせ介護職と並んで塾業界は離職率がツートップでしたからね。

ということで次は車のセンサー部品メーカーの技術職です。

前回の派遣社員の時も車の部品メーカーでした。扱うものは全く異なりますが、その経験もあって採用されました。

ここでの仕事としては最初の一年はどういうものづくりをしているのか、そして検査のいろはを理解するためにひたすら地味〜に検査をしていました。

ちなみに人間関係は最悪で、在籍中に2回ほどストレスでそのまま意識不明で倒れたことがあります。

ひとまず検査業務を1年、全体が把握できたら検査工程の改善業務を1年、そして製品の解析計算、モデリングなどを並行して2年以上やってました。

結構奥が深いんですよね。扱っていたものが磁石だったんです。

点と点をつなぎ並行して考えていく

電気と磁石はとても密接に関係しています。私たちがよく使っている電気のほとんどは直流です。

DCとか電化製品によく書いてますが、それです。

電池とかも直流です。

けれども自然で発電するものは交流電流のACです。水力発電はダムなどでありますが、タービンをぐるぐる回してフレミングの法則で電気を起こしています。そこで得られる電気はACです。その電気は西日本、東日本で50Hzとか60Hzとか言ってますが電気の波の速さを表しています。

その波を直流に変えてくれる、つまりAC→DCに変換するのがコンバーターです。

そしてこの波をアナログがらデジタルに変換してあげられるのが高校で習ったサインコサインタンジェントです。

で、磁石は?となりますが、磁石は磁場を発生します。砂鉄の実験とかである、同心円状に渦巻く模様のアレです。

そして磁場の周りには電気が発生しています。逆も然りです。これを電磁誘導、誘導電流と言います。

そしてそして電気、磁場、材料特性など考慮して計算して結論を出していく、新しい分析手法を考案していくのが私の役目でした。

休みの日も地元の大学が当時はコロナに入る前でしたので登録すれば民間の人も入れました。そこで書物を読みさり、検索して、聞いて知見を得て、計算して定義づけて、実験して・・・落とし込む。

この作業を1年ぐらい続けていましたね。

解析の精度(どんだけ実測値と合ってるか?というシンプルな数値)が1割程度しかなかったものが9割まで跳ね上がり、よしやったぞ!と自分の中でガッツポーズでした。

この時数学得意でよかった〜〜〜と安堵しました。物理も電磁気学もそもそも農学部出身なので全くのノータッチです。でも論理的思考と実験的トライアンドエラー、探究学習的姿勢でなんとかなりました。

そしてやっぱりものづくりは奥深く楽しいという結論も出ました。

ただ何年もこの課題は放置されていたらしいので、こうした突破力は勉強以外に生きる力がとても重要であるなと感じました。
実際、部署の上司にあたる方々は私よりも学歴としては上です。

けれどもこうした目に見えない、マニュアルのないものを推し進めて成果を出すには泥臭さと忍耐力も必要になると感じました。

そして出た結論

こういった教育はできんものか?

試験勉強も大事ですが、先ほどのプラチナチケットを使えなければどれほどの効果をもたらしてくれるか不透明です。

そしてお勉強が嫌いな人はどうやってそれ以外で生きていこうかと?

結局は生きる力が必要です。

私は知り合いに不登校から起業した人や、高卒から起業して成功した人を見てきましたが、学歴ステータスはノータッチでした。

もちろん元からの地頭の良さもありますが、なんせ生きる力がある。
課題解決力があるんですね。

この課題解決力があれば、リカレント学習をして経済的・精神的にも豊な舵取りをしていけるのではないかな?と思いました。

そこでこうしたメーカー経験と教育的方向性をすり合わせした結果がSTEAM教育です。

科目ごとというよりかは広い分野から狭い分野へ、探究的に学ぶ取り組みを広げられればと思っています。

補足:実は3社目でも副業をしていた

すごく浪費家だったので、週に2回は行きつけのところに飲みに行ったりとくだらないものを買ったりと貯金ゼロでした。20代半ばです。

会社の給与も決して高くないので副業を始めていました。それがwebライティングです。

当時はブラックハットSEOなんぞもあって、量生産時代でもありました。とはいえオンラインでクラウドワークスやココナラで自分でお仕事をもらって記事を書いてお金をもらえるのは嬉しかったです。

多い月では7万くらいの副収入を得ていました。

けれども飽きてしまったので徐々にフェードアウトしていき、辞めていきます。
最後にココナラで取った記事の依頼は現代アートに関する内容でした。

ここで大好きな宗教学が活きます。

アート分野での商業圏が大きいのはユダヤ人かなと。紙幣の概念を作ったのもユダヤ人、お金に変わる価値に金(ゴールド)がありますが、土地を持たぬユダヤ人はアートを金の代わりに売買していたとか。しているとか。富裕層間の取引でしょうが。

こう言った雑学も含んだ記事は結構依頼主から好評でした。

逆に不評だったのは恋愛系の記事です。さっぱりですね・・・。

これに加えて家庭教師も実は続けてました。ちょうどコロナ禍に入ったと同時にタイミングよくオンラインの家庭教師プラットフォームを立ち上げたベンチャーからお声がかかりました。

どうお声がかかったかというとTwitterです。
さらに当時は趣味的にワードプレスでサイトを作っていました。いわゆるオリジナルテーマです。

これは「教育分野に携われないならば、せめて教材作りでもできないだろうか」という気持ちでした。

という思いから独学でマークアップ言語をある程度扱えるようになり、歴史のサイトを作ってみましたが、知り合いの何人かに評価してもらったところ悲惨でした笑

そんな感じで紆余曲折して今に至ります。

なのでいろんなことやってきた結果、生きるのに必要なことをチョイスした結果がこのラプラスです。

STEAM教育活動の次の課題

多分今のほとんどのご家庭での目下の課題が「子供が将来ちゃんと生きていけるか」という点だと思います。

最近道徳の習い事も出てきたんですよ。
それに通っているなんて教育感度が高いな〜とも思います。
道徳の話は次回の北欧教育のネタのためにちょっと取っておきますね。

そして漠然と出したちゃんとの部分、再定義するとこういうことかなと。

  • 精神的自立

  • 経済的自立

まだあるでしょうがとりあえず。

好きなことを仕事にする時代が到来していると思います。
あとはそこをどうマーケティング・トライアンドエラーして収益化させるかです。
創業の仕方はわかるのでベース作りは子供にさせてあげられる。
その活動をSTEAMを通してでもできるかなと。

まずはものづくり人材の育成です。そして令和の渋沢栄一を育てるつもりで活動していこうと思います。



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