【曲】fire sign/BUMP OF CHICKEN

誰のために、何のために生きているのか。

どれだけ尽くして、相手を想って行動しても、相手は応えてくれない。

報われない。

私は相手を大切にしているのに、相手は私を少しも労ってくれない。

もう手放したい。投げ出したい。

そんなここ最近です。

今日紹介するのは、私のいちばん好きな曲です。

誰かの為に生きるという
思いを込めた旗を抱き
拾ってきた笑顔の中に
自分の笑顔だけ見当たらない
いつか聞こえた泣き声を
ずっと探してきたんだね
少し時間がかかっただけ
自分の声だと気付くまでに

この曲は、ボーカルの藤くんからギターのヒロへ贈られた曲だと言われています。

当時ヒロは自分のギターの腕に自信がなく、バンドを辞めようか悩んでいたそうです。

ここに居場所は無いという
涙で濡れた土の上で
倒れそうな旗をいつまでも
支え続けてる人がいる
汚れた猫が歩いていく
「行き」の道か「帰り」の道か
支えてきた旗を今まさに
引き抜こうと決めた人がいる

曲の背景を知ると、揺れ動く思いが想像されてきます。
傷つきながらも、しがみついて続けようとする人。
もうやめよう、と決心した人。

しかし曲中では「もう少し頑張ろうよ」とも「もうやめちゃえば」とも言われません。

微かでも 見えなくても
命の火が揺れてる
歌うように 囁くように
君を信じて燃えてる

はっきりと背中を押すような言葉は、最後までないんです。

でも不思議と勇気づけられる。

旅立つ人よ その行く先を
照らす明かりは 君の中に

自分の心の中で燃えてる、それが答えだよ。
と言ってくれてるような気がします。

ヒロはバンドに残り、デビューから変わらない4人で25年目を迎えました。
曲のラストにはコーラスがあり、ライブではよくお客さんと一緒に歌われます。MCでコーラスをリードするヒロの笑顔が何より嬉しい!

報われない思い、人から大事にされてない寂しさを感じるとき、この曲のあたたかい雰囲気に包まれています。

さて、今抱えている問題は、どうなっていくのか…。

相手が変わってくれるか、自分が寛容になる(受け入れる、許す、諦める?)のが先か。