フチ子

好きなもの(小説、漫画、映画、音楽など)について語ることが多いと思います。 引用するセ…

フチ子

好きなもの(小説、漫画、映画、音楽など)について語ることが多いと思います。 引用するセリフ、一節は必ずしも正確ではありません。

最近の記事

【映画】夜明けのすべて【を見るまで】

#ネタバレ 映画と、同名の原作小説についてのネタバレをがっつり含みます。 すでに読んだ人や読む予定のない人に感想をまくし立てて話すかのように、とりとめなく書き連ねていきます。 原作が大好きなので、映画の公開を楽しみにしていました。予告動画がYouTubeで公開されるたびに何度も見て、どんな映画になるんだろうと思いを馳せました。 ◆予告編のすべて ■特報 髪を切るシーンで始まる。この物語の象徴的な場面。 山添くんが自転車に乗って陽光を見上げるシーンは美しい。 静かな夜の街

    • 【小説】夜明けのすべて

      #ネタバレ 小説と、同名の映画についてのネタバレをがっつり含みます。 すでに読んだ人や読む予定のない人に感想をまくし立てて話すかのように、とりとめなく書き連ねていきます。 藤沢さんが怒りを爆発させる理由、わかる。 上司が仕事を振るときの 「あ、コピーね」 誕生日を迎えた友人の 「もう40人に祝われちゃった。返信するのが大変〜」 私なら、余裕がないときは苛立ってしまうだろう。 怒り出す理由のチョイスが絶妙にリアルだと思った。私は、藤沢さんが理不尽に怒っているとは思わな

      • BUMP OF CHICKENの 「ホリデイ」「Flare」「流れ星の正体」が心に沁みる。 うまくいかない自分、苦しみの中にいる自分を受け止めてくれる言葉、メロディ。 逃げ込んだ毛布の内側のような、辛くも温かい曲。

        • 【疑問】月とか宇宙飛行士とか

          綺麗な満月を見て、思いました。 「あれを星だと初めに認識したのは誰なんだろう?」 夜空に光るたくさんの星も「星」というものがあると初めて認識したのは誰なんだろう。 地動説は画期的な発見だっただろうけど、天動説が提唱されたことだってすごいよね。 夜空に光るものも、今自分たちが立っている場所も、同じ宇宙に浮かぶ星だと。 地球を飛び出して宇宙に行ったわけでないのに、よくそんなことを考えたなと。 丸い月を見ていて、思いました。 宇宙つながりで、もうひとつ。 BUMP

        【映画】夜明けのすべて【を見るまで】

        • 【小説】夜明けのすべて

        • BUMP OF CHICKENの 「ホリデイ」「Flare」「流れ星の正体」が心に沁みる。 うまくいかない自分、苦しみの中にいる自分を受け止めてくれる言葉、メロディ。 逃げ込んだ毛布の内側のような、辛くも温かい曲。

        • 【疑問】月とか宇宙飛行士とか

          アイネクライネナハトムジーク

          一つ前の記事を書きながらAmazon Primeでこの映画を見ていたら、すぐに感想を書きたい!と思い、今書いています。 原作は伊坂幸太郎さん。軽妙な言葉遊びと、ラストの怒涛の伏線回収がクセになります。 この作品は、原作→映画の順で見ました。 映画化すると聞いたときには、正直 「連作短編集を映画化って難しくない?話があっちゃこっちゃいってブレブレになりそう」 「2時間の尺に合わせるために良いシーンをカットしまくって、原作とは全然違う話になっちまうのでは…」 と思いま

          アイネクライネナハトムジーク

          半沢直樹、七つの会議、民王

          ※核心には触れないよう努めていますが、ちょっと小ネタバレあるかもしれません。 池井戸潤さんに時々ハマります。 たくさん映像化されていますよね。 原作を読んでから映画やドラマを見ると、「このキャスティングは違うだろー」「重要なあのシーン、なんで再現しないんだよ!」と怒りにかられることが多いです。 池井戸作品のすごいのは、原作と映像で結構違っていながらもどちらも良さが出ている、そして原作と映像の良さをお互いに引き立てているところ。 今回の3作品、すべて映像化されています。

          半沢直樹、七つの会議、民王

          【曲】オリンピックのテーマ

          久しぶりになってしまいました。元気に生きています。 明日で終わってしまいますが、毎晩オリンピックを見てドキドキや感動、切ない思いをもらっています。オリンピックといえばNHKの大会テーマソングが毎回いい仕事してますよね。今回は特にお気に入りの曲をいくつか。 (1) 栄光の架橋/ゆず(2004アテネ)言わずと知れた名曲ですね。 誰にも見せない泪があった 人知れず流した泪があった 悔しくて眠れなかった夜があった 怖くて震えていた夜があった スポーツに限らず、何かに挑戦し、

          【曲】オリンピックのテーマ

          別れの季節に沁みる一曲

          BUMP OF CHICKENのyou were hereという曲です。 車輪が回って遠ざけていく 体と体遠ざけていく 鼓膜に残る耳鳴りと二人で 一人の夜に戻る 信じられないくらいにすぐ過ぎた 魔法の時間はすぐ過ぎた 頭の中は片付かないままで 枕まで帰る 別れの季節や、何か大きな出来事が終わったときの寂しさが歌われています。 まだ消えない 消えないよ まだ輝いたままだよ でも いつか消えちゃう 消えちゃうよ こんなに 今こんなに愛しいのに 年々、お別れの瞬間は苦手だ

          別れの季節に沁みる一曲

          桜も好きだけど、それより一足先に咲き、「春はもうすぐだよ」と告げてくれる梅が好きです。 庭園や梅林にずらりと並び咲き誇る梅。 住宅街の中で控えめに咲く梅。 澄みきった冬の青空に映える白い花。 月明かりや街灯に照らされ白く浮かび上がる幻想的な光景。 どれも目を楽しませてくれます。 …いつにも増してエセ詩的になっちゃったけど、この季節だからこそ梅を楽しみたいです。 梅酒も好きです!ストレート、ロック、ソーダ割。 オレンジジュースやほろよいの白いソーダで割っても美味し

          神様のカルテ

          今日、仕事でミスをした。 隠そうと思えば隠し通せるようなミスだ。 良心がうずき、少し迷った後、上司に報告した。 怒られた。当然である。 あーあ、やっちまった。こんなミスしてるようじゃまだまだ半人前だ。上司にも迷惑かけちゃった。ダメなやつだと思われただろうな。 後悔が頭の中でぐるぐるとうずまく。 家に帰って、楽しみにしていたドラマを見た。 「良心に恥じぬことだけが、我々の確かな報酬である」 主人公はそう言った。 ミスしちゃったけど、怒られたけど、あのとき私、良心

          神様のカルテ

          ラジオ、ポッドキャスト3選

          少し前からハマっています。 radikoやSpotify、radiotalkのアプリで通勤中や休日に散歩しながら聴いています。 ①PONTSUKA! BUMP OF CHICKENのラジオ。 メンバーのおしゃべり。 やっぱり幼稚園からの友達なんだなって思わせるような、仲の良さが滲み出ている。例えば 毎回始めと終わりにメンバーお互いの他己紹介(隣のメンバーを動物に例えると、みたいな)を10年以上もやり続ける。 4人の誕生日が春夏秋冬それぞれに分散しているので、メンバーの誕

          ラジオ、ポッドキャスト3選

          レンタルなんもしない人の本

          『レンタルなんもしない人のなんもしなかった話』 『レンタルなんもしない人のもっとなんもしなかった話』 『〈レンタルなんもしない人〉というサービスをはじめます』 忘れたいことがあるとき、 本の世界に逃げたいとき、 悩んでいる内容に近い本、 心に寄り添いすぎる本ではダメなときがある。 小説やハウツー本ではかえって悩んでいることを思い出させられてつらい、 全然関係ない世界に没頭したくなるとき、ありませんか? そんなときに適した本は、今のところ前述の3冊しかない(おすすめあれ

          レンタルなんもしない人の本

          【バラエティ】笑点

          ご無沙汰してました。 下書きに書き溜めていたものを。 55年目になるんだそうです。今年はリモートを経て、アクリル板を用いた大喜利が行われています。 推しポイント「ワンパターンなのに飽きない」 出演者ごとにキャラや定番ネタがあります。 ・小遊三さん(水色)食い逃げなど犯罪ネタ、壇蜜などエロネタ、ナルシストネタ ・好楽さん(ピンク)仕事ない、金ない、落語ヘタキャラ ・喜久扇さん(黄色)おバカキャラ、喜久蔵ラーメン、時代劇ネタ ・三平さん(ほうじ茶色?)新メンバーのため

          【バラエティ】笑点

          【曲】fire sign/BUMP OF CHICKEN

          誰のために、何のために生きているのか。 どれだけ尽くして、相手を想って行動しても、相手は応えてくれない。 報われない。 私は相手を大切にしているのに、相手は私を少しも労ってくれない。 もう手放したい。投げ出したい。 そんなここ最近です。 今日紹介するのは、私のいちばん好きな曲です。 誰かの為に生きるという 思いを込めた旗を抱き 拾ってきた笑顔の中に 自分の笑顔だけ見当たらない いつか聞こえた泣き声を ずっと探してきたんだね 少し時間がかかっただけ 自

          【曲】fire sign/BUMP OF CHICKEN

          【小説】温室デイズ/瀬尾まいこ

          部活動やプロ野球が再開されはじめたようですね。 私も好きなスポーツである散歩やジョギングを、マスクなしで行ってみてもいいかな…と思い、昨日は出かけました。人の多いところは避けて、人とすれ違うときは間隔をとるのを徹底しながら。 やっぱり気持ちいいな、明日も行きたいなと思ったら今日は、疲れがどっと出て昼過ぎまで寝てしまった。内臓疲労もある。 元気に動き回る生活まではまだまだ段階を踏まないといけないな、と思いました。 昨日は久しぶりに、1冊の本をノンストップで読みました。そ

          【小説】温室デイズ/瀬尾まいこ

          【小説】わたし、定時で帰ります 。ハイパー/朱野帰子

          月曜日からこんなに、と思うくらいしんどかった。 1つ1つはジャブのような軽いダメージでも、積み重なるとダメージが1.5倍くらい。 ポケモンでいう「きゅうしょに あたった!」状態。 あーしんどい。 言葉のトゲがチクチク、チクチクと多方向からくる。黒ひげ危機一発状態。 慣れない比喩を多用してしまうくらいにはイライラしている。 こんな苦境にあるときは、お仕事小説をよく読みます。 今日思い浮かんだのは標題作。「わたし、定時で帰ります」(以下「わた定」)シリーズの第2作。 昨

          【小説】わたし、定時で帰ります 。ハイパー/朱野帰子