【短編小説】InfiNight Killed the Radio Star
「ーーこんなこと言ったら俺、また変なキャラ付け始めたんじゃないのかなんて言われると思いますけど、俺、実は見えるんですよね。ユーレイ」
誰もいない密室で男は雄弁に物語る。しかし、それは決して気が狂ったというわけではない。
「これリスナーの皆さんはまた川辺、会社の人間誰も聴いてないからってまたテキトーなこと言い始めたなんて思ってるんでしょうけど、残念ながらこれ、ホントのことなんですよね」
ここはとある地方の小さなラジオ局。そして川辺はそのラジオ局のパーソナリティーを務め